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    4月26日【4月26日】

     大きな屋敷で開かれた祭りに参加した。門を潜ると、仮装をした人がずらりと並んで出迎えてくれる。大きな祭りであるため、参加者も相当居るように見える。順番に並んで順路を進んでいく。屋敷の前に作られた堀が上手く越えられず、後をつかえさせてしまった。気恥ずかしくて、ため息をついた。

     屋敷の中に入ると、目の前に三つの赤いボタンが並んでいた。先に入ったはずの他の参加者は見当たらない。どこからどうみても罠にしか見えないが、じっとしていてもしょうがない。意を決して、真ん中のボタンを押した。
     次の瞬間、迷路のような場所に飛ばされた。周りはレンガで囲まれていて、真っ暗だった。足元を照らすものは蝋燭の火しかなく、どうにも心許ない。決められた時間内に、何かを探さなければならないらしい。蝋燭の火が消えないように、しかし時間を無駄にしないように早足で歩く。
     何一つ見つからないままぐるぐると歩き回っていると、後ろから女の子のようなものが二人、音もなく私を追い抜いて行った。ぞわりと背が粟立つ。恐らく、人間ではないだろう。
     後ろから再び、何かが近づいてくる気配がした。気付かれないように急いで距離を取る。

     なにも見つからない。
     焦りだけが募る。

     突然、低い唸り声がした。何かに見つかってしまったようだ。一か八か、宙に浮けるか試してみる。ふわり、足が地面を離れた。幸いにも天井は高く、難を逃れることができた。先程居た場所が、深くえぐられているのが見えて、息を飲んだ。

     もう一度迷路の中に戻るべきか。ふと天井に目をやって、気がついた。人が通れるほどの穴がひとつ空いている。迷いなく天井裏に入る。見回すと、小さな骸骨と赤い傘があった。どちらも、黒い籠に囲まれている。籠にはちょうど手を入れられそうな穴が作られている。
     骸骨の方はあからさまにおどろおどろしい雰囲気を纏っている。それなら、悩むこともないだろう。傘を手に取った。
     すると、目の前に長い黒髪をだらりと垂らした、赤い服を着た女が現れた。ああ、間違えてしまった。すっと青白い手が伸びてきて、首を絞められた。
    縣 興夜 Link Message Mute
    2022/12/10 18:53:56

    4月26日

    4月26日の夢です
    #創作 #夢日記

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