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    ルッチャンもぼちに聞く!粗茶2杯目(続き!にすは天の声によってぼちに質問をさせられている。にす…リオウ ぼち…テラ)

    リオウ:(おっ。この辺わりと聞きやすいな。)

    リオウ:Q.楽しいことはなんですか?
    テラ:読書と鍛錬。

    リオウ:Q.好きな食べものは何ですか?
    テラ:グレミオのシチュー。

    リオウ:Q.お酒って飲みますか?
    テラ:付き合いだけだ。あまり強くなくてね、良い思い出もないし……この頃は、グレミオが薦めるのは飲んでみることにしている。チョコレートと一緒にウイスキーを飲むとうまい、とか。
    リオウ:おハイソですね〜。(飲める酒量ならテラさんに勝てる……か?)
    テラ:そうなのかい? リオウ殿は酒にもお強いらしいじゃないか。
    リオウ:まあ、自分で言うのもなんだけど結構強い方ですかね??
    ルック:この時とばかりにドヤるね。

    リオウ:Q.今挑戦してみたいことはありますか?
    テラ:してみたい挑戦か。目下、僕の師範代昇格を懸けて君が僕に挑戦中だが、それとは別にということだろうね。
    リオウ:うぐぐ……! まだしてないことで、してみたいことです!
    テラ:これといって思いつかないな。
    リオウ:(なんでいまぼく擦られた!?)

    リオウ:次!Q.好きな詩はありますか?
    テラ:「あなたはそこに」。
    リオウ:あれ、即答。もうちょっと悩むかと思いました。
    テラ:もちろん色々ある。けど、多分そんなことは知ってるんだろう。
    リオウ:どんな詩なんですか?
    テラ:こんなだよ。

    あなたはそこに
               谷川俊太郎

      あなたはそこにいた  退屈そうに
      右手に煙草  左手に白ワインのグラス
      部屋には三百人もの人がいたというのに
      地球には五十億もの人がいるというのに
      そこにあなたがいた  ただひとり
      その日その瞬間  私の目の前に
      あなたの名前を知り  あなたの仕事を知り
      やがてふろふき大根が好きなことを知り
      二次方程式が解けないことを知り
      私はあなたに恋し  あなたはそれを笑いとばし
      いっしょにカラオケを歌いにいき
      そうして私たちは友だちになった

      あなたは私に愚痴をこぼしてくれた
      私の自慢話を聞いてくれた 日々は過ぎ
      あなたは私の娘の誕生日にオルゴールを送ってくれ
      私はあなたの夫のキープしたウィスキーを飲み
      私の妻はいつもあなたにやきもちをやき
      私たちは友だちだった

      ほんとうに出会った者に別れはこない
      あなたはまだそこにいる
      目をみはり私をみつめ くり返し私に語りかける
      あなたとの思い出が私を生かす
      早すぎたあなたの死すら私を生かす
      初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も

      —『自選 谷川俊太郎詩集 (岩波文庫)』谷川 俊太郎著
      https://a.co/aJlqdiZ

    リオウ:……。
    テラ: 『ほんとうに出会った者に別れはこない』
    リオウ:……。
    テラ:『あなたとの思い出が私を生かす 早すぎたあなたの死すら私を生かす』
    リオウ:……。
    テラ:『初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も』……。良い詩だろ?
    ルック:こいつ泣いてる。
    リオウ:泣゛いてない!!!
    ルック:……300年も生きたら、早すぎってことはないんじゃない。
    テラ:いいや、早すぎだ。

    ルック:軍主がベソかいてるから代わってあげるね。Q. テッド君との思い出で一番印象深いのは何ですか?(棒読み)
    リオウ:かいてないっっっ!!!
    テラ:テッドと出会ったことそのものだ。

    ルック:Q.お母さんのことをどんなふうに覚えていますか?(棒読み)
    テラ:君が聞くのか……。母は、乗馬が得意だった。剣で戦い、毒を飲んで死んだ。継承戦争の頃、父を脅すために捕われた先で。
    ルック:ふーん。
    テラ:もう少し温かい反応をくれたまえよ、リオウ殿みたいに。
    リオウ:泣いてねーですから!!

    ルック:Q.幼少期にあった継承戦争の頃はどう過ごしていましたか?(棒読み)
    テラ:母と同じように僕も脅迫材料候補として狙われていたから、国内を逃げながら移動して過ごした。その途中でカイ師匠と出会って、弟子にしてもらった。
    ルック:ふーん。
    テラ:君は?
    ルック:似たようなものだよ。(←ハルモニアで幽閉されてて、レックナート様と出会って弟子になった)
    テラ:そうか、大変だったな。(←継承戦争に巻き込まれたものと解釈した)

    ルック:Q.ソウルイーター以前に他の紋章を宿して使ったことはありますか?(棒読み)
    テラ:赤月帝国の貴族の子弟は勧學院というところで教育を受けられるのだが、そこで紋章について習った時に、ちょっと宿して使ってみる、というのがあった。
    ルック:ふーん。じゃあQ.学校に通ったことはありますか?(棒読み) ……はあるってことだね。
    テラ:そうなる。

    ルック:Q.弾ける楽器はありますか?(棒読み)
    テラ:色々教わったのだが、続いてるのは笛だけだな。他の楽器はかさばるから、旅するにはすこし不便だ。
    ルック:Q.好きな楽器は?(棒読み) っていうのもきてるよ。
    テラ:ふーむ特にこれといって……格別、というのはないかな。なんでも好きだ。

    リオウ:あーっこれはぼくが聞く!
    ルック:いやがってたくせに。
    リオウ:取られるとやりたくなるの!Q.都市同盟を歩いてみてトランとの違いに特に驚いた物事はありますか?
    テラ:甲冑を着ている兵士がほとんどいないことだ。ハイランド王国軍は下卒でも兜と鉄の胸当てをしているのを見て二度驚いた。革鎧でよく戦っていると思ったよ。
    リオウ:ウッ……だって数足りないんですもん、みんなに行き渡らなくなっちゃう……。
    テラ:人の増え方が武具の供給能力を上回っているということだな。

    ルック:ふう、疲れたな。聞くことまだあるみたいだから、お茶出してほしいんだけど。
    テラ:本当にこんなこと聞くためだけに来たのかい、君たち……茶葉はなにがいい? あるか分からないが。
    ルック:キームンにして。
    テラ:合点承知だ。(グレミオを呼びにいく)
    リオウ:ぜったい自分じゃ買わない高級茶葉をよくもまあ。
    ルック:僕はあんたに無理やり連れてこられたんだから、これくらいのお車代はもらって当然なんだよ。
    リオウ:……テラさんが払ってるけど?
    ルック:ふん。(そっぽを向く)
    リオウ:(あれ? なんか……あれ?)

    (お茶の支度ができるまでお待ちください。)
    goban_a Link Message Mute
    2022/04/25 18:10:52

    ルッチャンもぼちに聞く!粗茶2杯目

    人気作品アーカイブ入り (2022/04/26)

    弊ぼち(テラ氏)のことが好きな読者の方から質問を募りましたので、読者を代理して弊にす(リオウ少年)に聞いていただこうと思います。ルックさんも道連れに。メタいです。



    ……なお「あなたはそこに」がはじめて収録された谷川俊太郎の詩集はその名も「魂のいちばんおいしいところ」という。同名の詩もエモである

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