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    (三)―上「テッド、空を見てくれ。」
     窓から大きく身を乗り出してテラは空の一点を指差した。テッドは左手で手廂てびさしして、雲の中に、蠢きながらゆっくり移動していく小さな影を見出した。
    「竜騎士だ。竜洞に帰っていく。」
    「へえ、初めて見た。……あんな高いところ、飛んでくんだなあ。」
     小さな竜の黒い影は、厚い雲の中に紛れていった。本当に見えなくなってからも少しの間、二人は空を探していた。
     今朝の新聞によると、清風山で大規模な山狩りが行われたらしい。中央近衛隊小隊長カナン、ロックランドの軍政官グレイディ指揮の下、近衛隊数名とロックランドの住民が清風山山頂の山賊の砦目指して進撃、道中で強大な魔物に道を阻まれるも、撃退、さらに山賊の副頭領のシドニアの身柄を抑えたという。……ここからは新聞に書いていないことで、町のうわさだが、清風山の魔物との戦闘で、ロックランドの住民は多数の死傷者を出したらしい。しかも、山賊のシドニア以外、つまり頭領のバルカスと数百とも目される郎党は逃げ延びて、事によると、あのオデッサ・シルバーバーグが「解放軍」と自ら名乗っている地下組織に合流した可能性がある。
    「『解放軍』ねえ。何から解放してくれんのかな。」
     テラは再び窓へ顔を向けて、今度は下を眺めた。市場には商品が乏しく、破れた着物を着て地面に座り込んでいる男がちらほら見えた。
    「税の取り立てじゃないか。」
     テッドとテラの二人は宿の客室で緩やかに旅装を解いた。外套を壁の吊り具にかけて帯を外し袍衣も脱いで、かなりくつろいだ格好になったテラは、テーブルの上に広がっている新聞を、すでに一度読み終えたものだが、再び手に取った。テッドも、矢筒を負う革帯から胸当てから次々と外してベッドの上に放った。弓懸を取ると、右手の甲に紋章がないことにいまだに慣れていなくて、ちょっと驚く。
    「あー疲れたっ。長かった、けつが痛いぜ、全く。」
     テッドは馬に乗っての長旅に慣れていなかったので、尻が痛む他に、太腿の思わぬ筋肉が疲労でがくついていた。三百歳でも体は十代なので、明日の筋肉痛は必至であった。
    「長時間乗りっぱなしになる時は、鐙を伸ばして立ち乗りした方が楽だよ。」
    「なっ、そういうことはもっと早く言えよ〜!」
    「すまん。」
     テラは、実際に起きたことの半分も書いていないと思われる新聞を、丹念に読み返している。
    「なあ、テッド。明日にはまた出発かい?」
    「そうだな、ひとまず南の国境まで行っちまおうと思う。テオ様がまた北の守備に入られたなら、お前を都市同盟に連れて行っちゃ、人質になりにいくみたいなもんだし……。」
     別日の新聞には、テオが皇帝から名剣プラックを賜り、北面の守備に出立したことが書いてあった。
    「もし──急ぐなら、構わないんだが、」
     テラの声音に何か異なところがあると感じたテッドは、さっと顔を上げてテラを見つめた。テラは、過去の日付の新聞を両手に掴んで、吸い寄せられるような眼差しを紙面に注ぎ続けている。
    「一日……本を読ませてくれないか?」
    「本?」
    「ほんの数日ではあるけれど、移動続きで書かれた文字に触れていないから……頭がどうにかなりそうだ。」
     テッドは目を瞬いて頭をひねった。テラの読書好きは承知していたが、それは修養や自己研鑽のために自らに課しているのだと、認識していたのだ。
    「なんか読まなきゃやばいってことか?」
    「やばいってことだ。」
     テラの指先はかすかに振るえていた。活字中毒というやつにも、禁断症状があるとは、知らなかった。
    「お前、変わってんな。気がつかなくて悪かったよ。」
    「すまない。時間の貴重さは、承知している。」
     テッドは、中身が三百歳の子供に「変わっている」なんて言われたくない、という類の返しが出てくるのを期していたのだが、テラはまじめに追い詰められているらしかった。
     許された時間に可能な最大限の量の活字を摂取しておく、とテラはテッドに約束した。本を選んでいる時間も惜しいし、何か書いてあればそれでいい悪食であるので、字典でも戸籍でも何でも良いのであった。こうしてその日一日を休みとした。
    「じゃあおれは、狩りでもしてこようかな。獲物が手に入ったら、夕飯を豪華にしてもらおう。」
     テッドは外したばかりの弓懸を拾おうとしたが、
    「いや、それはやめてくれ。」
     と、なぜかテラが止める。
    「なんで。」
    「僕は生産性のないことをしようとしているが、その間に君が何かを得るために頑張っていると思うと、自分に遊ぶことを許せないからだ。」
     勢い感嘆しそうになったが、きちんと聞くと自分に厳しいのではない。人を気遣うにも、わがままと自分勝手が染み渡っているのだ。テッドはやや呆れた。
    「どうか、何にもならないことをしていてほしい。」
    「わぁーったよ。何にもならないこと、ね。」
     書店の前でテラと別れて、テッドはぶらぶらと散策を始めた。
     一日、遊んで過ごす、と決めても、何をしようか思いつかない。この何年かは遊びに行くのは専らテラと二人だったし、一人旅の時はそんな気持ちにならなかった。遊びとは。なんであろうか、哲学が始まりそうになる。一人遊びといえば自慰だ──が、部屋にはテラがいるし、それで丸一日潰れるはずもない。考えながら動き続ける足がつと止まった。身を隠すように折れ曲がる小路に、それと察するものでなければわからない印をつけた軒がいくつかある。
     遊び女宿だ。
    (童貞卒業する……か?)
     いつか、紋章のせいで命を狙われなくなったら、したいことの一つではあった。
     テッドはしばらく考えて、やめにした。

     宛てもなく歩いて、人家がまばらとなり、村境を示したらしき粗末な垣を越して、少し歩けば川が近づいた。日が高くなってきつつあり、枝ぶりの良い木を丘に見つけて、上り坂を極めると、一望下に、丘を巡って川下で、釣りをしている男がいた。釣り竿を三つも地面につっかけているが、腕を組み肩を怒らせて、魚が食いつかない間を我慢しているといったふうである。テッドは足並みが急がないようにしながら丘を下った。
    「おっちゃん、釣り竿一つ貸してくれよ。」
     男は、ピクリと片眉を跳ねさせただけだったが、それが気配で分かるほどな、大きな気の持ち主だった。
    「だぁれが、おっちゃんだ。まだピチピチの二十九だぜ。」
     テッドは「微妙じゃねえか」とやや尖らせた口から吹いたが、内心では、釣りの妙味を解さない齢だ、と思っている。
    「どっから湧いた、ガキンチョ。悪いが、竿は貸せないぜ。ちっとでも多くの釣果が必要なんでな……。」
    「なんか釣れたらみんなあんたにやるよ。おれは成果はいらないんだ、今日は。」
    「妙なことを言うぜ。ならいいや、持っていきな。」
     男は釣り竿を一本引き上げて、網カゴと一緒にテッドに放った。テッドは礼を言いつつ、男から離れて、なお離れて、釣り糸を垂れた。
     釣ってやろうという人間の欲っ気は、魚にはばれるものである。あの男は、感情が素直であけすけなのが性情なのであろう──竿を引き上げると魚が一匹ついてくる。色々とだだ漏れなので、魚には警戒されているに違いない。テッドはもう一匹釣り上げた。
     横目で窺うと、大柄な男は口をあんぐりと開けている。すると立ち上がって、残りの竿を抱えてテッドの方へのしのし、歩いてきた。
    「きっと場所が悪ぃんだな!」
    「こっち来んなよ、オッサン! 魚が逃げるだろ!」
     テッドは男がむんむんとしたやる気で竿を垂れるので、もうその場所では諦めなければならなかった。移動すれば魚が釣れて、しばらくするとまた男が移って来る。そんなことの繰り返しで、知らず日は暮れていた。

     道が見えなくなる前に、夕焼けの中、宿まで戻ってきた。釣り上げた魚は男にあげてしまったので、出たときと同じ手ぶらである。
    「たっでえま~。」
     部屋の扉を開いたときに、風が逃げるように通り過ぎた。部屋の中には灯りがない。壁に寄せて置かれた机の上で大きな本が、ページを空中に浮かべて、眠りにつくように捲くられた。虫の声が部屋にしみこんでくる。
    「……テラ?」
     広い部屋ではない。いないことはすぐに分かる。服は外套だけ残っていて、着直したものと見えるが、棍は残されていた。テッドは最悪の想像をしがちな自分を抑えつけた。
    (でかけて、ちょっと今いないだけだろう、きっと。)
     紋章のことを知られて、攫われたわけではない。と、不安に駆られて思慮のないことをしださないように、テッドは気をつけた。なにせ、紋章が今どこにあるかわからないなんて状況は経験したことがない。
     テッドはわざとゆっくり歩きながら宿の中を見て回った。厨房に宿の亭主がいたので、声をかけた。
    「おやっさん、おれと同じ部屋の、赤い服の子供見なかった?」
     亭主の爺は急に厨房を覗き込むテッドに胡散臭げな目を向けたが、それはほんの一瞬のことだった。
    「マクドール様かい。」
     顔を訝らすのは今度はテッドの番だった。宿帳にはテッドの名前を書いたので、テラの名前を知られたはずがないのである。
     テラが自分から名乗ったのでなければ。
    「マクドール様なら、軍政官のブカイの屋敷に連れられていきなすった。この爺を庇って……。」
    「なんだ? どういうこと。」
     宿屋の亭主はまず、このむらの軍政官はろくでもない男なのだと言った。前の軍政官から変わって一年と少しだが、税を増やすだけでなく、権威を傘に、領民の私的な財産を徴発すると言って持っていってしまう。家宝として代々伝えてきた骨董品や武具、美術品などを、人民の持っているべきものではないといって奪う。人々は陰で帝国の官吏を物盗りといって囁き、大切なものは人目に触れぬよう隠した。そしたらブカイは、各戸に個別に抜き打ちで家捜しをやり始めた。
     その家捜しが、今日宿屋にも来たのだという。
     テッドの目から見て、宿の内装は質素を極めており、価値のありそうなものは何もない。それはブカイが端から持っていってしまったせいなのだ。客の目を楽しますのも宿屋の務めと思い、亭主が少しずつ集めてきた陶磁器、椅子、絵画が、全て奪われてしまった。そのことに、今日亭主は抗議したのである。
    「あの骨董品たちは、わしのものではない。この宿のものでございます。この邑を訪れる人々をもてなすためのもの。お返し願いたい。」
     ブカイは、この辺りでは幼少の頃から乱暴で名前が知られていて、周りの目が映す人間像がそのまま大きくなったようなゴロツキだった。急に帝国の官吏になったところで、お上と仰ぎ見る住民はいない。誰かにゴマをすってもらうには、官位が今ひとつ足りなくもあった。宿の亭主がブカイに頭を下げる。が、その目には侮蔑の色がある、とブカイは信じた。
    「言い逃れしようたってムダだ、ジジイ。財産コソコソ貯め込んで、国のために使わねえのは悪いことだよな?」
     ──と、突き合う二つの顔の間に赤い布張りの本がさし挟まれた。
    「〝 上下の間に生ずる疑心暗鬼が平和な時代の何よりの敵〟 。」
     宿屋の店主と軍政官は揃って、前を遮る本の持ち主に顔を向けた。
    「弱者の勇は乏しくとも持てる力を奮い起こすことにあり、しかし強者においては、持てる力をみだりに振り回さぬことが勇となります。今、宿屋のご亭主は勇気を示しました。次は軍政官どの、あなたの番です。」
    「何もんだ、貴様は!」
    「僕はテラ・マクドールと申します。」
     といって、十四、五ばかりの小冠者こかじゃが二人を遮った本をどけて、柔らかく腰を折った。
     帝国の役人たちは、タイミングに前後のずれはあったものの、その名を聞いて順番に顔色を変えていったという。
    「先程申した通り、上が下を疑えば、それは天下泰平を揺るがす因みになりかねません。家捜しなどという無作法を働くにしても、穏便に、静粛に、行儀よく、大きな音を立てて歩いたりものを壊したりせず、来た時よりも綺麗にして去る。これこそ官吏の臣民に対して信を示す礼儀というものです。」
     と言い、「ついでに僕の読書も捗ります。」と付け加えた。
     上品で洗練された物腰といい、古典を引いたらしきものの言い方といい、子供のくせにいかにも高級官僚然とした態度に頭に血が上ったブカイは、危うく、軍刀に手をかけそうになった。が、テラがテオ将軍の息子であることに気づいた小役人がその手を決死の思いで押さえて、猛烈な耳打ちをした。すると、軍政官はコロッと態度を変え、腰を低くしてゴマを擦り始めた。
    「いやはやっ、まさかこのような小田舎で、テオ将軍様の御嫡男様にお見え願えるとは!」
     阿る様は不恰好であった。そもそも人を仰ぐことに慣れていないのが、この男の出世を阻んでいるのだと、宿屋の亭主は踏んだものだ。
    「僕のことはお気になさらず、この町に用事があったわけでも、あなたに会いに来たわけでもありません。」
    「まあまあそう仰らず、我が邸にて歓迎の宴と参りましょう!」
     これに、テラは少しの間、言葉なく沈黙していた。

    「きっと、軍政官の態度の変わりように、呆れられていなすったんでしょう。」
    「いや、たぶん、ちがう。」
     宿屋の亭主はテッドに説明を求めるような眼目を向けたが、テッドは考えに耽る振りをして追求を避けた。
    (〝 静かに本が読みたかっただけなのになんでそうなるんだ〟 ……だな。)
     ともあれ、こうして読み差しの本が放って置かれ、テラは軍政官の家に行ったことが分かった。いきさつも思っていたよりは平和的である。
    「軍政官のブカイは強欲傲岸の男といっても、マクドール家のご継嗣に無礼を働くほどのばかでもありますまい。」
     といって、亭主は、夕食の時間を告げて奥に引っ込んでいった。どことなく、人情の辛いところのある老爺であるらしい。嫌なことでもあったのだろうか。
     テッドは、部屋に戻ってはみたが、思案は回転を続けて止まらない。放っておいていいものだろうか? 軍政官がそういう、浅はかであくどい輩だと、テラの前で何かやらかさないか心配になってくる。もしも人を虐げていたり、不当な手段で私腹を肥やしていたと知れたら、マクドール家のご継嗣は悪事をめったに見過ごさないので、多分困ったことになるだろう。テッドとしては、そうなる前にテラを止めるか、加勢するかしなければなるまい。そうでなければ宿にとどまり、不機嫌な親爺の出してくれる質素な夕餉を頂いて待つわけだが、その間テラはたぶん豪勢な振る舞いの馳走に預かっているわけで、これは見過ごせない。殴り込んででもご相伴に預かって損はないとテッドは考えた。常から、テラは、家名のおかげで得たものは、自分ひとりだけの利得にするべきではないと思うと言っているので、テッドがおっつけ現れて、まさにマクドール家のお家の名高さのおかげで張られている宴席に加わったとしてもテラは構うまいし、軍政官は気が短そうだが、テラの手前で追い返したりもしないだろう。
    「よし、おれも行こう。」
     テッドは早くもどんな料理が並んでいるのか思い描いていた。まあ要するに、テラだけうまいものを食っているのが羨ましかったのだ。軍政官がおいたを働いた時のために弓は負ったが、テラの棍はかさばるので伴わなかった。
     しかし、門を閉てた軍政官の屋敷に、招かれていないテッドが入る手立てはなかった。屋敷が高所に立地しているのは、他所の村邑でもにわか代官がやっているのを見ているので、お決まりの感があるが、篝火のそばに門番がいて、槍を持っているのはいただけない。こちらも武器は持っているのでやむを得ないところはあるが、話が通じなそうである。
    「うーん、どうしたもんかな。」
     屋敷に続く道の左右は林で、テッドは右側にいた。すると左側の方から、「さて、どうすっかなあ」とぼやく声が聞こえた。
    「まぁいいか。なんとかなるだろ。」
     と、左の林が枝を揺らして、テッドは熊が出たかと思った。それは人間で、村人のような襤褸けた着物に身を包んでいるが、昼間にあった釣りの下手な大男だった。テッドは自分の側の林に身を躍らせて隠れた。男は酒の大甕を背中にしょっていて、門衛の方によろめきながら近寄っていった。
     耳をそばだてると、話し声が聞こえてくる。
     男は、軍政官の屋敷に酒を届けることになっているはずだと、門衛に向かって言い立てた。
     だが、門衛は怪しんで通さない。買い付けたとしても、徴発したとしても、運ぶのはブカイの手下であって、「お前のような見慣れぬ男が、酒を持ってくるわけがない」。
    (あのオッサン、この辺の住人じゃないんだな。)
     門衛は、男はただの運び屋と見て、別のところと間違っているのだろうという。だが男は、ここに違いないという。
    「入れてくれないんじゃあ、ここに置いていくっきゃござんせんね。」
     といって肩から降ろす酒の甕は、地面でどすんっと言った。門衛の腰よりも高さがある。体躯の大柄な熊男でなければ、一人で運ぶのは難しいだろう。
    「こんなところに置いていくな。持って去れ。」
    「持ち帰るなんてじょうだんじゃない。酒をここに届けるのが仕事でさ。持って帰ったら怒られちまうよ。重くて運べないってんなら──。」
     といって、男が取り出したのは大きな盃だった。
    「ちょびっと減らしましょか。」
     で、へへへと薄く笑いながら、そこに座り込んでぐいぐいやり始めた。テッドは風向きがこっちにくるのを感じた。男の狙いが読めたのである。男は当たり前のように門衛にも酒を勧め、最初は立って飲んでいた門衛がすぐにしゃがみ込んだ。しまいに地面に尻をつけて守っていた門によりかかり、がっくりと頭を落として酔っ払った頃合いに、テッドは藪から出た。
    「よう、おっさん。」
    「ん? 昼間の太公望じゃねえか。魚、ありがとうな。」
     といって、意味深に盃を持ち上げる。ずいぶん飲んだはずだが、しゃっきりとした受け答えだ。
    「どういたしまして。」
     テッドは二人を通り過ぎて門を細く開けて中に入った。なんだ、お前も用事か? と問う声が追いかけてくるが、すでにだいぶ時間を食ったので、答えずに置き去りにした。
    「みょうなガキだぜ。」
     男は、盃に残った酒を寸時名残惜しんでから飲み干して、勢いよく立ち上がった。
    「さぁて、おれも行きますかね。」
     細い月が、灯りをいくつも吊るして闇に浮かび上がる楼閣めがけて上ってゆく。
    goban_a Link Message Mute
    2021/05/30 15:03:54

    (三)―上

    [IF]もしも本編開始の数日前にテッドが紋章のことを坊っちゃんに打ち明けていたら・第三回
    ぼちが近衛隊に入らなくても、解放戦争は始まるみたい
    [感想お待ちしてます]https://forms.gle/UHfxqLjjgJpWEEHr5


    ///やる気が無いと書けないし、作者もいつ死ぬかわからないので、このあとどうなるか書きます///
    レナンカンプでオデッサは生きる
    宿星は集まらないけどオデッサ解放軍は挙兵
    ぼちテッテはどうする…!? #二次創作 #幻想水滸伝 #パラレル

    more...
    テ氏が紋章のことを本編開始の何日か前にぼさんに打ち明けてたら、全然別の物語が始まっていたかもしれない
    Love ステキと思ったらハートを送ろう!ログイン不要です。ログインするとハートをカスタマイズできます。
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