い
(一)記憶削除による自我の希薄化に繋がる可能性があります
(二)カウンセラーによる精神面への影響を考慮しない行為
(三)精神面の自己修復能力を損なわせる可能性のある内容の質問や助言、指示等の刷り込みによる洗脳
(四)カウンセリングの過程で、本人が意識的に意図しない形で思想に影響を与える言動を取る危険性があることの考慮 倫理委員会では本案件の検討を行い、以下のように最終判断を下しましたことをここにお知らせ致します *今回の申請において記憶操作の対象となった人物が既に正常な社会生活を送る上で深刻な問題を発生させていることも踏まえた上で、当該人物の精神の安寧のために、本件については記憶の操作のみを実施するものと決定いたしました今後とも当部門の働きに一層の努力を期待しております追伸/この件に関する資料は機密扱いとし、担当職員には閲覧を許可しないこと
記憶消去処置後について ■対象男性
・生年月日 19XX年X月X日(現在より15年前の時点から遡って遡及して処置済み)
■措置内容 過去五年間の記憶の消去、及びそれに関連する事柄に関する知識を全て抹消するこ事により、以後の対象者の生活への悪影響を抑える事とするなお、当該男性は十五歳の中学三年生の男子生徒であります ■経過記録 2ヶ月前に学校からの通学途中で交通事故に遭う
・外傷は骨折なども無く大きな損傷も見られない事から軽傷と診断されるが、その後数日間に渡る高熱により生命の危機に直面、しかし医療機関にて治療を受けるまでもなく自力で回復
※後に検査結果にて脳に微小ながら異常が認められたことから記憶操作による初期化が必要となり、今回記憶消去手術を実施することになったものと推測されるまた当該男性が入院していた期間、事故発生以降行方不明となっていたことが判明したため、記憶処理の際に整合性を持たせるための補足として過去の記憶を追加しております3ヶ月ほど前から発熱等はなく体調良好だったにも関わらず風邪薬を多量に服用したこによって一時的に体調を崩したものと考えられています■処置後の状況 記憶は消したものの日常生活に支障は無く、またカウンセリングにも素直に応じるようになっているこから、今回の処置に関しては特に大きな問題は見られなかったと思われる
■対象者の女性・生年月日 XXX年YY月ZZZ日の時点において16歳女子高校生であったこ【処置前】氏名:なし、本籍地:日本国
国籍:日本人
所属団体:無所属
身長:154cm、体重:45kg
髪型:セミロング
特徴:外見上の特徴:胸が小さめでやや太めの体格をしているものの、肌は比較的白い、左目の下付近に黒子があるのが特徴
家族構成:父
住所:都内、某アパートの一室 経歴
・中学校卒業までの期間において特に問題を起こしたような形跡はない 交友関係
・親しい友人は特に居らず 成績
・中間程度 将来希望 不明、もしくは無し 特記事項 上記に記載の通り記憶消去後はごく普通の少女