1月30日【1月30日】
友人達のことを考えていた。
夢と現実の関係性を見出すために、内容をフリップボードにまとめることにした。なんのことは無い。自分さえ理解できればいい。
以前起きた友人との関係のもつれに関しては、ここに書くと長くなりすぎてしまう。そちらは別でまとめよう。
今いるのは教室のような場所であるが、実際のそれよりも狭く感じる。塾などの教室ならば、これくらいの大きさなのだろうか。実際に塾に通ったことはないので、あくまで想像でしかないが。
ここに居るのは私と、もう一人の男性だけだ。彼の名前は確かに知っているはずなのに、なぜか思い出すことができない。
目の前の真っ白な板にあれやこれやと書きつけ、付箋なんかを貼り付けていく作業は、存外楽しいものだった。ひとつの作品を作り上げているような気持ちで、作業を進める。
「夢って結局、なんだと思う?」
「さぁな。お前が楽しいなら、それでいいだろ」
彼は笑いながらそう返す。何が面白いのかは分からないが、つられて笑ってしまう。
今、自分の胸につかえているこの単語を口に出すことができれば、何かが変わるだろうか。
窓の外の焼けるような赤い空を眺めても、彼の名前を思い出すことはついぞ叶わなかった。