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    しおり
    ライオン
     背中に気配を感じると、明神がコーヒーカップを手にして突っ立っていた。オレが見ていたテレビを知らぬうちに一緒に見ていたらしい。自分の家なのになんとなく居所の無さそうな感じに吹き出しそうになった。
    「なに突っ立ってんだよ、明神」
    「いや、なあ、エージ」
     改めて言われたので、なにを言われるのかと思って、一応そちらを向く。
    「チャンネル変えていい?」
     それだけかよ。

     明神はオレがテレビを好きだと思っているようだった。
     きっと、今も番組が途中だったからCMまで待っていたんだろう。
     そんなもの関係ないのに。
     というか、別に好きだなんて言ってない。特にすることがないからこうしてダラダラしているだけだ。
     なにもすることがないっていうのは実はとても苦痛で、いつも修行だなんだとギャーギャーやっているのだって、やることを自分で作りだしていかないとこの身体は確かに苦行そのものだった。
     まあ、死んでるんだから、すでに苦行の一部なんだろうけど。本当はすることがあるし、やりたいこともあるし、やらなくてはならないことがある。でも、それをするための時期ではまだない。時期早々、ってヤツだ(こないだヒメノに教わった)。だから、やっぱりまだオレは「修行」を続けないといけない。あの暗闇に一人、もう一度戻らないといけない。

    「天気予報って、今だと何チャン?」
    「知らねーよ。オレ自分でチャンネルいじってねーもん。ついてるやつしか見てねーしな」
    「ったく、いちいち素っ気無いガキだな。教えてくれたっていーじゃねーか」
    「いや、だからそもそも教えられるようなことを知らないんだって」
     明神はオレの横に座って、コーヒーをすすりながらチャンネルを変えていく。ニュース、バラエティ、ドキュメント、まだ天気予報は始まらない。仕方なしにニュースに合わせて、新聞を広げた姿は実際の年よりも上に見える。
     オレがじっと見ているのを横目で確認しながら明神はローカル面の話題をボツボツと振ってきては、いつものように人の答えは気にしていなかった。

     でも、オレがテレビを見ているよりも、ずっと集中していることに、きっと明神は気づいている。少し眠くなってきたらしい明神のかすれてきた声をゴロンと転がって聞き流しながら、そのくせ後ろから流れる天気予報のほうに比重を合わせた振りして聞いていた。
    「エージ」
     また、なにか、聞かれるのだろう。
    「明日、どこか行くの?」
     なんで、わかっちまうんだろうなあ。
    「人の話聞かねーで、テレビばっかり見やがって。こうして同じ家に住んでるんだからな、顔を突き合わせたときくらいは人の話を聞きなさいよ」
    「うるせーぞ、半人前大家め」
    「なんだと、ちびっ子プレーヤーめ。悔しかったらカーブくらい打ってみろ」
    「ノーコンに言われたくないなー」
     コイツはきっとオレのことなんて手に取るようにわかっているに違いないのに明神を見ると、弱ったように笑っていた。
     明日、なにかあっただろうか。
    「なんかあんの? 明日」
    「なにも」
    「ふうん」
    「返事は?」
    「でかけるよ」

     オレ、修行に行くんだ。
     そうとは言わないけれど、きっと気づいている。




     ほんの少し肌寒くって、天気予報を見てはその日の寝巻き代わりのTシャツを半袖にしたり長袖にしたりしていた時期。
     ボロいアパートの窓から青々と見えていた葉が少しずつ散り始めていたのに、冬悟は朝コーヒーを入れてから窓を見ても葉の様子に気づいたことはなく、その日のゴミの回収がすでに終わっていたことに気がついてとりあえず明神を蹴っ飛ばしていた。変化に疎い少年はいつだって目に見えるものしか認められない。
     目に見えているものが他人と違うことに気づいたのが最近だということは、すでに忘れられていた。
    「おい! もうゴミ行っちまったぞ!!」
    「なんだって!?」
     毛布に丸まっていた明神がガバリと起き上がると、先ほど冬悟が見ていたガラスを大きく勢いよく開けた。明神の行動の多くがそうやって大げさで、広げられた窓からはビュウと今度は冷たいのか生暖かいのが瞬時に判断しかねる風が狭い部屋を簡単に通り抜けていく。入ってくるのも、出て行くのも簡単な部屋である。
     寝起きに言われたわりには頭が冴えていたというか、一気に目が覚めたらしい明神はがっくりと肩を落としてやっぱりミュージカルのような仕草だ。
    「あああああ、またやっちまった……。くそ、仕方ねえか……。
     冬悟、俺にもコーヒー」
    「自分で入れれば?」
    「そんな冷たいこと言うなよ。父ちゃん着替えてくっからよ」
     そういってスタスタと自分のタンスの前に行って、デートみたいにあれやらこれやら服を広げ始めた。広げているのは昨日洗濯物だったはずだ。
     なにもかもが、冬悟に朝食の支度をさせたいがためであることを、そろそろ冬悟は気づき始めている。どうせ明神が身支度を終えてちゃぶ台につくときにはいつもとあまり変わらない格好なのだし。冬悟は適当なTシャツにパーカー姿で、自分のコーヒーを置いた。少し冷めている。

     ちょっとだけ、自分みたいだ。




    「どうだい、気分は」
    「最低」
     小物だけだと聞いていた陰魄たちの荒らし場に一人放り込まれ、奮闘すること朝方まで。朝日と共に陰魄たちは影の中に消えていった。
     残ったのは、ボロボロの少年一人。
     腕には噛まれた後があって、ズボンはすすけている。真っ白な髪の毛にはホコリがいっぱいついていて、今明神が笑いを耐えながらはたいていた。
    「そうブー垂れんなよ。よくやった。一晩持てば十分だ」
    「ざけんな。倒せてないじゃないか。それじゃあ、ダメだ」
    「そうかな」
     立たされて背中をシャンとしろ!とスパンと音がして背中にヒビでも入るかというくらいに力強くて、反り返るように背中が伸びる。空気は冷たく冴えて、背中に一本通った筋にひやりとした風を感じた。汗をかいていたようだ。まだ緊張が取れていないのだろう。
     顔を両手でぬぐうと、汗がべっとりついてきた。
    「あいつらの何割かは、意識がもう無い。なんのために戦うとか、襲うとか、存在するとか、そんなの関係ない。
     戦えば、それで満足するんだ。
     ここに残るために必要な思いを戦闘で使い果たして、影と一緒に見えなくなる。
     すぐに消さなくても、大丈夫なんだ。
     生きている人間がストレス発散でも趣味でも身体を動かすのが好きなヤツがいるように、霊だって、なにをすればいいのかわからなければとりあえず動こうとする。
     つまり動かしてやれば、そういう霊は消されるのではなく、消えるんだ」
     むう、と渡されたタオルで顔・首・腕と拭いていた冬悟が、靴をひっくり返しながら、疑問を呈する。ボタボタと靴の中から小石が落ちた。

    「消えるのと、消されるのと、どう違うんだよ。
     ここからいなくなってしまうんだろ?

     いなくなったら、本当に、おしまいだ」

     そういって目を向ける姿に明神はやっぱり笑ってしまう。
    「お前、自分のこと棚に上げすぎ」
     この狂犬が。
     そういってやると、冬悟はフンとそっぽを向いた。
     よくやるその仕草はガキっぽいと何度注意しても少年は直らない。きっと子どものころからやってたんだろうなあ、と実の親にも注意されてないのかと思うとその仕草は愛されていたんだと明神は勝手に解釈していつもしんみりする。
    「オレは違うぜ。
     オレは戦いたかったんだ」

    「だって、あのままじゃなにも変わらなかったし、することがあった。ていうかしなくちゃいけないことがあったけどしてなかった。 でも、やりたくなかったんだ。やりたくねーこと、したくねーし。
     でも、こいつらは違うじゃないか。
     何もすることがないってなんで嫌なんだ?
     やっと自由になれたのに?」

    「生きるって、窮屈じゃないか」

    「だから、生きてねーっつーの」
     ペシンと頭をはたいて、場所を変えることにする。これ以上は危険だ。

     冬悟はまた、深く闇に引っ張られている。
     体力は消耗しているのに、ひどく感情を動かされ、余計にエネルギーを使用している。帰ったら即寝だな。
     だが一応今は、大人しく付いてきているようだ。
    「なんで戦うんだ。捨てるものも、守るものもないのに、命を削るわけでもないのに、なんで戦うんだ。奪うことが楽しいんならこんなところに用はないだろ。人間がいっぱいいるところにいったほうが悪いことはたくさん出来る。
     なあ、明神。
     教えてくれよ」
     歩きながら、延々と冬悟は話し続ける。朝焼けに焼かれて少しは頭を冷やせばいいものを、話し続けることでヒートアップしているようだった。明神は寝不足でだんだん足取りが重くなってきたのに、隣の冬悟は軽々と、天国にも行ってしまいそうなくらいに底が抜けたような雰囲気だった。
     つまり、ハイであると。

    「わかんねーのはな、テメーが生きてるからだ」

    「アイツらはな、自分が誰かわからなくなるんだよ。お前は自分のことがキライだろ? キライってのはお前は自分のことよーく知ってる、覚えてるってこった。
     その白髪が、その能力がお前をお前たらしめる」
    「何、たらしめるって」
    「いいから聞いてろ。あとで辞書でも引きなさい。
     俺ら案内屋はな、ただ見てるだけがほとんどなんだよ」
     手を貸すことは無いに等しい。自分の意思すら忘れてしまった霊たちになにが出来る?
     言葉を知らないならば教えてやればいい。行きたいところがわかるのならばそこへの行き方を案内してやれる。誰かを殺したいほど憎んでしまった陰魄なら目の前に突っ立って追い返して合法的に空に還してやれる。そのはけ口の代わりにすらなってやれる。
     だが、さっきみたいな命は。
     この手に握ったのは命じゃない。命の燃えカスだったろう?」
     そうして、明神につかまれた冬悟の手のひらにすでに陰魄の影など当然どこにもない。ただ、生き残った残像が見えるようだが、それは確かにもう生きては無いものだった。
     生きてなく、そして死んでも溶けずに、この世にこびりついている。
     だけどそれをそぎ落とすのは、容易なことではなくて、剥がす人間が傷つけられていくらしい。
     明神は、嫌に怯えた目線の冬悟を見て、やっぱりため息をつきたくなった。
     ついさっきまで、この子のホコリをはたく間は楽しかったはずなのに。
    「それをどうする?
     振り上げた拳を振り下ろした先にあるのが命の残像だとして、お前はそれを握りつぶすか?」

     フルリと首が振られた。
     冬悟の手が、握ってパッと開かれる。
     先ほどの陰魄の残像は、蛍のような光となって、空へと昇っていった。一瞬、それを二人ともぼうっと見つめる。目に見えるものは、嘘ばかりなのに、自分たちには確かにそのとき、見えていた。

    「悪い心すら持つことも忘れてしまった、疲れた霊魂たちなんだ」
     かすれた明神の声が、聞こえる。

    「疲れたら、眠るのが一番だ。闇に解けて、空に還せる。
     そういう方法もある」

     ふう、と明神の顔を見て、見えない息を吐いた冬悟は、また目をそらした。
    「やっぱり、いいことなんて、一つもねえよな」
     ポツンと冬悟がつぶやいた。
    「やっぱり人生なんて不平等だ」
     オレの髪はこうなりたいって白くなったんじゃないし、アンタだって好きで見えてるわけじゃないんだろ?みんなそうなんだろ?
     この力があるからこんな不毛なことしてる。こんなことをやりたくて力を手に入れたんじゃない。
     霊たちだって、オレは知らねえけど人間だったんだろ?大体は」
     普通の人間だったのに、よくわからないままに陰魄に食われたらこんな姿になっちまったヤツもいる。欲のままに悪いことしてる悪人は死なないのに、死ぬってことすらわからないガキが先に死んでる。
     なんで、思いを果たして死ねるヤツがいるのに、なんで死んだ後もそんな風に逃げたり怯えたり、自分のことも忘れなくちゃいけないんだよ。それじゃあ、どうして生きていたんだ。

     死んでも、終われないなんて、おかしい。
     生きてても、死んでいても、どうすれば、いいんだよ。
     ツライことを、ツライっていってもなにも出来ないで、見てるだけって、なにも出来ないって、どっちも、どうにもならないじゃないか」

     明神が、冬悟を見た。哀れむのでも、悲しむのでも、怒るのでもなくて。
    「じゃあ、お前、なんで『自分だけ』って、恨んでるか?」

     挑むように、冬悟は即答する。
    「恨んでは、いた」

     その過去は、いつのことなのかな。
     それじゃあ今は、そうなくなったのはなんでなんだよ。

    「なら、ちったぁ答えが見えてきたってもんだ」
     明神が、まさに苦がく吐き出すような笑い顔を見せて、ことさら明るい声で話し始める。

    「不治の病も、戦争も憎しみもなくならない。
     俺たちに出来るのは愛することだけだ」
    「はあ?」
    「お前が生まれてきた全てを俺は愛してる。
     この世界の不条理全てを俺は愛する」
    「でもな。
     
     ただ、願うんだよ。
     いつか無くなるように。
     そう思い続けるんだよ。

     そうするとな、俺の想いはこうして今、お前に伝わってお前がきっとまた別の誰かに伝わっていくんだ」

    「バカか? 伝言ゲームじゃあるまいし」

    「魂ってのは、そんなもんだろ?
     魂ってのは、在ることが難しい。

     この世は全て、 愛 で成立しているのだよ、冬悟くん」

     バカか、とまた吐き捨てるように言う。
     さきほどまでのハイながら重い意識は愛によって溶かされたように空に消えていった。だが、冬悟は気づかない。
     彼が気づくのは、いつだって葉っぱの色が変わってからで、葉っぱが全部落ちてからで、町のゴミ収集車は出てしまった後である。

     思い出すように気がつくのだ。
     思い出に埋もれて、思い出して、ようやく言える言葉になった。

    「そんなお前をたまには占ってやろうか」
    「似非くさいから遠慮しておく」

     それから、『オレ』は願い続けている。





     明日の天気予報は晴れ。

     今日と同じくらいに暖かいそうだ。雨の確立は20%。それはつまり、降らないってことなんじゃないのか、といったら、明神は降ったらテレビ局は怒られるからもしかしたら降るかもしれないといっておくんだ、と言った。
     バカバカしいが、一理あると納得した。

     怒られるといえば、オレは一度だけ明神に本気で怒られたことがある。

     本気で怒ってアイツはうっかり本気でどうにかしようとしたらしくこっちは案内される直前だった。バカだバカだと思っていたが、そんなことで梵されてはたまらない。
     それでもいつもは絶対に見れないはずの、おそらく陰魄に向けているのだろう軽蔑の眼差しにぞっとしたのは、それが怖かったり嫌だったというよりも、コイツが喜怒哀楽の4種類以外の感情を他人に向けられるのかと驚いたことのほうが大きい。想像もしたことがなかったのは、やっぱりそれが向けられたことがないからだ。
     ガキのくせに生意気なんだ、といったアイツのほうが、よっぽど人生とか生とか死者とかそういった理不尽なものに怒っているみたいだった。
     オレはもう怒るとか、呆れるとか、そういうのは忘れていて、きっとオレは明神よりもときどき感情が抜けている。
    それでアイツを笑うのだから仕様が無い。

     気がつくと、明神はすでにテレビを見ていなくて、ヒメノが水に浸けていたなにかの苗というか草というか、葉を見つめていた。
     怒られたからといってコイツとオレの関係が変わったかというと、まったくなにも変わらず、そして怒られた理由も一切解決しないでここまできている。
     思えば、その話は二人の間で出されたことはなかった。なにも怒られるようなことを掘り返すほどバカじゃない。
     生きていることを諦め、活きていることもやめようとして、死んでいることを受け入れてしまいそうになったとき、容赦なく、明神の叱咤が飛んだ。
     そのとき、陰魄に狙われていたオレは、もうどうにもならない状況だと判断した結果が、それだったのだが、明神は怒ってオレは大人しく怒られて、反動で大きな声でバカ野郎とか嫌だとかツライだとか叫んでみたり八つ当たっても、結局なにも変わらない。
     でも、明神は、それを受け入れて、やっぱりツライと同じ言葉を返すばかりだ。
     知っている。気づいている。明神がオレと同じようにツライことだってわかってる。
     だからこそ、コイツにはそれをいえたのに、やっぱり残っているのは自分の中の痛みだけ。
     自分の存在証明は痛みだけ。

     なにをすればいいかわからない。
     叫びたくとも叫べない。
     その理由がわからない。

     コイツと居て、ここにいて、言えないことが増えてきた。
     オレがここにいるのは何のためだ?
     オレはどこにいるんだ?
     どうすれば、クールにサイキョーになれるんだ。
     アンタみたいに、間抜けに、笑えるんだよ。

     もうわからないんだ。明神、助けてくれよ。

     だけど、その声は、出たことがない。
    「何してんだよ」
     見つめていただけの明神が、気づけば葉の入っているパイナップルの缶詰だったものを包むようにして握っていた。思わず声をかける。
    「少しは元気になるだろ?」
    「水の梵術か。いい実験台だな」
    「死にゃあ、しねえよ」
     おーよしよし、といって、確かに精魂果てたというくらいに色が薄く下にだらしなくさがっていた葉を撫でた。
     その大きな手に包まれてからはなんとなく葉の色づきもいいようであながち嘘ではないようだ。そうだな、確かに霊たちに触れられるよりも、活きのいい生者に触られているほうがいいだろう。
     なんにでも、手を出すんだな、とうっかり口に出そうになったけど。

    「エージ」
    「なんだよ」
     することもないし、テレビは明神が気づけば消してしまっていた。明日は出かけるんだ。寝ておこうと思った矢先に、明神に声をかけられる。
    「もう寝るの?」
    「寝るよ」
    「じゃあ、コイツどうしようかな」
    「部屋持っていくなよ。アズミが明日の朝ここにないとまた大騒ぎするからな」
    「それは知ってるよ」
     そして缶を持って、きょろきょろすると、結局オレの前に立って、それを突き出した。
    「じゃあ、当番」
    「意味わからん!!」
    「アズミと一緒に観察してくれ。俺がコイツにちゃんと元気をわけられてるか実験だからな」
    「そんなの自分で見ておけよ」
    「俺もでかけるんだ」
    「……オレ、帰ってこないかもしれないぜ?」

     挑むように言ってやると、明神はまたバカみたいに笑う。
    「帰ってくるだろ?」

    「なに当然みたいな顔してやがる……」
    「なにさっきから難しい顔ばかりしてんだよ。ガキのくせに」
    「ガキガキ言うな!!」
    「まったくいちいち怒鳴るなって。上でみんな寝てるんだぞ」
     そして簡単に頭に乗せられた手。コイツがこういう態度をとるからいけないんだ。いつだってそうだ。オレを生きているみたいに扱いやがって。オレは死んでるのに、話しかけてきて毎日を過ごしてるみたいに笑いかけて、やめてくれよ。
     オレの記憶はもう大体がここの記憶で、結局オレが大事にしているのは生きていた頃のものじゃなくて、こうやってここにいるときからのものにほとんど上塗りされてしまった。思い出の中にはいつもこのボロアパートがあって、この男がいる。
    「乗せんなよ、手」
     ぺいっとはたくと、苦く笑った。
    「ったく、かわいくねーの」
    「かわいくなくて、結構だ」
     傷ついた振りをして、オレの気を引こうったってダメなんだぜ。
     お前の手は、今はその草っ葉に夢中じゃないか。

     その葉っぱだって、今にも死にそうで、なんでお前はそうやって手を伸ばすんだ。もう死んでいるのかもしれない。届かないのかもしれない。間に合わないことだってある。やらなければ、きっと後悔することはない。
     明日になってみて、その葉がもっと枯れていたら、きっとコイツは傷つくんだ。いいや、きっと傷ついた振りをする。
     コイツはもう、傷なんてあちこちにあって、そんなの慣れたって言うだけだから、もう本人も周りも傷なんて気づきゃしない。

     無駄なことばかりだ。
     死んでいるのも、こうしてここに居残っているのも。

     なんのためにここに残ってるんだっけ?と忘れてしまう前に、なんとかしなければいけないのに、力不足で同じところにとどまっているのも。

    「そうか」
     またグリグリと頭を触られて、今度は放っておいた。
    「明神」
    「おう」
    「なんで、お前は、こんな不毛なことしてんだよ。
     霊なんて、消えるしかねーし、気づいたら、なにもわからなくなりそうで、自分から勝手に消えちまいそうで、置いていかれるのはてめーの方じゃねーかよ。
     なんで、こんないつまでも、無駄なことしてんだよ」

     違うんだ、こんなことが言いたかったんじゃないんだ。

    「その葉っぱなんてただの雑草だ。ヒメノがアズミをかわいそうに思って水に浸けているだけなんだ。もしかしてもう死んでいるかもしれない。
     お前の手が力を分けても無駄かもしれない。

     やるだけやっても、間に合わないことばっかりじゃないか。
     だってお前が出会うやつはみんな死んでるんだから」
    「ああ、不毛だな。俺もそう思うな」

     やめろ、そういう顔が一番キライだっていってんだろ。
     でもそういうことがコイツにはいつも伝わっていないし、オレはきっと伝えたこともないのにそういうことを思うのが子どもで意地悪で、コイツに敵わない。

    「なんなんだよ、本当に! オレなんか、いつ消えたって、おかしくないのに!!」
     本当に、ひどいかんしゃくを起こしたアズミみたいに、バタバタとしてやりたい気持ちでいっぱいだ。明神はオレの頭をずっと押さえていて、それだけでオレは動けない。バカ野郎! 少しはかがめ!! オレだってお前を一発ぶん殴ってやりたい!
    「やっぱり、この葉、元気ないよな」
    「そういうことを言ってるんじゃない」
     呆れたようなオレの声。
    「でも、仕方ねーよな。見つけちゃったんだもん」
     またチロチロと葉っぱを撫でる。ヘラヘラと笑っていて、葉は揺られるがままに揺れていた。
    「使命! とか運命! とかっていうんじゃなくってさ、俺は案内屋だからな。仕事だもん。やらなくちゃ。
     出会ったときからそりゃあ死人ばかりだよ」
     悪かねえぜ、刺激的で面白いし。
     案内屋は、医者と同じでさ、自分の仕事をなくすために仕事してんだ。目的はたった一つ。願い事は一つだけ。
     願っているんだよ。

     お前たちみたいな霊がいなくなればいいのにって。

     安心しろよ。
     俺にはまだまだ、お前が見えてる。

     ちゃんといなくなるって、知ってるからさ。
     いなくなることがいいことなんだ。生者がいつか死者になるように、魂がいつか空に還るのも知っている。きっと、みんないなくなる。それまでは、一緒にいてもいいじゃないか。
     一人ぼっちじゃなくってさ、みんなに見送られて、置いていくほうがずっといい。
     俺は待っているからさ。
     
     お前が俺を置いていくのを。

     この世界の霊たちが全部いなくなる世界になればいいのにな」

     そうすれば、多分、もうオレたちは出会わないな。
     大体、勝手に死んだヤツらが居残ってるのに、お前悪くねーじゃん。
     なに言ってんだよ、明神。

     でも、霊たちが、空にたくさん還っていく。それを見送る案内屋たち。
     そんな映像は、いいかもな。
     たくさんの霊が居残る世界。思い出じゃなくて、未練なんて。

    「なくなればいいのにな」
     そう返すと、少し、笑えた。

     そう思ってくれるなら、オレは消えることをまた望める。
     自分の願いを、信じていられる。
     でも、待っててくれるなら、帰ってきてやってもいいんだぜ。




     目が覚めたら、最初から外にいた。
     顔を覗き込んでいるものがある。
    「みょーじーん、あさ!!」
    「アズミ、ちょ、首に乗っからないで! 危ないから!!」
    「だらしがねーな、頭領!」
     エージが横からヒョイとアズミを抱えたらしい。急激に軽くなって首をさすりながら目を開けると、想像どおりで、あくびをしながら笑った。
    「おはよう」
    「おはよー!」
    「はよーさん」
     そういうと、エージはすぐにアズミを地面に置いた。
     代わりといってはなんだが、俺が抱えて立ち上がる。
    「早いな。もう出かけるのか?」
    「おう」
    「みょーじん、見て! ヒメノが埋めたの!」
     俺の半分にも満たない小さな手の先へと視線をずらすと昨日俺が実験に使った葉だ。まだヒョロヒョロしているけれど、一人で立っている。
     よかったな、というと、エージがその草を飛び越えるようにジャンプした。
    「あっぶねーな、踏むなよ!」
    「踏まねーよ!!」

     アイツの考えることは、俺の考えることよりも、いつも大人っぽい。その年の自分と比べればという意味で。
     いつか俺が通ってきた道と同じような気もするが、アイツ独自の理論に裏打ちされている。俺が明神に救われたように、俺はアイツを守ってやれるのかな。
     俺にはアイツの理解してやれない部分が多すぎる。
     でも、待っててやるくらい、いいじゃないか。

     いつか、俺が、世界の理をぶっ壊してきてやっからよ。

    「気ぃつけてな!」
     アズミが大きく手を振っている。
     俺も一緒に手を振った。
    「行ってらっしゃい!!」

    「行ってきます!!」

     少年が、手を振りかえした。

     小さな嘘と、大きな傷を抱えて、外へ吼えに、今日もいくのだろう。

    みどり(aomidori003) Link Message Mute
    2022/07/17 12:45:37

    ライオン

    強くなりたいエージと、明神の話。
    昔出したコピー本です。

    #みえるひと #明神冬悟 #眞白エージ

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    • ナルキッソスの終局初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。審神者視点の話です。

      山姥切国広、修行から帰る、の巻。
      審神者の過去あり。若干暗めです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ②ツイッターで上げてた三池兄弟の現パロ小話まとめ②
      (実は血が繋がってない)三池兄弟が、なんか手作りの店をやっている話。時々、幼馴染の友人として古備前がいます。
      日常ほのぼの小話多め。時々、ソハヤの鉛食ってるみたいな話があります。

      ①お揃い
      ②探し物はなんですか
      ③ひだまり
      ④独立宣言
      ⑤醤油と山椒は欠かせない
      ⑥黄色い果実
      ⑦優しさに包まれて
      ⑧君と今年

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ
      みどり(aomidori003)
    • その腕を伸ばせ霊力フェス2!用 無料配布です。
      ソハヤ中心のCPなし、男審神者ありのどたばたオールキャラ風味の事件物です。
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎の本丸です。
      戦闘シーンはありませんが、若干痛い描写はあります。最終的にはハッピーエンドです。
      DL版と中身は変更ありません。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #男審神者 #霊力フェス‼︎2 #霊力フェス2
      みどり(aomidori003)
    • 【サンプル】こりゅうと!2【長船DASH】2022年10月16日 閃華の刻38内プチオンリー「長船DASH」参加します。
      『あたらしい橋をわたる』みどり 西1ホール ク32b
      新刊『こりゅうと!2 ー沼地のある本丸ー』 58p/A5/600円

      新刊は以前出した『こりゅうと!』と同コンセプトの『こりゅうと!2』(まんま)です。
      前作読んでなくても問題ないです。前作『こりゅうと!』も再販します。
      よろしくお願いいたします!!

      ツイッターで書き下ろし以外はほぼ読めます。
      長船たちがわちゃわちゃ本丸での平和な暮らしをしている小話たちと(炭作ったり、衣替えしてたり、かき氷食べたりしています)、
      書き落としは謙信くんの修行に伴い自分の行く末に悩むとも悩んでないような感じだけど、やっぱり修行行く決心をする小竜さんの話。最後だけ初期刀がいますが、あとはほぼ景光兄弟中心の長船。いろんな刀の名前は名前だけ出てきます。
      表紙はいつものようにすあまさんがやってくれました。本当に忙しいところありがとうございます……。

      サンプルは各話冒頭。
      上記に書いたように書き下ろし以外はツイッターで大体読めます。(https://twitter.com/aomidori003/status/1576498463780372480?s=21&t=ersI-MzJs0nDH1LOXbLH_w)ツイッターであげたものに加筆修正をしています。
       愛の詰まったお弁当   ……長船全員。謙信のお弁当をみんなで作る話
       薄荷の香りを撒き散らし ……小豆、謙信と衣替えをする話。南泉と堀川派がいる。
       ブルーハワイの夢    ……小竜と大般若が謙信と小豆にかき氷を作ってもらう話。
       望んでもない      ……光忠兄弟+景光兄弟。髪の短い小竜さんの話。ちょっとだけ獅子王。
       砂糖まみれに固めて   ……長光兄弟+景光兄弟+五虎退、日向。みんなで花の砂糖漬けを作る話。
       全て洗ってお湯に流して ……景光兄弟+長義。炭を作って風呂に入る話。
       酔っ払いたちの純愛   ……長船全員+長義。タイトル通り飲み会の話。日本号いる。
       二人の景光       ……書き下ろし。小竜さんが修行に行くまで。

      #刀剣乱舞 #小竜景光 #謙信景光 #長船派 #景光兄弟 #長船DASH #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • ただの少年ですゲームDP。男の子主人公がチャンピオンになった後、なかなか助手のヒカリちゃんと会えなくてずっと主人公を探していたヒカリちゃんの話。
      主人公の名前は「ニコ」くんです。
      恋愛未満なDP主人公ズが好きです。

      pixivからの移行です。

      #ポケモン #DP #ヒカリ #男主人公
      みどり(aomidori003)
    • 未来を見ないで(2021年5月29日追記)
      2021年5月30日の0530超エアブー 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      A5/50P/600円/小説/全年齢
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。男性審神者がいます。
      肥前忠広と出会った前田藤四郎と男審神者がとある事情から一緒に同行し、戦いを介して、
      肥前の本丸の陸奥守吉行、南海太郎朝尊との関係を探っていく物語。
      土佐組の関係性のあり方の一つとして、肥前を中心に描いています。
      こちらの話を加筆修正したものです。ラストは追加されています。

      全編シリアス。ブラック本丸、刀剣破壊表現、間接的ですが流血、暴行描写があります。
      なんでも平気な方向け。

      通販はこちら
      https://pictspace.net/items/detail/276503

      よろしくお願いいたします!

      ===========================

      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。個性の強くない男審神者います。
      単発で読めます。
      土佐組中心というか肥前くんメイン。審神者が事情ありそうな肥前くんと出会ってドタバタする話。

      ・流血、負傷、嘔吐シーンなどあります。
      ・ブラック本丸表現あり。刀が折れるシーンもあります。
      ・最後はハッピーエンドです。

      5月30日のインテックス大阪・超閃華の刻2021に加筆修正を加えて出す予定です。
      おそらく通販になる予定です。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #土佐組 #肥前忠広 #前田藤四郎 #男審神者 #陸奥守吉行 #南海太郎朝尊
      みどり(aomidori003)
    • 自覚のない可愛げ初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初鍛刀・前田がめちゃくちゃにかわいいと思っている審神者と、自分の言動が短刀らしくなくかわいくないというのが自覚あって軽いコンプレックスな前田の話。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 誰が為のお茶初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者が出てきます。鶯丸が夜寝る前にお茶の準備をしている話。大包平が顕現したてで鶯丸が浮足立ってる。
      単品で読めますが、この話の続きみたいなものです。
      >「本心はぬくもりに隠して」(https://galleria.emotionflow.com/115535/635572.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 理由はいらない単発。これだけで読めます。
      本丸内で寝無し草をしていた小竜さんと、小竜さんに世話を焼かれていたけど本当は一番小竜さんを受け止めていた謙信くんの話。
      それとなく長船派が大体出てきます。

      ついでに、この堀川くんは、この堀川くんと同一です。本丸もここ。
      『そして「兄弟」となる』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626036.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #長船派 #景光兄弟 #小竜景光 #謙信景光
      みどり(aomidori003)
    • 闇こそ輝くと知っていた初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。山姥切国広視点の話です。
      山姥切国広、修行に行く、の巻。

      実際には私は即出しましたけど。
      でも、山姥切国広は「修行に行く」と言い出した時点で修行完結と思ってる派なのでそれだけで尊いです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎 #薬研藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ①2021年7月11日の『閃華の刻緊急SUMMER2021』に参加します。
      【凍結ぶどう】青海Bホール テ64ab
      『鈍色の日々』(にびいろのひび)
      70P/600円/小説/全年齢
      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276506

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      ツイッターで上げてた現パロ三池兄弟の小話をまとめました。
      とりあえず10本です。

      こちらの内容に加筆修正して書下ろしを追加したものを7/11閃華に出す予定です。
      ツイッターにはもう少し載っています。

      気がつけばすごいたくさん書いていた……。
      色々感想いただけて三池界隈の優しさに甘えています……。ありがとうございます。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ #物吉貞宗 #包丁藤四郎 #大包平 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 家族になろうよ昔サイトに載せてたプラ澪+正宗くん関連小話まとめ。
      一応おそらく時系列順。

      妄想過多。過去捏造。
      子ども時代~修行時代~本編~プラ澪告白編から結婚まで。
      短い話の連なりです。なんとなく全編がゆったり繋がってます。

      なんとなく明姫のプラ澪もこの前提ですけど、子どもはいないので時系列は少し違います。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #神吹白金 #火神楽正宗 #湟神澪 #プラ澪
      みどり(aomidori003)
    • どうか全力で構わないからイナイレ二期の真帝国戦後の鬼道さんと円堂さんの話。
      ほんと、あそこの春奈ちゃんのこと考えると鬼道さん殴りたいけど、鬼道さんも誰か抱きしめてあげて、みたいな気持ちになる。円堂さんも豪炎寺抜けて傷心中だし。
      二期鬼道さんの良妻ぷりが、好きだけど、鬼道さんももっとワガママ言ってほしかったな、という話です。書いたのは結構前です。

      pixivからの移行です。
      #イナズマイレブン #イナイレ #円堂守 #鬼道有人 #音無春奈
      みどり(aomidori003)
    • まがい物の恋初期刀加州本丸の、ソハさに。
      神様ムーブなソハヤと、ソハヤに片思いをしていたけど鈍感な審神者の話。ハッピーエンドです。
      ちょっと女性の生理描写あります。

      ソハヤ視点の補足のような何か→「作り物の気持ち(https://galleria.emotionflow.com/115535/635625.html)」

      ソハさにがめちゃくちゃキている。これはこれで終わりなんですけど、続きというか、補完があるので、また適当にあげにきます……。とにかく一週間くらいで4万字以上ソハヤ書いてて、書かないと日常生活に支障が出るレベルでソハヤいいです……。ソハヤぁ……。神様ムーブしてくれえ……。
      あと、毎回毎回糖度が低い。どうしてなんだろう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱夢 #ソハさに #女審神者 #ソハヤノツルキ #加州清光
      みどり(aomidori003)
    • 変わらない寂しさ明姫の続きものその⑥。番外編。
      明姫です。が、ほぼ明神とエージ。
      初期三人組が大好きすぎて書いた。明姫が付き合い始めて寂しくなるエージと、でもそれに派生してそれぞれ寂しさを抱えてる明神と姫乃、みたいな感じですけど、エージと明神には永遠に兄弟みたいでいて欲しいです。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明姫 #桶川姫乃 #眞白エージ
      みどり(aomidori003)
    • 本心はぬくもりに隠して初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初太刀・鶯丸からみた主の話。近侍で明石が賑やかしにいます。

      話の中で大包平が十数万貯めても来なかった、という話は、実話です。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #明石国行 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • あまやどり昔出したみえるひとの同人誌です。
      明神冬悟と正宗くんの話と、ひめのんとプラチナの話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #神吹白金 #火神楽正宗
      みどり(aomidori003)
    • 君に花束をn番煎じのタイトル。光忠が顕現してからの福島の兄ムーブと己を大事にしすぎる言動に頭を悩ませているけど、福ちゃんは福ちゃんで弟との距離感に諦観感じていた話。最後はハッピーエンドです。
      加筆修正して、光忠兄弟ワンドロで書いた話たちとまとめて春コミに出す予定です。

      光忠、なんでも器用に出来る男が全く頭回らない癖強兄に振り回されてほしい。

      #刀剣乱舞 #光忠兄弟 #燭台切光忠 #福島光忠 #不動行光 #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • こんな苦味も口に含めば初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。甘いものが好きなんだけど、ずっと隠し続けていた審神者と、それに気付いて色々と察した安定が審神者と甘いものを食べに連れ出す話with骨喰。
      脇差たちには元気いっぱいもりもり食べててほしいです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #大和守安定 #骨喰藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • ここから単発。これだけで読めます。
      ソハヤの顕現から、大典太の顕現して、三池兄弟が「兄弟」となるまで。
      兄弟のすれ違い話好きすぎて、堀川派と貞宗派と三池で書いてる……。
      同じようなものですが、兄弟好きなので許してください。

      ソハヤのポジに見せかけたネガがめちゃくちゃ好きです。あと、大きな刀が小さい刀とわちゃわちゃしてるの好きです。徳川組かわいい~~~、好き~~~という気持ちで書きました。

      ついでにこの物吉くんは、多分この物吉くんです。
      「うちのかわいい太鼓鐘(https://galleria.emotionflow.com/115535/635603.html)」


      以下、余談。
      刀ミュ、三池兄弟、本当にありがとうございました……。
      ソハヤツルキ、最高でした……。本当に、東京ドームシティに帰ってきてくれてありがとう……。推しが自ジャンルに来る経験初めてなので、挙動不審ですが、応援していきます……。
      本編より、推しの観察に費やす経験初めてしました。ソハヤしか観てない。健やかでいてくれてありがとう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #三池兄弟 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #物吉貞宗 #包丁藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 夕陽の向こうの顔明姫。GW前。雨降って地固まる系の話。
      いつもどおりの展開で、愚鈍な明神と、情緒不安定なひめのん。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 一瞬だけの信頼みえるひと小話。サイトにあげてたもの。2008年くらい。本編前の明神師弟の話。
      冬悟がひたすらにネガティヴボーイで、師匠もつられてネガティヴになってる。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明神勇一郎 #黒白師弟 #明神師弟
      みどり(aomidori003)
    • 二人で見る月みえるひと、学パロ冬姫(明姫)です。
      以前書いていた『もっともっと』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626025.html)の前日譚というか、くっつく時の話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 花火の夜明姫。7月、夏休みの話。
      R15くらいかなぁと自分比で思っていたんですが、特に大したことはなにもしてなかったです。おかしいな……。書いてる間は死ぬほど恥ずかしかったんですが。二人で花火を見に行く話、ですが、花火は見れませんでした。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • シンフォニアまとめ十数年前に書いたTOSの短い小話のまとめです。ほぼCP要素なし。時折ロイコレ風。
      ロイド、ゼロス、ジーニアス多めです。9本。
      本当に、名作で、ロイドくん、一生好きな主人公です。

      最近ひとさまのテイルズシリーズの実況を見てはちゃめちゃに好きだったことを思い出したので昔のを引っ張り出してきました。
      は~~~、ゲームやりたいな~~~~~~。

      pixivからの移行です。

      #テイルズオブシンフォニア #TOS #ロイド #ゼロス #コレット
      みどり(aomidori003)
    • 隣室の明石くんとソハヤくん(2022年3月17日追記)
      2022年3月21日の閃華春大祭 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      【凍結ぶどう】東2ホール ケ43ab
      『隣室の明石くんとソハヤくん』
      100P/文庫/1,000円/小説/全年齢
      カバー、表紙はいつものようにすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!!!推し二人描いてもらえてめちゃくちゃ嬉しい!!!!

      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276508

      よろしくお願いいたします!

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      単発。隣室になっている来派の部屋の明石と、三池の部屋のソハヤが大して仲良くならずに隣人として過ごしている短編集です。日常ほのぼの~シリアスまで。

      全話に明石とソハヤ。時々、愛染国俊、蛍丸、大典太光世、虎徹がちょっと、名前だけは他の男士も居ます。
      明確なセリフはありませんが、審神者います。
      CP要素はありません。

      なお、最後の「⑦隣に立つもの」ですが、戦闘描写あり、流血、重傷表現があります。

      pixivからの移行です。
      みどり(aomidori003)
    • ドラクエ2~8まとめ十数年前に書いたドラクエ2~8の短い小話のまとめです。
      2は5本。CPなし。3人組がわちゃわちゃしてるだけ。
      3は3本。CPなし。パーティは勇者・盗賊♂(賢者)・武闘家♀(遊び人→賢者)・商人♀(賢者)の4人。
      4は6本。CPなし。勇者、クリフと、ライアン、マーニャ。
      5は5本。主ビア。主人公単独とCP物。
      6は3本。とても短い。ミレーユとテリーが好きです。主人公の名前は「ボッツ」。
      7は4本。CPなし。ほぼキーファの影を引きずってる話。主人公は「アルス」。
      8は5本。若干主姫。パーティ4人がわちゃわちゃしているのが好きです。

      11を書きたくて、昔の整理しました。
      ドラクエ、一生好きですね。

      pixivからの移行です。

      #ドラゴンクエスト #DQ2 #DQ3 #DQ4 #DQ5 #DQ6 #DQ7 #DQ8 #主ビア
      みどり(aomidori003)
    • 【ペーパー】コンクリの森【閃華春大祭2021】春コミおよび閃華春大祭 2021お疲れ様です。ありがとうございました。
      マジで前日に作ったペーパーです。少部数だったので、無配で終わりなんですがせっかくなのでこちらにも。
      明石と不動(極)が一緒に現代遠征に行く話です(単発)。
      表紙はすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!

      前提は、初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      ほとんど姿のないセリフのみ男性審神者が出てきます。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #明石国行 #不動行光
      みどり(aomidori003)
    • そして「兄弟」となる初期刀・山姥切国広、初鍛刀・薬研藤四郎の本丸に権限した、十振目の堀川国広が、山姥切と山伏を心から「兄弟」と呼べるようになるまでの話。うちの本丸始動話でもあります。

      堀川派の「脳筋」と呼ばれているけれど、実際には三人とも内に籠るタイプなのがめちゃくちゃ好きです。他者に向かわず、自分自身ときちんと向き合うタイプの国広ズ、推せる。

      pixivからの移行です。
      #刀剣乱舞 #堀川派 #堀川国広 #山姥切国広 #山伏国広 #国広三兄弟
      みどり(aomidori003)
    • 三池兄弟まとめ①ツイッターで上げてた三池兄弟(本丸設定)をまとめました。
      ①絶対言わない。
       鬼丸とばかり飲んでる大典太に構ってほしいけど言えないソハヤの話。ちょっと獅子王と小烏丸。
      ②仲直りの夜食
       喧嘩してトンデモおにぎり作ったけど、後から悪かったなと反省してるソハヤの話。大典太目線。
      ③それならいい
       酒量を注意された大典太が、ごめんねと言えなくて詫び弁当を作る話。
      ④その声が呼ぶ限り
       兄弟を庇ってソハヤが幼児化する話。

      すこしだけ修正済。

      「沼地のある本丸」は初期刀と初鍛刀が同じなだけで審神者が出てこないものです。特に繋がりはそんなにないです。沼があります。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      #刀剣乱舞 #三池兄弟 #ソハヤノツルキ #大典太光世
      みどり(aomidori003)
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