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    そして、深く沈む 前編 こんな筈じゃなかった。私はただ、この不安を取り除いて欲しかった。ただ、それだけだったのに。

     ナイトレイヴンカレッジに迷い込んでから一年が過ぎようとしていた頃、オンボロ寮の自室で泣くことが増えた。漠然とした不安からなかなか寝付けない日が続いた。いつになったら元の世界ひいては家に帰れるのか。先が見えなくて、不安と恐怖で胸がいっぱいになる。苦しい。辛い。誰か助けて。帰りたい。心ではそう思ってもエース達の前では必死に隠した。絶対に言えない。彼らを悲しませたい訳じゃない。折角、こんな私を頼ってくれているんだから、期待に応えないと。絶対に、言う訳にはいかない。
     ずっとそう思ってきた。でも、もう限界だ。故郷を思い続けることに疲れた。楽になりたい。楽に……。

     モストロ・ラウンジのVIPルーム。そこにはオクタヴィネルの寮長アズール・アーシェングロット、副寮長のジェイド・リーチ、ジェイドの双子の片割れフロイド・リーチの他に監督生の姿があった。初めて聞く彼女の真実に、三人は暫く顔を見合わせ、黙っていた。

    「つまり……」

     徐にアズールが口を開く。

    「貴女はこの世界とは違う別の世界の人間、ということですか?」
    「……はい」
    「…………ふーん、だから色々世間知らずだったんだぁ、小エビちゃん」
    「俄には信じがたいですが、言われてみればそんな節はありましたね」

     言いながらジェイドとフロイドは彼女の両脇に座り、ジェイドは足を組んで何事か考え出し、フロイドは監督生の頭を撫で始めた。

    「小エビちゃん、辛いことたくさん耐えてきたんだねぇ。良い子良い子したげる~」

     普段なら、非常に気分屋で何が不機嫌のスイッチになるか分からない彼には恐怖しか感じないが、この時ばかりは弱った心に彼の言葉と手の温もりがじんと染み渡り、監督生は思わず涙を一筋流した。

    「監督生さんにはお世話になりましたし、折角こうしてポイントも貯めて来てくださったのだから、僕らが尽力して差し上げねばなりませんね、アズール」
    「ええ、もちろんです。貴女は前に僕が稀代の努力家だと言いましたね? 流石に貴女を元の世界に帰す、なんて大がかりなことはできませんが、慰め程度の物は差し上げられますよ」

     そう言ってアズールが取り出したのは、一本の薬瓶。中には水色の液体が入っている。彼は目の前のテーブルにそれをことんと置く。

    「これは夢を自在に操る魔法薬です。故郷のことを思いながら寝る前にこれを一口飲んでください。夢を見ている間だけですが、故郷の風景や友人達、家族に会えますよ」
    「夢……現実じゃないんですね」
    「仕方ありません。何でも願いを叶えるとは言っても所詮、僕達はまだ学生の身分。大がかりな魔法にはそれなりの物が必要になる上に、成功するか分かりません。今はこれが精一杯なんですよ。悔しいことですが……。そして、この薬にはちょっとした副作用があります」

     副作用という単語に、監督生は身構えた。

    「副作用、ですか」
    「ええ。思う通りの夢を見せる薬ですから、精神的に不安定になったり、幻覚を見たりする可能性があります。夢と現実の区別が付かなくなったりもするかもしれません。あくまで可能性の話ですが。そして、この薬は変身薬の側面も持っています。頭の中で想像したことを現実に投影するという意味です。それで、どうします? 今回は対価は請求いたしません。僕がオーバーブロットした時の借りはこれで精算しますから」

     なるほど、と監督生は納得した。それなら、こちらに物理的な損は無いように思える。副作用が気になるが、それでも夢とはいえ、もう一度家族や友達に会えるなら彼女に断る理由なんて無かった。

    「……そういうことなら、有り難く受け取ります」
    「では、こちらの契約書にサインを」

     どこからともなく取り出された『黄金の契約書』に監督生は、固まった。前回の事件のこともあるので、警戒してしまう。その様子を察したアズールは、安心させようとにっこり笑った。一切、邪気の無い笑顔だ。

    「ご心配なく。この契約書の内容自体は受領書のようなものです。確認して頂いて構いません」

     言われて改めて契約書の内容を確認すると、確かに自分の不利になるような条件も書かれていない。本当にただの受領書に近い。安心して監督生は『黄金の契約書』にサインをした。

    「ふふ。ご契約ありがとうございます。では、この魔法薬を差し上げましょう。大事に使ってくださいね」
    「ありがとうございます。これで……みんなに会える」

     ぎゅっと薬瓶を監督生に握らせ、アズールは微笑む。少しでも彼女の慰めになるのなら、労力は惜しまないと彼は思っていた。

    「良かったねぇ、小エビちゃん。嬉しい?」
    「はい。これで少しは不安が解消されそうです」
    「良い取引をしましたね、アズール。監督生さん、また何かあればどうぞ、モストロ・ラウンジにお越し下さい。僕らは貴女なら、いつでも力をお貸ししますよ」
    「本当にありがとうございました。今度何か改めてお礼をしたいです」
    「いえいえ。これは正式な取引ですから、お礼なんていりませんよ」

     それでも何か礼をしたいと言う監督生を、アズールは気にするなと見送る。扉が閉まり、ぱたぱたと彼女の足音が遠ざかる。その音を聞きながら、双子は嫌な笑みを浮かべた。

    「ふふふ……アズールも人が悪い」
    「ね~。小エビちゃん、きっとびっくりするよぉ~」
    「ふふ。何のことやら、僕には全く分かりませんね」

     言葉とは裏腹に、三人は勝利を確信した如く、ほくそ笑んでいた。



     これでみんなに会える。お父さん、お母さん。友達に。
     就寝前、ベッドに入った監督生は、アズールから貰った薬瓶を持って考えていた。アズールの魔法薬学の腕は疑っていないが、彼女はそれでも何だか少し怖くなった。夢の中だけでもと思ったのは事実だが、同時に現実に戻れないのではという恐怖もあった。一番良いのは現実で家族や友人達に会うことなのだから、中毒になる可能性や眠ったまま戻れない可能性に不安になるのは、当然といえば当然だ。しかし、ここで二の足を踏んでいても始まらない。成るように成れ、と開き直って薬を一口飲んだ。

    「ヴぇッ……!」

     あまりの不味さに自然とそんな音が口から出る。その薬の味を例えるなら、腐ったイカとピーナッツバターを混ぜたような味だ。変に甘い。歯を磨いたばかりなのにと思いつつ、蓋を閉めてベッドサイドに置く。横になると、すぐに眠気がやって来て監督生は身を委ねた。

     翌朝、目が覚めると監督生は、非常に充実した気持ちになっていると自覚した。夢の中で自分の家に帰り、土産話として家族にこの世界のことを語り、食事を共にして自分の部屋で寝る夢。たったそれだけだったが、ひどく楽しかった。顔にも出ていたのか、寝起きのグリムに指摘される。

    「お前、なんか今日は朝から嬉しそうなんだゾ」
    「そう? ふふふ。良い夢見たからかな」
    「夢ぇ? そんだけで機嫌が良くなるなんて、単純なやつ」
    「いいの。とっても楽しかったんだから」
    「ふーん。それより朝飯食いに行くんだゾー!」
    「はいはい。まずは顔洗おうね」

     たった一夜でこれだけ気持ちが変わるのだから、無くなるまで飲み続けよう。そう思いながら、監督生はグリムを抱えて上機嫌に洗面所へ向かうのだった。

    〇゜。

     アズールから魔法薬をもらって半月が経とうとしていた。ここのところ、夢にノイズのようなものが入るようになった。
     昨日は友人達と映画を観に行く夢だったのだが、映画の内容が妙なものだった。水の中を延々映していた。きらきらと陽の光が差し込み、水面の影が時折揺らめいているような、何でもない海の中を撮ったような映像。画面の中央から時々、こぽりと水泡が昇っていく。そんな映像がずっと続いているのだった。鑑賞後にそれとなく友人達に聞いてみると、そんな映像は入っていなかったと言う。魔法薬にも消費期限のようなものがあるのかは分からないが、何かしらの不調が出ていることは明白だった。一瞬、アズールの言っていた副作用が頭を過ったが、すぐに打ち消す。一度気にしてしまったら、あの楽しい時間は二度と味わえない。気にはなるが、今のところ大した影響は無い。魔法薬が半分を切ってから無意識に焦って神経が過敏になっているのではないかと監督生は考えた。夢は体調や精神状態に影響されるとも言うからだ。

    「もう少し、様子を見てみよう」

     それからも監督生は毎日魔法薬を服用した。薬が一口ずつ減っていくにつれて、水に関する夢を見ることが増えた。あの映画の夢から始まり、土砂降りの雨の中を友人達と一緒に急いで帰る夢。次は友人宅の水槽を見に行く夢。次は水族館へ行く夢。そして、最近見た夢は家族と海水浴に行く夢だった。ここまでくると、流石の監督生も妙な予感がしてきていた。本当にこのまま薬を飲み続けていいのだろうか。もやもやとした、畏怖にも似た不安が胸に広がる。今のところ、現実と夢の区別がつかなくなったり、幻覚を見たりはしていない。ただ偶然が重なっただけとも取れる。まだ心のどこかで、アズール達を信じていない自分がいるのだろうか。

    「でも……」

     就寝前のベッドの中で、監督生は悩んでいた。一度、服用するのを忘れて眠ってしまったことがあったが、その時は故郷の夢を見ることは決して無かった。それを思うと、飲まずにはいられない。家族に会いたい、友人達と何気ない日常を過ごしたい。魔法なんて無い、ごく普通の日常を――。


     今度の夢は海水浴の夢の続きだった。「遊んでおいで」と両親に言われ、監督生は弟と一緒になって海に入った。まだ弟は小さくて上手く泳げないから、彼女が手を繋いで泳ぎの練習をさせている。まだ慣れないバタ足で四苦八苦している弟は本当に可愛らしい。年が離れているから尚更、彼女にとっては可愛い弟だった。

    「ねえちゃん、もっとゆっくり」

     声変わりもしていないあどけない声で弟が言う。その要望に監督生は応えて手を引く力を弱める。

    「はいはい。頑張って」

     ばちゃばちゃと飛沫が跳ね、照りつく太陽光を浴びながら彼女は幸せを噛み締めていた。そうだ、帰ったら弟にたくさん話をしてあげよう。ナイトレイヴンカレッジであったことをたくさん。
     その時だった。今は遠いあるべき日常に思いを馳せていた彼女は、真横から大きな波が迫っていることに気が付かなかった。

    「ねえちゃん!」
    「え……」

     気付いた時には既に波に飲まれ、海中できりもみ状態になっていた。どちらが上か下か分からない。息ができない。このままでは死んでしまう!
     必死に藻掻いて藻掻いて、やっと水面から出ることができた。少し喉に入った水を吐き出しながら、監督生は辺りを見回す。弟の安否が何より心配だった。しかし、周りを見ても弟どころか、陸すら見えない。彼女は沖に流され、どことも知れない場所に置き去りにされていた。足は付かない。周りに人影らしいものも無い。指針となる陸の影も無い。暫く立ち泳ぎをして分かったことはそれだけだった。必死に弟の名前を呼んでも返事は無い。恐怖が、彼女を支配した。

    「いや…………いやぁああっ!」

     衝動に突き動かされるまま、無我夢中で泳いだ。とにかく陸だ。陸の影を追うしかない。泳げ、泳げ、泳げ泳げ泳げ! 泳がないと死んでしまう! 手で水を掻くも、まるで鉛のように重い。いくら泳いでも前に進んでいる気がしない。恐怖で気が狂いそうだった。背後でざば、と何かが水面から飛び出した音がする。本能的な危機感だけで弾かれたように、彼女はそちらを見た。

    「ひっ……!?」

     視線の先、彼女から三メートル程の位置に二つの頭が海面から半分突き出ていた。よく見ると、それは彼女にとってひどく見覚えのある顔だった。青緑色の髪に黒いメッシュ。左右で異なる色の目。あの双子だ。人魚の姿ですぐそこにいる。目が合った。直感でそう思った瞬間、二人の目がにいと細められた。

     はっと目が覚めた。窓の外は未だ暗闇に包まれている。時計を見ると、真夜中を指している。嫌な時間に起きてしまった。監督生はついさっきまで見ていた夢の内容を思い返す。あの目。あの目を思い出すだけで恐怖の余韻が全身を蝕む。何よりも怖かった。あの二人には悪いが、もうモストロ・ラウンジには行けないと監督生は思った。次にあの二人と会えば、この夢が現実になりそうで怖かった。なのに、どうして無性に弟の行方が気になってしまうのだろう。所詮、夢なのに妙な焦燥感に駆られてしまう。あの後、弟は助かったのだろうか。もう一度、あの薬を飲めば……。

    「…………」

     飲めば、あの双子にも会うような気がした。嫌な予感が強くする。でも、飲まなければ弟に会えない。考えに考え抜いて、監督生は決意した。もうこれで最後にしよう。残りの薬を全て飲んでしまえば、明日から悪夢を見ることも無い。最後に弟を助けて終わりにしよう。

    「これで、最後……」

     そう決意すると、不思議と恐怖は薄れ、勇気が湧いてくる。瓶の蓋を開け、その勢いのまま残りの薬を全て喉に流し込んだ。あの地獄のような味に耐えながら、また横になる。吐き気を抑えながら、彼女はまた眠りに就いた。

     そこは依然として海の真ん中だった。周りを見渡しても、あの双子の影は無い。急いで弟を捜さなければ。今度は冷静に、彼女は前へ泳ぎ始めた。何となくその方向に陸があるような気がした。さっきまでとは打って変わって、水の抵抗をあまり感じなくなっていた。少し不思議に思ったが、弟を捜す方が大事だ。ばしゃばしゃと音を立てて前進する。
     そうして、必死に泳いでいると漸く陸が見えてきた。家族と一緒に来た砂浜が線のように見え、小さくオレンジ色のブイも見える。彼女は少し安心して泳ぎ続けた。体が軽い。ここまで来ると、もう殆ど水の抵抗を感じない。まるで、魚になったような気分だ。
     ブイに近づいて来ると、そこには可愛い弟の姿があった。ああ、良かった。やっと見つかった。弟はその細い腕で、必死にブイにしがみついて沈まないよう堪えている。合流したら、たくさん褒めてあげなければ。きっと凄く怖い思いをしただろうと、監督生は胸に安堵と不思議な余裕を感じた。

    「おーい」

     呼びかけながら近づいて行く。弟は彼女の声に気付いたのか、こちらを見た。今にも泣き出しそうな顔から一転して、ぱあっと表情を輝かせた。

    「ねえちゃん!」

     やっと弟と合流し、その小さな体を抱き締める。温かい。胸に顔を埋める弟の温もりを確かに感じた。

    「ねえちゃぁん……こわかったよぉ」
    「ごめんね、一緒に帰ろう」
    「うん……一緒に帰ろうね、小エビちゃん」

     その声を聞いて、監督生は弾かれたように弟を引き剥がそうとした。しかし、振り払おうとした手を掴まれ、引き寄せられる。ついさっきまで弟だと思っていた目の前の人間は――

    「あは。やっと捕まえたぁ」
    「フロ……イド、先輩…………」

     リーチ兄弟の片割れである、フロイド・リーチという人魚に変わっていた。逃げなくちゃと頭では分かっていても、掴まれた手がそれを阻む。

    「放して! 放して下さい!!」
    「いいけどぉ、その姿であいつらのとこに戻んの?」

     フロイドはにやにや笑いを浮かべながら、下を指す。当然、監督生には彼が何を言いたいのか分からない。彼の指さす先、自分の下半身に彼女は目を滑らせた。

    「小エビちゃんがいいなら、放してあげてもいいけど。でも、それじゃあもう陸には戻れないねぇ~」

     彼の言う通り、彼女の足はいつの間にか無くなっていた。否、もっと正確に言えば、彼女の足は一つになり、魚の鱗に包まれ、尾ビレに変容していた。

     腹の底から絶望の悲鳴を上げて彼女は目覚めた。筈だった。しかし、実際には掠れた空気のような音しか出ておらず、それどころか呼吸すらままならなかった。喉が引きつって声が出ない。まるで首を締め上げられているような感じがして、呼吸をしようとパニックになり、無我夢中でのたうち回る。遂にはベッドから転げ落ちた。グリムの慌てたような声が聞こえるが、今の監督生はそれどころではない。呼吸ができない。いくら空気を吸おうとしても、喉の奥でせき止められているかのように体内に入っていかない。息ができない。苦しい。足が痛い。このまま死ぬのかと思ったその時、扉を蹴り開けて何者かが入って来た。

    「ふなっ!? お、お前ら、どうしてここに!?」
    「こんばんは、監督生さん。もう大丈夫ですよ」
    「こんばんはぁ、小エビちゃん。アザラシちゃん」

     入ってきたのは、ジェイドとフロイドだった。夜中だというのに二人とも寮服のままだ。疲れて暴れることを止めた監督生を素通りし、ベッドへ近づいたジェイドはシーツを取ったと思ったらそれを監督生の体に巻き、抱き上げた。

    「では、参りましょう。監督生さん……いえ、僕らの稚魚さん」
    「早くしないと、小エビちゃん死んじゃうからねぇ~」
    「何なんだゾ、お前ら! そいつをどうするつもりなんだ!?」

     グリムの問いには一切答えず、ジェイドは監督生をしっかり抱え込むと、部屋の出口へ向かう。

    「フロイド、少しグリムさんの相手をしてあげなさい」
    「はぁ~い。軽く絞めちゃっていいよねぇ?」
    「好きになさい」

     それだけ言ってジェイドは部屋を後にし、残ったのは未だ状況がよく分かっていないグリムと嫌な笑みを浮かべているフロイドだけとなった。

    「そこ退け! そっくり兄弟の片っぽ! あいつがいないと、おれ様この学園にいられないんだゾ!」
    「は? 知らねーし」

     先に飛びかかり、炎の魔法を放つグリムに、フロイドは氷の魔法をぶつける。両者の魔法は相殺された。かのように見えた。

    「ふなっ!?」

     間髪入れず飛んできた氷の礫に、グリムは為す術無く腹を打たれ、壁に激突してしまう。
    気絶したのかグリムはそのまま床に落ち、動かない。フロイドは魔法を一発撃ったように見せかけて、実は二発撃っていたのだった。

    「はぁい、おしまい。じゃあねぇ、アザラシちゃん」

     グリムが気絶したと見るや否や、フロイドも部屋を後にする。ジェイドが向かった先は既に分かりきっていた。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

     訳も分からず、監督生はジェイドに抱えられ、珊瑚の海に連れて来られた。もう魔法薬が無くても苦しくない。シーツが取り去られた彼女の下半身は完全に尾ビレになっている。闇の鏡を通った先では、既に人魚姿のアズールが待っていた。

    「ふふふ。ジェイド、よくやりましたね」

     彼の姿を見た途端、監督生は掴みかからん勢いで詰め寄ろうとするも、背後からジェイドに押さえ付けられてしまう。

    「約束が違うじゃないですか!! こんな……こんなひどいこと……!!!」
    「ひどい? 人聞きが悪いですね。契約書をちゃんとお読みになられましたか?」

     彼の蛸足によって、目の前に例の契約書が広げられる。もう一本の蛸足で示している部分にはこう書かれていた。

     この契約に関して起こりうる全てを受諾し、下記の物品を受領いたします。

    「この“起こりうる全て"というのは、貴女の下半身のことも入っていますよ。ちゃんと副作用のことも僕はお話しましたし」
    「え、あ……」
    「言ったでしょう。あの魔法薬は確かに思う通りの夢を見せます。しかし、その代償として外部から精神的な干渉を受けやすい上に、変身薬の側面も持っている影響か、かなり確率は低いですが、体の一部が変化してしまう」

     アズールの言葉を引き継いでジェイドが答える。

    「そこで、アズールは考えました。貴女が服用した日と同じ日に同じ魔法薬を飲むと、どうなるか。僕とフロイドで一つ実験をしてみよう、ということになったんです。この一ヶ月の間、あの薬を服用していたのは貴女と僕らしかいませんでしたから」
    「かなり不味かったけどねぇ~。小エビちゃん、よっぽど運が悪いんだねぇ~」

     いつの間にかフロイドも合流していた。三人の人魚に囲まれ、監督生はいよいよ逃げ出せなくなってしまった。怒りと悲しみが沸々と内から湧いてくるのを感じる。そんな彼女には一切構わず、話は進んでいく。

    「オレ達、小エビちゃんのこと気に入っちゃったから、助けてあげたんだよね。ね~、ジェイド」
    「ええ、フロイド。僕らは悩んでいる人を放っておけませんから。貴女が元の世界を恋しく思って毎日泣いていると聞いて、僕らは逆転の発想をしたんですよ。ね、アズール」
    「ええ。そうですね、ジェイド。貴女の悩み、それはナイトレイヴンカレッジに身を置いていたからあった悩みです。いつ元の世界に戻れるかも分からない。そんな不安から、貴女は苦しまざるを得なかった。僕達の大事な友人がそんな辛い思いをしているのは、とても心苦しいことです。ですが、ご覧下さい。ここ珊瑚の海ではその心配は一切ありませんよ。何せ、貴女はもう二度と陸へは戻れないのですから」

     監督生にとって、それは死刑宣告も同然だった。しかし、そんな事実をすぐに認めることなんてできない。まだアズールは何か喋っているが、まるで頭に入ってこない。

    「……つき」
    「はい?」
    「嘘つき! 確率が低いなんて絶対嘘に決まってる!! あなたが運任せでこんなことする訳がない! 帰して! 私をカレッジに帰してよぉ!」
    「何を言うかと思えば、この僕を嘘つき呼ばわりですか。監督生さん、貴女は確かに全てのことを承知の上であの薬を受け取った筈ですよ?」
    「そして、今日貴女はこれで最後にしようと思ったのでしょう? だから、一口ずつという約束を守らずに全て飲んでしまった」
    「あは。小エビちゃんってほんと面白いよねぇ~。オレらから逃げられる訳無いのに必死に逃げちゃってさぁ~。それに、もしそうだったとしてもぉ、その尾ビレあしでどうやって帰んの?」

     心底面白そうにくすくすと笑いながら、三人はありのままの事実を口にする。残酷なまでに次々と突きつけられる現実に、監督生は涙を流すしかできなかった。もう抵抗する気も起きない彼女をジェイドは抱き寄せ、フロイドは頭を撫でて、アズールはその頬に手を添えた。

    「ああ、泣かないでください。監督生さん。許して欲しい、なんてことは言いません。僕達も貴女に恨まれる覚悟でしたことですから」
    「僕らは貴女と関わっていくうちに、どうしてもその身が欲しくなってしまったのですよ」
    「うんうん。お詫びに不自由はさせないよぉ。ず~っと一緒にいようね」

    「ね、僕らの稚魚さん」そう口を揃える三人に、監督生は涙を流して口を閉ざすしかなかった。
    れく Link Message Mute
    2022/06/25 16:13:34

    そして、深く沈む 前編

    支部から再掲。
    twitterにてぼそっと呟いたネタ。監督生に対して愛的にヴィランしてるオクタ寮が書きたかった。
    一部グリムに対して暴力表現あり。魔法での戦闘描写あり。苦手な方はご注意です。
    最初こんなクトゥルフっぽくする予定は全然無かったの。長くなりそうなので、分割。

    #twst夢 #オクタ監 #ヤンデレ

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    • 海神と恋人 7※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル設定ビュッフェ

      ひたすら平和です。お茶会と言えば、あの子だよね!ということで、急遽出演が決定しました。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 11明けましておめでとうございます!
      お久しぶりの最新話ですが、二月のオンラインイベントに出るので、原稿に集中します。ので、二月末までは更新停滞します。まだまだ連載は続く予定なので、どうぞ今年もよろしくお願いします。

      #ポセイドン(終ワル) #終ワルプラス #オリ主
      れく
    • 海神と恋人 10最近、いちゃいちゃしてないので(当社比)後半ずっといちゃいちゃしてます。以前よりもっとおポセさんがデレデレしてるので、苦手な方はご注意を。ちゅーばっかしてるよ、この二人。
      #夢小説 #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 8やっと書けました。お待たせしてしまい、申し訳ありません。今回も平和にワルキューレちゃん達とお茶会しただけの回です。めちゃくちゃ平和!!!!!
      原作見る限り、本来彼女達は争いを好まない子達なのかなと思うので、前回と今回はその辺りを掘り下げ(?)てます。基本的に喧嘩嫌な子が多いのに、あんな捨て身の戦法って余程の覚悟があるのだなと思います。

      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 海神と恋人 9引っ張ってもしょうがないので、先に宣言します。釈迦登場回です。 ヘラクレス兄様に続いて難しいお人です。基本的に普段何考えてるか分からん神なので。でも、金ちゃんと一緒にいる時が釈迦としての素なんじゃないかなとかは思ってます。ヒルデさんの後は絶対この神出そうと決めてました。誰もが惚れる男を書くのって難しいもんだなぁ。
      今回名前変換二つありますけども、片方は釈迦に呼ばれるあだ名です。お好きなあだ名を入れてお楽しみください。

      #夢小説 #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 17※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・ちょっとだけモブ

      ハデ様「でも、余にくらいは事前に相談して欲しかった…」(´・ω・`)

      という訳で、色々発表する回です。ゲル、ごめんよ。走り回らせて。
      そして、勝手に場を盛り上げる夢ちゃん達。そういう予定に全く無かったこと、突然言い出すの止めて欲しい。ちなみにどちらの発表も全く予定に入っていませんでした。え、お前らって、え、あっ、そう……。みたいな感じです。

      23/2/17 追記
      お話がいまいち繋がっていなかったところを繋ぎ直しました。多分、これで大丈夫かなと思います。
      #ポセイドン(終ワル) #終ワルプラス #夢小説
      れく
    • 海神と恋人 3支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊甚だしさ史上最高
      ・オリジナルの妖精さんがいる

      今回はやらかしちゃったおポセさんです。普段絶対に言われないようなことを言われて宇宙猫になるおポセさんが書きたかったともいいます。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 6※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル設定が温帯低気圧
      ・ロキ夢ちゃんがいる
      ・ロキちゃんと夢ちゃんの仲が悪い

      やっとワルキューレさん達のターンですが、注意書きにもある通り、ロキちゃんと夢ちゃん、仲悪いです。この二人の場合、どちらが悪いとかではなく、元々の性質から反りが合わないので、毎回ケンカしてしまいます。本当にどちらが悪いとかはないのです。ただお互いの主張が原因でぶつかり合うだけなんです。所謂、ケンカ友達ですね。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と迷子 番外編2支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(特に長兄様)
      ・オリジナル設定がスコールの如く

      おポセさんが夢ちゃんにプレゼントを贈るまでのお話。直前に上げたお話のお口直しです。
      長兄様のキャラ崩壊が一番ひどいかもです。弊宅の長兄様は愛弟のことになると、見境が無くなります。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第四節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(引き続きリドルくんがただの小学生、トレイママ等)
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい

      お久しぶりの更新です。今回も割とRPGあるある回。ダンジョンが思いのほか長くて、心配になるあれです。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 古の砦 夜の幻影に彷徨いてpixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい
      ・名前だけオリキャラ出ます
      ・導入がただのクロノクロス

      注意書きの通りです。
      あくまでも『ゲームの中だけ』皆監督生に優しいです。
      今回、ジョブの設定は一応ありますが、キャラの個性みたいな扱いで、ジョブチェンジはできない仕様です。一年生以外はサブイベをクリアするとクラスチェンジはできる、みたいな設定は考えています。一年生達はストーリー上でクラスチェンジできたら、いいなぁ。
      ジョブはFFシリーズからナンバリング関係無く、各キャラに合いそうなジョブを設定してます。
      バトルシステムは基本クロノクロス、ターン表と召喚獣システムはFF10から。魔法はFFシリーズの魔法を使っているという設定です。
      肝心のストーリーはFFとクロノクロス半々くらいにしたいとは思っています。(できるとは言っていない)
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 生意気な後輩ロロ監になるかもしれないロロと監の話。監は男の子でも男装でも通じるように書いてます。この後、色々やり取りを重ねていくうちにお互いに好きになっちゃうのが男の子監。ロロが個人的興味を持ったタイミングで女子バレするのが男装監。誰か書いてくれないかなぁ。
      ロロ監未満なので、専用タグ付けてません。
      二日酔いの頭で書いた話なので、ご容赦ください。イベのオチはアレでも、夢を見ていたいんだ……。
      #twst夢
      れく
    • 海神と恋人 12無事に脱稿しましたので、連載再開します。
      展開早い上に夢ちゃん、いつの間に交友範囲広げてたんだよと突っ込まれそうですが、この子交流範囲広すぎて全ては書き切れない状態です。これだから、陽キャは。
      主に仲良くなるきっかけは配達中に出会したり、おしゃべりしたりして親密度を上げていってます。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 海神と恋人 16※※ご注意※※
      ・圧倒的キャラ崩壊
      注意はいつもの。この神という存在を果たして独占していいものかというお題は今度のイベントに出す本でも触れていますので、ご興味があったら比較してみるのも面白いと思いますよ(小賢しいダイマ)

      いや、結構この二人の間では案外と高い壁です。お互い、これまであんまり意識してこなかったけど、(おポセさんは釈迦に嫉妬したりしたけど)第一関門でもありますね。ま、頑張れよ。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第三節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(リドルくんがただの小学生、トレイママ等)
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい

      今回初のボス戦です。火属性ボスっていうと何故かFF12の魔人さんのイメージが強いので、今回のボスはあんな感じです。腕は二本だけど。なのに今回のボス戦BGMはFF10イメージっていうね。
      リドルくん、いっぱい遊びな……。という気持ちで書いたせいか、いつもよりリドルくんが幼いです。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第二節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい

      今回は割とRPG序盤あるある回です。
      RPG序盤あるある。最初に一番強い武器買って、紙防御になる。
      はい、これ私です。
      それと序盤、あまりにもお金が無くて、初期武器売りまくって終盤、ラスボスを倒すために必要なエクスカリバーを作るのに、初期武器が必要と知ったあの絶望感はなかなか味わえないものです。FF4っていうんですけど。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 海神と迷子? 8支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル設定盛り放題サービス
      ・オリジナル扱いの悪魔と神様
      ・オリキャラが調子に乗っている

      今後、本誌にてあの神様が登場したとしても、このお話の神様とは全くの別キャラとして扱うと思います。そのくらい今回は思い切った設定盛ってます。ま た か お 前

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第一節pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・FFシリーズとクロノクロスの良いとこ取りでできたようなパロディ
      ・ユウ呼びあり
      ・ゲームの中では皆監督生に優しい
      ・ヘイトの意味はありませんが、ゲーム中のリドルくんの扱いが少し酷いです。

      今回から割とFF要素が出てきたかなという感じです。最初のミニゲームで発狂するのはお約束。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 準備編pixivより再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊注意(駄々こねイデア氏・喉が心配になるイデア氏)
      ・元となったRPGはFFシリーズ・クロノクロスです。
      ・完全なパロディではなく、混ぜられる要素のみ取り入れているだけなので、元ゲームのネタバレはあまり無いです。
      ・作中、イデア氏がやたらゲーム内容を褒めていますが、後々凡人作者がのたうち回る為のハードル上げです。
      ・この世界では大団円ハッピーエンドのRSA向けRPGが主流という設定です。
      ・元となったゲームはもっと素晴らしいので、興味を持たれたら、是非プレイをしてみて下さい。全部スイッチでダウンロードできます!

      前々からやってみたかったRPGパロ的なシリーズです。公式で配信された人数が何とか足りているので、この度開始しました。

      次のお話からはゲーム本編→各キャラ達の反応の順で連載していきます。

      Q.シュラウドさん家のイデアくんは財力に物を言わせる系オタクなので、チケットも大量買いするのでは?
      A.未成年なので、大きなお買い物をすると、ご両親に通知が行くので「イデくん、何買ったのっ!?」とママンに怒られてしまう。ので、大量買いはできない! という設定です。
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 海神と迷子? 4支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・春のオリジナル設定祭り
      ・オリキャラがいる

      呪いを解く=パズル系ダンジョン攻略だと思ってるアホが書いた話です。エ○ソシ○トみたいなホラーチックな雰囲気を期待していた方には申し訳ないです。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と迷子? 6支部から再掲。
      ※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・オリジナル扱いの悪魔がいます
      ・最後にちょっとだけオリキャラ
      ・ちょっとだけえっちに見えるかもしれない描写(えっちではない)

      お前同じような展開、すげー擦るじゃん。
      好きなんだよ!こういうの!
      という訳で超特急(大幅カット)でダイジェスト的にまとめました。ダイジェストより酷い出来になりました。取り敢えず、弊宅のベルゼさんはとことん悪趣味だよということを言いたかっただけです。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 5※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊(特にロキちゃん)
      ・オリジナル設定が暴風
      ・ロキ夢ちゃんがいる

      果たしてロキちゃんとお友達になれるのか!? みたいな回です。

      #終ワルプラス #夢小説 #ポセイドン(終ワル)
      れく
    • 海神と恋人 14役に立たないオリキャラ。でも、それでええんやで。
      考えてみれば、この二人が「会話」したの初めてですね。ちょっと感慨深いものがあります。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説
      れく
    • 真紅の暴君 母への忠実なる思い 第五節※※ご注意※※
      ・キャラ崩壊
      ・見ようによってはリョナっぽい描写あり(被害者はリドル)

      おや?リドルくんの様子が……?

      後日、エースは「ホラー要素あるなら事前に言っとけ!」と訴えましたが、監督生はただただ不思議そうな顔をしておりましたとさ。

      「ホ、ラー? そんなのあったっけ……?」
      #twst夢  #女監督生  #オンボロ寮の伝道者
      れく
    • 差出人不明の手紙今回もタグの通りです。何だかんだ愛されている監督生。
      最近、気付いたのですが、ミュージカル版のリトマイCDを聴いていたところ、🐙様がお父ちゃんから与えられたのが「魔法の貝」だったので、「お? これはずっと私の趣味だと思っていた貝の人魚要素が生きる時?」と思ったので、ここに公言しておきます。うちの貝の人魚達の元ネタはミュ版からです!!(堂々の後付け)
      今回前半で何か歌の歌詞が付いてますが、元ネタの歌から5分で考えたやつなので、ご容赦ください。

      #twst夢 #アズ監  #ロロ・フランム  #twst創作生徒  #アズ監←ロロ
      れく
    • ご旅行は計画的に「可愛い恋人が来てるのに、なに働いてんだ! 帰れ帰れ!」されるアズール。
      こんなに長くなる予定無かったんですが、長くなりました。次回からワックワクのドッキドキ花の街旅行が始まります。
      今回もアズールが可哀想ですが、次回はロロが可哀想な予定なので、ご容赦ください。尚、今回、人によってはご不快に思われる描写がありますが、男子高校生のエグめのノリとして書いております。
      ユウ呼びあり。
      最後に画像が見にくかった方用に初登場の創作生徒の設定があります。

      #twst夢  #アズ監  #女監督生  #ロロ・フランム  #twst創作生徒  #アズ監←ロロ
      れく
    • 12/3 kmt夢オンリー「うたかたにて」既刊サンプル「夢幻の恋」12/3ピクスクイベント「うたかたにて」参加します。
      イベント会場:https://pictsquare.net/1oaw7aj6bjqwjlczng19u3md9mz7fq66
      告知として本の表紙とサンプル置いておきます。

      『夢幻の恋』魘夢×ネームあり夢主 R-18G
      A5/132P/400円+送料
      「これが夢なら良かったのに」シリーズWeb再録+ツイッター掲載短編+読み切り2本
      読み切りの内1本はキメ学軸の魘夢民尾×ネームあり夢主です。

      サークル名:氷花
      スペース:さ13

      頒布方法はpictSPACEにて行う予定です。
      当日、自スペース内にリンクを貼りますので、そちらよりお求めください。

      現在公開中のシリーズの再録がメインです。
      Web再録本編はグロテスク描写、肉体的・精神的暴力表現があるので、年齢制限かけてます。
      オリジナルキャラクターがいるので、苦手な方はご注意ください。

      表紙は同人誌表紙メーカーさんで作りました。今回、本を作ろうと思ったのもこちらのメーカーさんのお陰です。本当に感謝しかなく、足向けて眠れません。
      当日は殆どいませんが、本の購入自体はできます。Webイベントサークル参加も二回目。まだまだ至らない点もあるとは思いますが、当日はよろしくお願いします。

      サンプル部分は読み切りの一部です。シリーズ本編はシリーズ一覧から全部読めます。
      #pictSQUARE  #鬼滅の夢  #魘夢  #サンプル
      れく
    • 沸点の低い先輩続・ロロ監になるかもしれないロロと監の話。何か続きました。未だに監督生を男女どっちにするか悩んどります。
      がっつりユウ呼びしてます。
      前回→https://galleria.emotionflow.com/114610/647779.html
      #twst夢  #ロロ・フランム
      れく
    • 海神と恋人 19勝負の結果が分かる回です。漸くここで過去にベルゼさんが言ってた「神嫁」についての伏線がちょっとだけ回収できました。次回はやっと七福神出せます。多分。
      #終ワルプラス #ポセイドン(終ワル) #夢小説 #オリ主
      れく
    • 弱肉強食の掟ゲームシステム的にはバトルとリズミック回です。自作キャラはあくまでも推しや既存キャラを際立たせる為に書いてます。推しよ、最強の男であれ。自作キャラは推しに負けて跪いて欲しい派。
      ダニーくんは過去に自寮長や奮励寮長にもケンカふっかけて負けています。
      #twst夢  #女監督生  #アズ監  #ロロ・フランム  #twst創作生徒  #アズ監←ロロ
      れく
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