世界を 造る ための 会議機械
「世界が滅ぶ？」

そう言った時の声は自分で思っていた以上に震えていたし、それを聞いた相手の反応も同じだったように思えるのだが…… 何秒待っても、誰も何も答えない辺りから察するに、皆似たような状態らしい事がわかった…………沈黙を破った声の持ち主は、隣の少女のものらしかった………………この空気をなんとするのかと思ったものだが……まぁ、いい加減黙っている事に耐えられなくなっていたようだし丁度良いだろう……しかしまさか彼女の一言がきっかけになるとは夢にも思わなかったのだけれど…………さて本題に入るとすると、彼女との出会いは何という事もないもので……その当時彼女がいた場所で私がしていた仕事の関係で偶然顔を合わせただけだとか、その時交わした挨拶の内容だって大したものじゃなかったと思う……なのにどうして私はこんなにも彼女に固執しているのだろうと時折不思議になるくらいなのだけれども、結局理由はわからなかったりするのはどういうわけなのかしらね……？……とにかく、彼女と私の関係をわかりやすく説明するなら……知人の友人程度の関係が一番適切じゃないかしら……え？違う？あぁ、確かにそれもそうかもしれないわね、ごめんなさいちょっと言葉の選択がおかしかったかしら……私とした事が動揺してるみたいね？大丈夫よ？ちゃんと考えて話せば混乱する事はないはずなんだもの……そう、つまり今の私は普段通りの状態だと思うわ……だからもう少し付き合ってくれるかしら？別に嫌だというのであればそれで構わないのだけど、出来ればあと数年このまま放置されてると、いつぞやと同じ状況に陥りかねなくて非常に不安になるという事もあるのよね……あら？よく見たら貴方達随分大きくなったのねぇ、まるで成長しない私が場違いな場所にいるみたいに見えるじゃない……ってこれは言い過ぎかしら？いえ冗談ではないのだけど、でも流石に大きくなっているはずの彼らが小さく見えているんだからきっと勘違いしていないでしょうけども……えぇ？何言ってるか分からないって言われても困ってしまうんだけど、貴方達が勝手に大きくなっていてくれているおかげでこうして会話が出来るようになってくれてるんじゃないかしら、もし元の大きさのままここに立っていたりしたなら貴方達は私の目に入っていても存在そのものを認識していられなかったかもしれなかったわよ？