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    闇こそ輝くと知っていた 切国。
     これが、ここでの俺の名だった。

     今生の主は、若い男だった。
     主は、黒曜石のような瞳を持っていた。真っ暗で、吸い込まれるような瞳は、奥行きが見えなくてどこまでも闇を維持していた。暗闇の中に、燃えるような輝きがパチパチと爆ぜるような光りが時折跳ねる。それは、興味関心の度合いなのか、喜びや楽しみという感情の発露なのか。暗闇の中でなければ、その光は見えない。まるで、玉鋼の時に燃え滾る炎の中で見た光りのように。記憶もないのに。それくらい懐かしいけれど、一生捉えていたい輝きだったのだ。

     俺はいつまでもその光を見ていたかった。
     でもそれは、初日以来見れていない。

     極端に視線が合わないと気付いたのは、一部隊組める本数が揃ったころだった。
    「え? 主と目が合わない?」
     安定の声は、突拍子もない時、いつも以上によく通る。案の定、他の奴らの視線は一気に安定に集まった。
    「誰と主の?」
    「僕はあんまり感じたことはないですが……。主君はいつも視線を合わせるときに屈んでくださるくらいですし」
    「短刀相手にはそうだよね。子ども好きなのかな」
    「安定も大将よりは背低いから屈まれてんじゃないのか?」
    「そこまで極端じゃないよ!」
     薬研のからかいに安定がまた声を上げて怒る。前田は視線が合わないという俺を見上げて心配そうに微笑んだ。
    「俺は気にしたことがなかった」
    「骨喰兄はそうだろうな」
    「食べ物の話じゃないとほとんど会話にも入ってこないじゃん……。主の顔、ちゃんと覚えてんの?」
    「覚えてる」
    「俺だって覚えてるぞ」
    「鶯丸も怪しいな~」
     はははは、と安定の笑い声に全員がふ、と緊張を緩ませた。もうあとは帰宅するだけなので、全員歩幅もバラバラと本丸への道を歩いていく。軽傷は顕現されたばかりの鶯丸と短刀の薬研、前田だけ。前田は錬度自体は高いほうなのでそれほど疲労の蓄積にならないだろう。骨喰がそこらへんに咲いていた花の蜜を吸っていた。夕陽が白い髪に映えて橙に染まった頬が少し幼い表情に見える。泥をまとわりつかせた布は少し重い。いつもよりも気持ち大股になる。適度な疲労は嫌いじゃない。この身を顕現して初めて覚えた「寝る」という行為の心地よさは、身体の疲れがあることで逆に高まるということも実感しつつあった。
    「まあ、細かいことは気にするな。気にするだけ無駄だと思うがな」
    「アンタのそういう態度は大したもんだな」
    「でも、主のご贔屓は切国じゃん。僕も気にすることないと思うけどな」
    「贔屓など……」
    「そうですよ、安定さん。確かに初期刀の切国さんに頼られる場面は多いですが、それならば僕たちこそ努力を重ね、切国さんのように頼られる存在にならねばなりません」
    「前田は真面目すぎ。ま、他にもいっぱい男士はいるんでしょ? 僕もどちらかというと骨喰みたいに仕事してるよりも一緒に食べたり遊んだりしたいけどなぁ」
    「まあ、向き不向きはあるからな。一理あるとは思うが、俺っちは仕事もやってみると嫌いじゃないんで、前田の意見に賛成だな」
    「では俺はそんなお前たちに茶を淹れてやろう」
    「俺はその茶を飲みつつ、茶請けを食う」
    「いつも通りじゃん」
    「あ、主君!」
    「また、外で待っていたのか。ったく、危ないから中にいろというのに……」

     みんなで手を振るが、俺とは、やはり視線は合わなかったように思う。

     短刀が来るとなにくれとなく世話を焼く。
     打刀でも明るい者、つまりは向こうから声をかける奴らとは仲良くしているようだった。
     脇差に世話を焼かれることは嫌いではないらしく骨喰と一緒に面倒を見られている。
     太刀連中とは適度に距離を持って接しているが、かといって視線が合わないというほどでもない。
     大太刀や槍だっておんなじだ。後程第一部隊に入った太郎太刀は主とよく買い物に行っていた。あまり話すのが得意な刀ではないのだ。それでいて視線が合わなかったらそれこそ意思疎通だってうまくとれまい。

     やはり、俺だけなのだ。

     近侍は長く務めた。
     全体の数が二十振りも越える頃、全員で近侍を回すことになった時でも定期的に切国には近侍をやってほしいと言われて週一でやっていた。
     今だって月に二回、多ければ三回は入るし、初めての奴の様子を見てくれと言われて一緒に入ったりする。なんやかんやと頼りにされている自覚があったのだが、本当はうまいこと使われているだけなのだろうか。
     近侍でない時は兄弟の手伝いを手伝ったり、近くの滝行をする兄弟に付き合ったり、打刀連中に誘われれば酒も飲む。
     だが、知っているのだ。
     俺は主と一緒に甘味屋に行ったことはないし、鶯丸の部屋で寝ている主を見たことはない。昔は淹れてくれていたのだが、今は主は俺にはコーヒーは淹れてくれない。前田のように常に一緒でなくとも、朝起きて挨拶をし、今日の仕事を確認し、日中別に過ごしていればなにか異変がなかったか周辺を確認し、報告するべきことや相談事項がないかを確認する。なにかがあれば遅くまで対応に追われることも多々あった。夕食は出来る限りそろって摂るが、主の横は前田か他の短刀・脇差たちであって俺の出番ではない。食事が終われば大体はそこで仕事は終わり。夜の挨拶をして就寝する。
     やはり、俺は主のことを、何も知らない。



    「主と最近全く会えないのだが」
    「そういわれれば、ずっと遠征遠征で休みなしだね」
    「なんか悪いことでもしたのか?」
    「俺がすると思うか?」
    「「思わない」」
     結局三振りで黙々と洗濯物畳みの作業に戻った。
     主は今日は新しくやってきた刀たちの私物を買いに新刃数振りと、博多・太郎太刀を連れて万屋である。朝から初めて外に出る連中に対して長谷部が講釈を垂れていたが、実際に行かねばわからないものだろう、とさっさと自分の仕事に来てしまった。人数が多く、そこで主に声をかけることが出来なかった。おかげでこうして落ち着く相手と話しているとついつい普段と違い口も軽くなる。
     兄弟は手伝いで、本来の当番は薬研と俺、そして今三回目の回収物を洗濯機に放り込んでいるであろう和泉守と長曽祢の四振りだった。本数が増えて手が空いているものは比較的積極的に畑に厨当番、洗濯当番、馬当番などを手伝う。そういう関係性なのは主の影響が大きいだろう。おそらく仕事をさぼるためでもあっただろうが、ちょっとでも暇が出来れば厩で馬を愛で、野菜の皮むきを一通りこなし、洗濯を畳んだり各部屋への分配までしていた。最初期には料理が出来るのは主だけだったし、洗濯も堀川の兄弟が勉強して物にするまではやはり一番生活の中に洗濯が身に沁みついていたのは主だ。まあ、唯一の「人間」なのだから当然なのかもしれないが、そんな主を見ていた俺たちは当然主の言動を真似た。それしか知らないのだから当然だろう。元々堀川の兄弟は手伝うことへの抵抗感はないので余計だ。今日は和泉守兼定もいるから当たり前の顔して「で、僕はなにすればいい?」と聞かれたくらいだった。
    「でも兄弟がそんなに主さんの傍にいなくてもここも回るようになったんだねぇ。それ自体はいいことじゃない?」
    「そうっちゃそうかもしれないが、大将がなんの考えもなしに切国を手元から離すとも思えねえんだよなぁ。前田はいつも通りいるんだし」
    「そうだ。前田のほうが気にして毎晩主の様子を報告に来てくれる」
    「ああ、それで毎日毎日飴が増えていってるのか。そんないちいち律儀に餌付けしなくていいんだぞ」
    「餌付けではない。……前田、食べてないのか?」
    「あれは休みの日に他の兄弟たちと分け合うんだよ。ちょっとずつ溜めるのが好きなんだ、前田は」
    「前田君、健気……」
    「で、会えなくて困るって言ったら、アレだろ?」
     さすがに長い付き合いなので、薬研は感づいていたらしい。兄弟は、無意識でも畳めるくらいの慣れた手つきだったのに、ぴたりと手を止めた。
    「アレ?」

    「修行を言い出せない」

     そうなのだ。
     いわゆる初期刀勢の修行が解禁されてかなり経つ。
     修行解禁前にとっくに錬度上限に達しているので、もっぱら遠征にしか行かないが、手合わせにもよく入れられているし、遠征時は隊長だ。新しい合戦場が出れば今まで必ず隊長に据えられてきた。遠征は新しい刀剣たちの錬度上げも兼ねているので理屈はわかるのだが、ひっきりなしの遠征往復で本当にずっと主と会えていない。
     まるで、意図的に本丸から追い出されているように。
    「俺っちが一肌脱いでやろうか? 旧第一部隊も修行してないのは後はアンタと鶯丸だけだからな。俺たちも今か今かと待ってたんだが、確かに大将の気分次第みたいだな」
     多少楽しんでる感のある薬研を布の奥から軽く睨み付けるが、最初期からの慣れ親しんだ相手はなんとも思わないようだった。
     やけに自信満々の薬研にすこし違和感を抱くが、兄弟のほうがむしろ興味深々といった様子で「で、どういう作戦なの?」と喜々として聞きこんでいた。
     俺は返事をしてないのだが、どうやらもう後には引けなそうである。



    「主、入るぞ」
     一応、そう声をかけ引戸を引いた。
    「切国!? ちょ、え! なんでここにいるんだよ!」
    「いつもの時間に入り損ねただけだ。アンタしかいないんだから構わんだろう?」
    「いや、そりゃ、そうかもしんないけど……。ええ……」
    「邪魔する」
    「邪魔ってわかってるんなら帰れよ!!」
    「断る」
     かけ湯をして、湯船に入る。最初期の風呂は四人入るのがやっとだったが、二桁を越えてから増築し、今は短刀なら二十は同時に入れる大浴場型になった。主はその際増築した自分の離れに風呂も厠も付けたが、やはり足を悠々と伸ばせるのがいいし、広いほうが楽しいといって、全員が入り終わった頃合いに一人で入浴する。短刀を一振り護衛につけ、長風呂を楽しむ。風呂の後は護衛にはアイスが振る舞われるので、かなり評判も良く、時折アイス欲しさに骨喰が護衛をしている。
     奥の方で広い湯船でまさに悠々といった体で伸びきった顔をしていたのだろうが、俺が入ってきたことで顔面が硬直している。あまり暗いと大きな刀たちが手元が見えなくて危ないというので、大人数で入る時は眩しいくらいの明るさだが、普段からこちらで入る時はそうしていたのだろう、手前半分だけ灯りを付けて、奥の湯船のほうは電気がついていない。主も目が悪くはないとのことなので、これくらいの光源で十分なのだろう。おかげでこちらもタオルで顔を覆っているが、あまりお互いに顔を直視しなくて済むので少しだけホッとしたところだった。
    「薬研が嵌めたな……」
    「まあ、そんなところだ。アイツを責めないでくれ。俺が頼んだ」
    「……責めたりなんかしねーよ」
     横に並んで、お互いの顔を見えないようにしている。揃って入口のほうを真っ直ぐ見つめながら、互いの言葉を待っていた。
     いや、待っていては意味がない。俺には、言わなくてはならないことがあるのだ。
    「あ、ある……」
    「久しぶりだな」
    「あ、ああ……」
    「一緒に風呂入るのなんて、初日以来か」
    「……最初の三日は一緒に入った」
    「そんなに長かったっけ?」
    「さすがに三日連続で追いかけまわされて布を剥ぎ取られれば覚えてる」
    「そら逃げるお前が悪い。さすがに最近は逃げ回らないな」
    「兄弟たちが待ち構えているからな」
    「ははは。そりゃ手強い」
     そしてまた無音になった。風呂場にモーター音の振動が響き、ピチョンピチョンと定期的に雫が落ちる。どちらともなく、深く、長い溜息をついた。
    「……なんの用だよ」
    「ここでなら、二人で話が出来ると思って」
    「人の一人の時間を台無しにして……。ここまで追いかけてきた奴はお前が初めてだ……」
     そうグチグチと言うのも形だけだ。本当に駄目なことだと、誰が相手であっても絶対に引かない。作戦に怒り狂った同田貫や戦帰りの猛っている大倶利伽羅相手でも絶対に最後まで主は意見を通す。ただ、それは基本的には奴らが悪いのであって、肉体を使いこなせていなかった時の話なので最近ではそんな姿はどちらもとんと見ていないが。
     本当に嫌なら、俺だって追い出されているはずだ。そもそも懐刀である薬研が主になにか害があるとみなしていたら、俺はここにはいられない。

    「……聞いてくれ。頼みがある」

    「嫌だ」
     そう言って、勢いよく湯船から上がって、そのまま風呂からも出ようとしている。慌ててその腕を掴んで風呂に戻そうとすると、全力で抵抗された。
    「待て待て待て待て待て! 聞け! 最後まで! まだ本題にも入っていないぞ!」
    「俺その前振り知ってるもん! 嫌だ! 聞きたくない! 大体風呂なんかで聞きたくない!」
    「誰のせいだ! アンタが散々俺から逃げ回って言わせないようにしてるんだろ! 自業自得だ!」
    「被害妄想だ! 違う! たまたまだもん!」
    「いい年して『もん』とか言うな!」
    「うるせー! こちとら和泉守より最年少だぞ! 赤子みたいなもんです~」
    『大将たち! うるせえぞ! もうちょっと静かにケンカしろ!』
    「「……」」
     薬研がバァン! と扉を叩いた音がして顔を入り口に向けると、曇り硝子に薬研の姿が曇って見えた。思わず顔を見合わせ黙り揃って再度湯船に浸かりなおした。
    「薬研。すまん……」
    『仲がいいのはいいことだが、まあ、話し合うのはいいが、のぼせないようにな』
     大声を聞きつけて脱衣所に来た薬研に頭の悪い会話を聞かれてしまい、主と初期刀として情けなくなったが、薬研はさっさと見切りをつけて再度風呂場前の護衛の定位置に戻っていったようだった。廊下扉が開いて締まる音がすると、また無音になった。

    「修行に、行きたい」

     主は答えない。ただ、唇を噛み締めている様子は、確かに叱られている最中の子どものようだった。一期一振に叱られて泣きべそをかく包丁のように。
    「主。頼む。答えてくれ。
     それとも、俺には、修行道具は使わせられないということか?
     俺は、修行に出せないほど、アンタの信用がないのか?
     ……わかっている。アンタからの信用がないことくらいは。それならそれで、そう言ってくれ。俺も覚悟をしてここに来た。
     それなら、アンタの意向を汲む」
    「は? お前、なに言ってんの? ちょっと、待て。意味のわかんないこと言われたんだけど?」
     すごい勢いで主が顔をこちらに向けてきて、あっという間に頭に載せていたタオルを剥ぎ取って湯船の外に放り投げた。俺の両肩を掴んで、普段あまりハッキリと開いていない瞳が、見開いていて、俺を見つめた。
     あの、主の漆黒の目だった。ただし、そこに、光りが見えない。それだけで急に不安になる。
    「切国。今なんて言った」
    「修行に、行きたい」
    「そのあとだよ! 誰が、誰を、信用してないって!? 俺の聞き間違いか?」
    「アンタが、俺を、だ。そうは言うがな、こんなにも、急激に遠ざけられて、アンタと会う暇もなく、他の者たちはほとんど二つ返事で快諾されて道具さえあれば修行に向かったじゃないか! 俺は、なぜだ? 俺だけはなぜ修行に行けないんだ! 俺がなにをしたんだ! なにかをしたのなら教えてくれ! なんにも答えてくれないのは主じゃないか!」
     そう思わず言い返してしまったら、主は、俺の身体から力が抜けてそのまま滑り落ちたように手を離した。
     呆然としている表情は、かつて厚樫山で散々撤退した時の苦渋の面持ちとも違う。去年の大包平ドロップが出来なかった時の落胆の表情とも違う。
     なんにも覆うものがお互いにない状態だからこそ、まるで素のような、子どものような、言われた言葉をそのまま受け止めてそのまま衝撃を受けた様子だった。普段はそんな男じゃない。
     初めて出会った頃は、確かに少し頼りなさげで、おどおどとしているところもあったが、「人間」の先輩として、「主」として、どう振る舞えばいいのか、考えて常に動いているような男だったはずだ。
     どうして、こうして俺の癇癪なんかに衝撃を、いまさら、どうして受けるんだ。

    「お前を、行かせたくない」

     小さな声だった。
     やはり、それが、答えなのか。思わず反射的に縋るように聞いた。
    「なぜなんだ、主。頼む、教えてくれ」

     数回、口を開いては、閉じてを繰り返し、眉間に強く皺を寄せて、しかし、まるで、泣きそうな、泣く直前の秋田や五虎退のような、顔だった。きっと、あいつらの子どもの部分は主の見せなかった表情と類似している。あいつらに似ているんじゃない。本当は、主は、こんな顔をどこかで、ずっとしていたのだろう。
     そんなことに、今更気づいた。

    「俺が、お前を必要としているからだ」
    「は?」
    「お前がいなくなるのが怖い。ずっとずっとお前に頼ってきて、修行に行って、もしもお前が帰ってこなかったら? お前が別人のようになってしまったら? お前がいない間に、俺の身になにかあったら? お前がいないここでの生活は俺は経験したことがないんだ。
     お前が修行に行って、なにを見てくるのかわからないが、俺という主を見切ってしまったら、どうしようって……思ったら、お前を、お前だけは、修行に出すのが怖くなった……お前が悪いんじゃないんだ……お前が言う通り、自業自得だ。合ってる。
     俺は、お前に、ふさわしい主なのか。
     ずっと、ずっとずっと、不安だった」

    「主……」
    「……お前、絶対信じてねーだろ!」
    「……ああ」
    「信じろよ! お前のそういうところだよ!」
    「そういう、こと、とは……? 俺は、なにを、直せばいい? 主、アンタは、俺を、そんなに重用していたか?」
    「お前、それを長谷部の前で言ったら多分斬られるから絶対言うなよ……」
    「……なんとなく、それはわかる……」
    「別に、贔屓してるわけじゃねーけど、俺としては、お前に任せるのが一番安心できるというか、確実かな、と思って……。新刃の育成だって、お前なら上手いことやってくれてるし、やめさせる理由もなかったというか。
     近侍を毎週やらせるのはさすがに仕事多いかなと思って辞めさせたけど、でも俺は自分を信用しきれないから、お前の意見を聞きたいし、チェックしてほしいし、俺の、その、ワガママでお前を振り回したのは、正直、その、悪かった……よ……」
     主が言っていることが、本当によくわからなかった。
     今度は俺が呆然とした顔をしているのだろう。俺の両頬をつねる。
    「綺麗な顔が、台無しだぞ」
    「……綺麗って、言うな……」

    「お前を選んだのは、俺と、似ていると思ったからだ」

    「自信がなくて、でも本当は自分は出来るって思ってたり、自分を正しく見てほしいっていう感覚というか、そういうところが、似てると勝手に思った。
     お前と俺は、ほんとは、なんにも似てないのにな……。
     当然だけど、俺は綺麗でもないし、刀で戦うことも出来ない。
     人間の先輩だからって張り切って家事とかお前たちに教えてたけど、前田のほうがお茶を淹れるのは美味いし、お前にはコーヒーの味も抜かされて、挙句の果てには、仕事だっていっつもお前のチェックでなにかと誤字脱字は見つけられるし、文章の添削だってやってもらう始末でさ、どんだけ刀に甘えてんだって話だよな」
    「俺は甘えられてたなんて思ったことない」
    「そういうところだよ! お前のそういうところ!
     俺は、お前がいなきゃ、なんにも出来ないんだよ! ずっとずっと不安だって言っただろ!
     お前にふさわしい審神者に、俺はなっているのか? 他の誰でもないんだ! 俺は、お前に、認められたいんだよ!」

    「なら、それと、俺の修行と、一体なんの関係があるというんだ!
     アンタのために、俺はまだ強くなれる道があるのなら、俺は、俺のためだけじゃない。
     アンタのためにも、もっと強くなりたい!」

    「本当に、お前は、ここに、帰ってくるの?」

    「俺は、そうやって、お前を、信じきれない『俺』が、一番嫌なんだ……」
    「主……」
     そして、主の身体が倒れた。慌てて身体を支える。細い細いと思っていたが、抱えてもなお、骨ばった肩と肘ばかりが目立つような体格にため息が出た。
    「おい、主……どうした……!」
    「め、眩暈がする……薬研……、呼んで……」
    「は!? 薬研! 薬研来てくれ!!」
     普段戦闘以外ではあまり出さない大声を上げると、薬研がすごい勢いで飛び込んできた。
     湯あたりということで、主が倒れ、その後勝手に風呂に忍び込んだとのことで長谷部と前田にみっちり怒られた。
     そして、主は風邪を引いた。
     俺は、当然修行に行っていない。



     あれからずっと考えていた。
     主は、一体、なにを考えていたのかということを。
     どうして、そんなことに、なってしまったのか。

     俺は、主に認められたかった。
     主は、俺に認められたかった。
     そんなの、おかしい。
     単に主従を違えているだけではないのかとも思ったが、翌日一日謹慎を主代理として前田に言い渡されたときにも前田にも言われた。
    「主君は、切国さんに大層お気持ちを重ねておいでのようでしたから」

     違う。そうではない。

     覚悟すべきは、腹を決めるのは、信じるべきは、俺だけの話ではないのだろう。

    「兄弟。行くの?」
    「ああ」
    「もう前みたいに無理矢理長話しちゃ駄目だよ」
    「わかっている。前田がいるんだ。問題ない」
    「ねえ」
    「なんだ」
    「主さんの気持ち、汲んであげてね」
    「は?」
    「僕から、兼さんを取ったらその存在が危ういように、主さんにとって、兄弟はそれほど大事な刀なんだなって、思っただけ」
    「俺は……」
    「それから先は、直接本人に言わなきゃ」
    「……行ってくる」
    「うん。気を付けて」
     あの風呂場での騒動は、大声で話していただけあって、本丸のあちこちの男士たちに筒抜けだったらしい。
     生暖かい目線で見られるのは具合が悪いが、自分が悪いので致し方ない。
     今日からは面談解禁と聞いたので、朝食前にまっすぐ主の部屋へと向かった。
    「主、話がある」
     やはり、前田が出てきた。申し訳なさそうな顔をしているが、コイツこそ主によく似ていて駄目な時は絶対に譲らない。
     だが、俺の恰好を見てハッと息を飲んだ。そして、そっと障子を開いて、中へと誘導した。
    「どうぞ。主君がお待ちしておりました」
    「……ああ」

     中に入ると、いつもの部屋の中に布団が引きっぱなしで、寝間着のままだ。障子を閉めて戻ってきた前田が肩に羽織をかけてやっている。
    「山姥切国広」
    「失礼する」
     久しぶりに正しい呼称で呼ばれて、一寸脚が竦んだ。しかし、腹の底から息を吐き、戦装束のまま後ろに布を払い、跪き本体を主の前に差し出した。

    「言いたいことが二つある」
    「意外とあるな」
    「意外と元気じゃないか。ならば遠慮なく言わせてもらう」
     言い返されたことで、ぐっと言葉を詰まらせた主を放って、そのまま続けた。
    「アンタは、俺を見ていない。
     俺がアンタにふさわしいかふさわしくないか、それを決めるのはアンタじゃない。俺だ。
     そして、俺は、アンタの隣に初めて立った刀であり、アンタに信じられていたい。
     だが、アンタは、俺を信じきれないという」
    「……ああ」
    「他の刀に、アンタはそんなことを言わない。
     俺は、ただの刀だ。アンタじゃない。俺は、アンタじゃない。
     俺を、ただ、俺として、見てくれ」
    「俺とお前が別の存在だなんてこと、そんなのお前に言われなくてもわかってるよ!
     何年人間やってると思ってんだ!」
    「まだ赤子みたいなものだ。百年も生きてないだろう」
    「でも、お前は、どんどん強くなる。
     俺は、ここに来て、いまだになにも成しえていないのに、お前はどんどん先に行ってしまう!
     俺を置いて、お前はどんどん強くなる。お前と一緒に、バカやってわからないなりに刀装作って、メシ作って、掃除して、馬を逃がして捕まえて、新しい刀たちと上手く話せなくてお互いに落ち込んで、でも最近じゃそんなお前じゃなくなって、どんどん俺の先を歩いている!
     お前が、もっともっと、先に行って、もっともっと強くなったら、俺は、どうしたらいい……?
     隣に、立つことも、出来ないじゃないか……!」

    「出来る」

     俺を選んだ主なのだ。

    「選べ、主。
     俺の刀解か、俺の修行か。
     俺たちの関係は間違っている。俺もアンタも、腹をくくるべき時だ。
     アンタはそんな風に俺を言うが、過大評価もいいところだ。
     アンタのそれは、俺を信じられないということだ。信じてもらえない初期刀など存在する価値もない。
     だが、アンタが俺を信じるというなら、俺は全身全霊をかけて、アンタのために必ず戻ってくると誓う。
     アンタが『自分』を信じきれないなら、それでいい。だが俺は、俺を信じる。俺を信じてやれるのは俺だけだからだ。

     俺は、俺だ。

     それを証明する。
     俺のために、アンタのために、必ずアンタのところに帰ってくる。それが「物」としての、俺の唯一の願いだからだ。
     何度も使われ、ボロボロになっても直してでも使ってくれたアンタのために俺は立ち上がるし、俺は戦う。
     アンタに信じてもらえなくても、俺はそうしてきた。
     だから、俺が修行に行っている間、アンタも腹を括ってくれ。
     四日間、アンタはアンタで、俺なしの生活が修行だ。俺と、アンタは別々の存在なんだ。俺なしでも、生きていくことがアンタは出来る。
     それでも、なお、俺を信じるべきか、否か。
     アンタが俺の修行を許可したなら、「絶対」をアンタに見せてやる。それしか、俺に出来ることはないからだ。斬るしか出来ない俺だが、この魂をかけて約束する。必ず、ここに、アンタの隣に帰ってくる。

     さあ、どうする。主。
     決めてくれ」

     前田が、主の手を握った。
     主は、俺の顔を見ながら、涙を流していた。子どものようにボロボロと涙を流しながら、喉から嗚咽が出るのを、必死に抑えようとして、逆に喉を震わせている。黒い瞳から星の光がこぼれるようで、とても美しくて、宝石が落ちていくように布団に染みこんでいく。ずずっと、鼻をすする音が聞こえて、主が、寝間着の袖で目元を拭った。

    「絶対に、刀解なんか、しない。
     ずるい。わかっているくせに」

     途切れ途切れに、でも負けず嫌いな主らしい言葉だった。そして、膝を擦りよせて、前田ごと俺の前に膝を突き合わせた。
     三人の手が、一つになる。三人の中で、一番冷たい手が、主だった。本当は、俺と前田は刀剣なのに、「鉄」の仮初の名を持つ男の手が冷たいのが、印象的だった。

    「行ってほしくない。行かせたく、ない……。
     でも、わかってるんだ。知っていたし、気付いていたんだ。

     俺の、山姥切国広は、お前には、誰より、一番強くいてほしい。

     行かないで、切国。
     でも、必ず、帰ってきてくれ、山姥切国広」

    「当たり前だ」

     三人できつく抱きしめ合う。
     人間の身体は不思議だ。体温が交じり合ったように、温かい。前田と、目が合った。いつもよりも小さな、けれどとても穏やかな微笑みだった。

    「行ってらっしゃい」
    「行ってくる」

     そうして、俺は本丸を出立した。
    みどり(aomidori003) Link Message Mute
    2022/09/03 18:34:54

    闇こそ輝くと知っていた

    初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
    男性審神者がメインです。山姥切国広視点の話です。
    山姥切国広、修行に行く、の巻。

    実際には私は即出しましたけど。
    でも、山姥切国広は「修行に行く」と言い出した時点で修行完結と思ってる派なのでそれだけで尊いです。

    pixivからの移行です。

    #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎 #薬研藤四郎

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    • ナルキッソスの終局初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。審神者視点の話です。

      山姥切国広、修行から帰る、の巻。
      審神者の過去あり。若干暗めです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ②ツイッターで上げてた三池兄弟の現パロ小話まとめ②
      (実は血が繋がってない)三池兄弟が、なんか手作りの店をやっている話。時々、幼馴染の友人として古備前がいます。
      日常ほのぼの小話多め。時々、ソハヤの鉛食ってるみたいな話があります。

      ①お揃い
      ②探し物はなんですか
      ③ひだまり
      ④独立宣言
      ⑤醤油と山椒は欠かせない
      ⑥黄色い果実
      ⑦優しさに包まれて
      ⑧君と今年

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ
      みどり(aomidori003)
    • その腕を伸ばせ霊力フェス2!用 無料配布です。
      ソハヤ中心のCPなし、男審神者ありのどたばたオールキャラ風味の事件物です。
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎の本丸です。
      戦闘シーンはありませんが、若干痛い描写はあります。最終的にはハッピーエンドです。
      DL版と中身は変更ありません。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #男審神者 #霊力フェス‼︎2 #霊力フェス2
      みどり(aomidori003)
    • 【サンプル】こりゅうと!2【長船DASH】2022年10月16日 閃華の刻38内プチオンリー「長船DASH」参加します。
      『あたらしい橋をわたる』みどり 西1ホール ク32b
      新刊『こりゅうと!2 ー沼地のある本丸ー』 58p/A5/600円

      新刊は以前出した『こりゅうと!』と同コンセプトの『こりゅうと!2』(まんま)です。
      前作読んでなくても問題ないです。前作『こりゅうと!』も再販します。
      よろしくお願いいたします!!

      ツイッターで書き下ろし以外はほぼ読めます。
      長船たちがわちゃわちゃ本丸での平和な暮らしをしている小話たちと(炭作ったり、衣替えしてたり、かき氷食べたりしています)、
      書き落としは謙信くんの修行に伴い自分の行く末に悩むとも悩んでないような感じだけど、やっぱり修行行く決心をする小竜さんの話。最後だけ初期刀がいますが、あとはほぼ景光兄弟中心の長船。いろんな刀の名前は名前だけ出てきます。
      表紙はいつものようにすあまさんがやってくれました。本当に忙しいところありがとうございます……。

      サンプルは各話冒頭。
      上記に書いたように書き下ろし以外はツイッターで大体読めます。(https://twitter.com/aomidori003/status/1576498463780372480?s=21&t=ersI-MzJs0nDH1LOXbLH_w)ツイッターであげたものに加筆修正をしています。
       愛の詰まったお弁当   ……長船全員。謙信のお弁当をみんなで作る話
       薄荷の香りを撒き散らし ……小豆、謙信と衣替えをする話。南泉と堀川派がいる。
       ブルーハワイの夢    ……小竜と大般若が謙信と小豆にかき氷を作ってもらう話。
       望んでもない      ……光忠兄弟+景光兄弟。髪の短い小竜さんの話。ちょっとだけ獅子王。
       砂糖まみれに固めて   ……長光兄弟+景光兄弟+五虎退、日向。みんなで花の砂糖漬けを作る話。
       全て洗ってお湯に流して ……景光兄弟+長義。炭を作って風呂に入る話。
       酔っ払いたちの純愛   ……長船全員+長義。タイトル通り飲み会の話。日本号いる。
       二人の景光       ……書き下ろし。小竜さんが修行に行くまで。

      #刀剣乱舞 #小竜景光 #謙信景光 #長船派 #景光兄弟 #長船DASH #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • ただの少年ですゲームDP。男の子主人公がチャンピオンになった後、なかなか助手のヒカリちゃんと会えなくてずっと主人公を探していたヒカリちゃんの話。
      主人公の名前は「ニコ」くんです。
      恋愛未満なDP主人公ズが好きです。

      pixivからの移行です。

      #ポケモン #DP #ヒカリ #男主人公
      みどり(aomidori003)
    • 未来を見ないで(2021年5月29日追記)
      2021年5月30日の0530超エアブー 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      A5/50P/600円/小説/全年齢
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。男性審神者がいます。
      肥前忠広と出会った前田藤四郎と男審神者がとある事情から一緒に同行し、戦いを介して、
      肥前の本丸の陸奥守吉行、南海太郎朝尊との関係を探っていく物語。
      土佐組の関係性のあり方の一つとして、肥前を中心に描いています。
      こちらの話を加筆修正したものです。ラストは追加されています。

      全編シリアス。ブラック本丸、刀剣破壊表現、間接的ですが流血、暴行描写があります。
      なんでも平気な方向け。

      通販はこちら
      https://pictspace.net/items/detail/276503

      よろしくお願いいたします!

      ===========================

      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。個性の強くない男審神者います。
      単発で読めます。
      土佐組中心というか肥前くんメイン。審神者が事情ありそうな肥前くんと出会ってドタバタする話。

      ・流血、負傷、嘔吐シーンなどあります。
      ・ブラック本丸表現あり。刀が折れるシーンもあります。
      ・最後はハッピーエンドです。

      5月30日のインテックス大阪・超閃華の刻2021に加筆修正を加えて出す予定です。
      おそらく通販になる予定です。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #土佐組 #肥前忠広 #前田藤四郎 #男審神者 #陸奥守吉行 #南海太郎朝尊
      みどり(aomidori003)
    • 自覚のない可愛げ初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初鍛刀・前田がめちゃくちゃにかわいいと思っている審神者と、自分の言動が短刀らしくなくかわいくないというのが自覚あって軽いコンプレックスな前田の話。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 誰が為のお茶初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者が出てきます。鶯丸が夜寝る前にお茶の準備をしている話。大包平が顕現したてで鶯丸が浮足立ってる。
      単品で読めますが、この話の続きみたいなものです。
      >「本心はぬくもりに隠して」(https://galleria.emotionflow.com/115535/635572.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 理由はいらない単発。これだけで読めます。
      本丸内で寝無し草をしていた小竜さんと、小竜さんに世話を焼かれていたけど本当は一番小竜さんを受け止めていた謙信くんの話。
      それとなく長船派が大体出てきます。

      ついでに、この堀川くんは、この堀川くんと同一です。本丸もここ。
      『そして「兄弟」となる』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626036.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #長船派 #景光兄弟 #小竜景光 #謙信景光
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ①2021年7月11日の『閃華の刻緊急SUMMER2021』に参加します。
      【凍結ぶどう】青海Bホール テ64ab
      『鈍色の日々』(にびいろのひび)
      70P/600円/小説/全年齢
      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276506

      ======================================
      ツイッターで上げてた現パロ三池兄弟の小話をまとめました。
      とりあえず10本です。

      こちらの内容に加筆修正して書下ろしを追加したものを7/11閃華に出す予定です。
      ツイッターにはもう少し載っています。

      気がつけばすごいたくさん書いていた……。
      色々感想いただけて三池界隈の優しさに甘えています……。ありがとうございます。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ #物吉貞宗 #包丁藤四郎 #大包平 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 家族になろうよ昔サイトに載せてたプラ澪+正宗くん関連小話まとめ。
      一応おそらく時系列順。

      妄想過多。過去捏造。
      子ども時代~修行時代~本編~プラ澪告白編から結婚まで。
      短い話の連なりです。なんとなく全編がゆったり繋がってます。

      なんとなく明姫のプラ澪もこの前提ですけど、子どもはいないので時系列は少し違います。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #神吹白金 #火神楽正宗 #湟神澪 #プラ澪
      みどり(aomidori003)
    • どうか全力で構わないからイナイレ二期の真帝国戦後の鬼道さんと円堂さんの話。
      ほんと、あそこの春奈ちゃんのこと考えると鬼道さん殴りたいけど、鬼道さんも誰か抱きしめてあげて、みたいな気持ちになる。円堂さんも豪炎寺抜けて傷心中だし。
      二期鬼道さんの良妻ぷりが、好きだけど、鬼道さんももっとワガママ言ってほしかったな、という話です。書いたのは結構前です。

      pixivからの移行です。
      #イナズマイレブン #イナイレ #円堂守 #鬼道有人 #音無春奈
      みどり(aomidori003)
    • まがい物の恋初期刀加州本丸の、ソハさに。
      神様ムーブなソハヤと、ソハヤに片思いをしていたけど鈍感な審神者の話。ハッピーエンドです。
      ちょっと女性の生理描写あります。

      ソハヤ視点の補足のような何か→「作り物の気持ち(https://galleria.emotionflow.com/115535/635625.html)」

      ソハさにがめちゃくちゃキている。これはこれで終わりなんですけど、続きというか、補完があるので、また適当にあげにきます……。とにかく一週間くらいで4万字以上ソハヤ書いてて、書かないと日常生活に支障が出るレベルでソハヤいいです……。ソハヤぁ……。神様ムーブしてくれえ……。
      あと、毎回毎回糖度が低い。どうしてなんだろう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱夢 #ソハさに #女審神者 #ソハヤノツルキ #加州清光
      みどり(aomidori003)
    • 変わらない寂しさ明姫の続きものその⑥。番外編。
      明姫です。が、ほぼ明神とエージ。
      初期三人組が大好きすぎて書いた。明姫が付き合い始めて寂しくなるエージと、でもそれに派生してそれぞれ寂しさを抱えてる明神と姫乃、みたいな感じですけど、エージと明神には永遠に兄弟みたいでいて欲しいです。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明姫 #桶川姫乃 #眞白エージ
      みどり(aomidori003)
    • ライオン強くなりたいエージと、明神の話。
      昔出したコピー本です。

      #みえるひと #明神冬悟 #眞白エージ
      みどり(aomidori003)
    • 本心はぬくもりに隠して初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初太刀・鶯丸からみた主の話。近侍で明石が賑やかしにいます。

      話の中で大包平が十数万貯めても来なかった、という話は、実話です。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #明石国行 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • あまやどり昔出したみえるひとの同人誌です。
      明神冬悟と正宗くんの話と、ひめのんとプラチナの話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #神吹白金 #火神楽正宗
      みどり(aomidori003)
    • 君に花束をn番煎じのタイトル。光忠が顕現してからの福島の兄ムーブと己を大事にしすぎる言動に頭を悩ませているけど、福ちゃんは福ちゃんで弟との距離感に諦観感じていた話。最後はハッピーエンドです。
      加筆修正して、光忠兄弟ワンドロで書いた話たちとまとめて春コミに出す予定です。

      光忠、なんでも器用に出来る男が全く頭回らない癖強兄に振り回されてほしい。

      #刀剣乱舞 #光忠兄弟 #燭台切光忠 #福島光忠 #不動行光 #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • こんな苦味も口に含めば初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。甘いものが好きなんだけど、ずっと隠し続けていた審神者と、それに気付いて色々と察した安定が審神者と甘いものを食べに連れ出す話with骨喰。
      脇差たちには元気いっぱいもりもり食べててほしいです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #大和守安定 #骨喰藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • ここから単発。これだけで読めます。
      ソハヤの顕現から、大典太の顕現して、三池兄弟が「兄弟」となるまで。
      兄弟のすれ違い話好きすぎて、堀川派と貞宗派と三池で書いてる……。
      同じようなものですが、兄弟好きなので許してください。

      ソハヤのポジに見せかけたネガがめちゃくちゃ好きです。あと、大きな刀が小さい刀とわちゃわちゃしてるの好きです。徳川組かわいい~~~、好き~~~という気持ちで書きました。

      ついでにこの物吉くんは、多分この物吉くんです。
      「うちのかわいい太鼓鐘(https://galleria.emotionflow.com/115535/635603.html)」


      以下、余談。
      刀ミュ、三池兄弟、本当にありがとうございました……。
      ソハヤツルキ、最高でした……。本当に、東京ドームシティに帰ってきてくれてありがとう……。推しが自ジャンルに来る経験初めてなので、挙動不審ですが、応援していきます……。
      本編より、推しの観察に費やす経験初めてしました。ソハヤしか観てない。健やかでいてくれてありがとう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #三池兄弟 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #物吉貞宗 #包丁藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 夕陽の向こうの顔明姫。GW前。雨降って地固まる系の話。
      いつもどおりの展開で、愚鈍な明神と、情緒不安定なひめのん。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 一瞬だけの信頼みえるひと小話。サイトにあげてたもの。2008年くらい。本編前の明神師弟の話。
      冬悟がひたすらにネガティヴボーイで、師匠もつられてネガティヴになってる。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明神勇一郎 #黒白師弟 #明神師弟
      みどり(aomidori003)
    • 二人で見る月みえるひと、学パロ冬姫(明姫)です。
      以前書いていた『もっともっと』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626025.html)の前日譚というか、くっつく時の話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 花火の夜明姫。7月、夏休みの話。
      R15くらいかなぁと自分比で思っていたんですが、特に大したことはなにもしてなかったです。おかしいな……。書いてる間は死ぬほど恥ずかしかったんですが。二人で花火を見に行く話、ですが、花火は見れませんでした。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • シンフォニアまとめ十数年前に書いたTOSの短い小話のまとめです。ほぼCP要素なし。時折ロイコレ風。
      ロイド、ゼロス、ジーニアス多めです。9本。
      本当に、名作で、ロイドくん、一生好きな主人公です。

      最近ひとさまのテイルズシリーズの実況を見てはちゃめちゃに好きだったことを思い出したので昔のを引っ張り出してきました。
      は~~~、ゲームやりたいな~~~~~~。

      pixivからの移行です。

      #テイルズオブシンフォニア #TOS #ロイド #ゼロス #コレット
      みどり(aomidori003)
    • 隣室の明石くんとソハヤくん(2022年3月17日追記)
      2022年3月21日の閃華春大祭 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      【凍結ぶどう】東2ホール ケ43ab
      『隣室の明石くんとソハヤくん』
      100P/文庫/1,000円/小説/全年齢
      カバー、表紙はいつものようにすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!!!推し二人描いてもらえてめちゃくちゃ嬉しい!!!!

      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276508

      よろしくお願いいたします!

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      単発。隣室になっている来派の部屋の明石と、三池の部屋のソハヤが大して仲良くならずに隣人として過ごしている短編集です。日常ほのぼの~シリアスまで。

      全話に明石とソハヤ。時々、愛染国俊、蛍丸、大典太光世、虎徹がちょっと、名前だけは他の男士も居ます。
      明確なセリフはありませんが、審神者います。
      CP要素はありません。

      なお、最後の「⑦隣に立つもの」ですが、戦闘描写あり、流血、重傷表現があります。

      pixivからの移行です。
      みどり(aomidori003)
    • ドラクエ2~8まとめ十数年前に書いたドラクエ2~8の短い小話のまとめです。
      2は5本。CPなし。3人組がわちゃわちゃしてるだけ。
      3は3本。CPなし。パーティは勇者・盗賊♂(賢者)・武闘家♀(遊び人→賢者)・商人♀(賢者)の4人。
      4は6本。CPなし。勇者、クリフと、ライアン、マーニャ。
      5は5本。主ビア。主人公単独とCP物。
      6は3本。とても短い。ミレーユとテリーが好きです。主人公の名前は「ボッツ」。
      7は4本。CPなし。ほぼキーファの影を引きずってる話。主人公は「アルス」。
      8は5本。若干主姫。パーティ4人がわちゃわちゃしているのが好きです。

      11を書きたくて、昔の整理しました。
      ドラクエ、一生好きですね。

      pixivからの移行です。

      #ドラゴンクエスト #DQ2 #DQ3 #DQ4 #DQ5 #DQ6 #DQ7 #DQ8 #主ビア
      みどり(aomidori003)
    • 【ペーパー】コンクリの森【閃華春大祭2021】春コミおよび閃華春大祭 2021お疲れ様です。ありがとうございました。
      マジで前日に作ったペーパーです。少部数だったので、無配で終わりなんですがせっかくなのでこちらにも。
      明石と不動(極)が一緒に現代遠征に行く話です(単発)。
      表紙はすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!

      前提は、初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      ほとんど姿のないセリフのみ男性審神者が出てきます。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #明石国行 #不動行光
      みどり(aomidori003)
    • そして「兄弟」となる初期刀・山姥切国広、初鍛刀・薬研藤四郎の本丸に権限した、十振目の堀川国広が、山姥切と山伏を心から「兄弟」と呼べるようになるまでの話。うちの本丸始動話でもあります。

      堀川派の「脳筋」と呼ばれているけれど、実際には三人とも内に籠るタイプなのがめちゃくちゃ好きです。他者に向かわず、自分自身ときちんと向き合うタイプの国広ズ、推せる。

      pixivからの移行です。
      #刀剣乱舞 #堀川派 #堀川国広 #山姥切国広 #山伏国広 #国広三兄弟
      みどり(aomidori003)
    • 三池兄弟まとめ①ツイッターで上げてた三池兄弟(本丸設定)をまとめました。
      ①絶対言わない。
       鬼丸とばかり飲んでる大典太に構ってほしいけど言えないソハヤの話。ちょっと獅子王と小烏丸。
      ②仲直りの夜食
       喧嘩してトンデモおにぎり作ったけど、後から悪かったなと反省してるソハヤの話。大典太目線。
      ③それならいい
       酒量を注意された大典太が、ごめんねと言えなくて詫び弁当を作る話。
      ④その声が呼ぶ限り
       兄弟を庇ってソハヤが幼児化する話。

      すこしだけ修正済。

      「沼地のある本丸」は初期刀と初鍛刀が同じなだけで審神者が出てこないものです。特に繋がりはそんなにないです。沼があります。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      #刀剣乱舞 #三池兄弟 #ソハヤノツルキ #大典太光世
      みどり(aomidori003)
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