イラストを魅せる。護る。究極のイラストSNS。

GALLERIA[ギャレリア]は創作活動を支援する豊富な機能を揃えた創作SNSです。

  • 1 / 1
    しおり
    1 / 1
    しおり
    だからここでは割愛しよう(?)
    私は何処かに行かなきゃいけないらしいのだが行きたい場所は特に無く彷徨っているという訳だ(何故?)
    そして今に至るわけだが、まあそういうことである()
    「ねえ、其処のお嬢さん!」
    「……」
    「おいお嬢さ~ん? 聞こえてるんでしょ? そろそろ返事してくださいってばぁー!!」
    「うるさい」
    そんなことを思いながらもふと立ち止まっていた時だった──後ろを振り向いたところ、知らないおっさんに声を掛けられたのだ!!
    (誰こいつ!?)
    しかも馴れ馴れしい感じで話し掛けてくるし……どう考えても知り合いじゃありませんよコレは!!! それに私にはもう既に相手が居ますしお寿司なので貴方みたいな人に付き合っている暇なんてないのでございましてよぉおお!!!!
    (はっ! でも待てよ……よく見たらこの人顔整っていてスタイルも良いじゃん? というか服装も小綺麗だし金持ってそう)
    「あの~ちょっとお聞きしたいんですがよろしいでしょうか?」
    「はい? なんですか? 僕で答えられることならいいですけれど……」
    うわ、キモチワルイ笑い方しやがってぇえ! でもここは我慢してっと☆
    「この辺りで、美味しく食事ができる場所を知りませんかね?」
    「それならあそこの店ですよ! あそこは料理も絶品ですから是非一度行ってみてはいかがでしょう? オススメします」
    ほうほうなるほど、こいつは中々使えるぞ……情報ゲットだぜ! 私はニッコリと笑みを浮かべ、相手もそれに合わせて口角を上げる──そして私は軽く手を振りながらその男の横を通り過ぎようとするが──あろうことかその男は腕を掴むべくこちらに向かってくる ──はぁーっ、鬱陶しい……これだからナンパ野郎どもは苦手なんだわ
    『ねぇ、離してくれる?』
    私は相手に聞こえないよう小さな声で呟いた後、振り向かずそのまま歩いて行ったのだが……そんな私の態度が気に入らなかったのか後ろの方から怒鳴るような声が聞こえてくる 《お前誰だよ! 俺らが先に目付けてたんだ! 後から出てきたクセしやがって調子乗んなよ!?》 どう考えても私が先にここに居た事など分かり切っているであろう相手の言葉を遮るようにして言い放つ……だが、それが逆に相手を逆撫でしたようだ 私は内心溜息を吐きたくなるのを抑えてもう一度先程と同じ言葉を繰り返した
    『私ですか?……別にどちら様でも良いじゃないですかね?』
    すると相手がまた口を開くより早く横から更に別の声が入り込んでくる……今度はその人物の方が気になったようでそちらの方に顔を向けたのだその男は白髪交じりの長い金髪をしており青い目をしていたのだが明らかに人ではなかった、そう先程の声の主と思われる女性の方はどう見ても人間なのだが何しろ服装が違う 全身銀色のボディスーツの様な服を着ており足には銀のブーツを履いている、腰回りには銀で出来た鞘に入ったナイフのような物をぶら下げており背中にはマントのように外套を羽織っていた、恐らくそれが女性用の衣装なんだろう、頭にはやはり銀のヘルムを被っていた、そしてそんな女性が3人、俺の方を見て何やら驚いたような表情を浮かべていた……あれ?もしかして今の呟き聞かれた?もし聞かれていたとしたならば非常にマズいんじゃないだろうか?だってよく考えたらここって異世界なんだよね? もしかしたらさっき言った内容とかで俺は怪しまれたりするんだろうか?そうなるとかなり困る事になりそうだ……いやまぁそれでもいいんだけど、正直もう面倒だし あ、でも一応確認だけしておくかな
    「えーっと、すみません貴方達は誰ですか?あと今俺の言葉を聞き取れたのは貴方達で合っていますかね?」
    取り敢えずそう言ってみた う~む……なんか妙だぞ?目の前の女性達の反応がない……というかさっきまで驚きつつも嬉々とした雰囲気を醸しながら話していた感じだったのに今は皆一様に固まってしまっている ま、そりゃいきなりこんな所に来てみれば混乱もするか だがいつまでも黙っていてもらっていてもしょうがないのでとりあえず再度話しかけてみることにするか……と思ったその時、ふと違和感を感じる
    (んっ?俺は今までどうやって言葉を発音している?)さっきまでは日本語に聞こえていたのだが何故か今自分が発している筈の声が日本語ではないことだけは理解出来た……あ、あれっ!?なんで俺は言語を理解していないんだよ!まさか言葉を忘れてしまったのか!?それに身体や髪形なんかもこの世界に馴染んでいて明らかにおかしい……なんだこの状況は一体…………!!そうだ!!!思い出せ、思い出すんだ!!確か俺は……そうか夢遊病のように電車に乗って家に帰っている途中で気を失って……それで目覚めたら目の前の女の子に召喚されたんだ!つまり俺はこことは違う別の異世界から来たということになるのではないだろうか?その可能性はかなり高い気がする、なぜならまずこの場所が全く見覚えが無いからだ、それに加え俺の言語認識機能に何らかの問題が発生していることから考えてみてもやはり別世界である可能性が高いと思われるからである、まぁ他にも色々と考えられる理由があるし確定的ではあるがまだ結論を出すことは出来ない、なのでとりあえずはその仮定に従って行動するとしようか……だがこれからどうすればいいのであろうか、正直現状全くと言っていいほど情報は無いのだがとりあえず聞いてみるしかなさそうであるな…… 《あ~テス、テス、テス……聞こえるかい?》 おお!聞こえたようだぞ!!これはかなり便利そうなスキルだな、よし今のうちに慣れておきたいところだな
    「はい!」
    よし今度はちゃんと言えたか?これで大丈夫だと良いんだけど 《おっ良かったー!やっと通じたみたいですね!初めまして!私はあなた達が言う女神です、突然ですが、あなた達は地球という星の日本と言う国にトラック転生なるものをしたんですよ!しかもあなた達以外にもたくさんの人達が同じ事に巻き込まれています!まあそんな事は今はどうでもいいですよね》 うわ……急に現れてきたよ……本当に女神なのか?ってかなんで日本語話せてるんだよ!?そもそも俺たちだけじゃないのかよ!!えっ他の奴らもこの異世界にいる?マジか〜なんかちょっと安心したわ、てかあのさいきなり現れてその話し方はないだろ……めっちゃイラっとくるんですが?! そう思っていると俺の視界に文字が表示された
    (イラつき過ぎてステータス画面が出てきました笑)
    -------
    dzgtHO9zO1U6mPe Link Message Mute
    2022/01/15 10:48:27

    more...
    作者が共有を許可していません Love ステキと思ったらハートを送ろう!ログイン不要です。ログインするとハートをカスタマイズできます。
    200 reply
    転載
    NG
    クレジット非表示
    NG
    商用利用
    NG
    改変
    NG
    ライセンス改変
    NG
    保存閲覧
    NG
    URLの共有
    NG
    模写・トレース
    NG
  • CONNECT この作品とコネクトしている作品