ヒスイ地方散策記 まとめ2あてんしょん!
此方、2022年1月28日に発売されました「Pokémon LEGENDS アルセウス」のプレイレポになります。
ただ、がっつりストーリーに関しての話は余り書いてません。時々触れる程度になるので、ネタバレらしいネタバレは無いかも知れませんが未プレイ・プレイ予定の方は観覧注意。
男の子主人公で、此方の表記はテルとします。
(剣盾の時と同じ名前なので)
御三家はヒノアラシで、固定でコリンクとヨマワルになりますが、基本的にコロコロ変わってます。
いつも通り、ポケモン達可愛い可愛い言ってるレポとなります。
大丈夫な方はどぞー。
大丈夫ですね?
「今日は来るかな?」
「来るんじゃないかな?」
そんな会話をしてるんじゃないかなと思わせるようにコソコソと話している姿を見て、ラベン博士は微笑ましく思っていた。そんな折、扉がノックされる。「来たかな!」と顔を合わせて待つと、ひょっこりとテルが顔を出してきた。
「こんにちは、ラベン博士。ミジュマル、モクローも! 元気だった?」
時々シマボシ隊長の所や他のことで本部に立ち寄った際、必ず僕はラベン博士の部屋に寄る。それは、ミジュマルとモクローに会うためだ。
二人はいつも嬉しそうに歓迎してくれて、ヒノもボールから出して三人で話したり遊んだりしてる。その姿を見たいが為に、ちょこちょこ遊びに来てたりしてる。ヒノアラシがマグマアラシになって、マグマアラシからバクフーンになっても、それは続いた。バクフーンになった時はミジュマルもモクローも驚いてたけども、せっかちな所もあるけども何処かおっとりした雰囲気があるバクにすぐ慣れた様子だった。
「ミジュマルもモクローも一緒に行けるようになったらバクみたいに格好良くて可愛い姿になるんだろうなぁー」
ミジュマルを抱っこして、モクローは頭に乗って、バクは僕の隣に座って未来図を予想してワクワクする。ミジュマルもモクローも「そうなりたいな!」って同意するように鳴いてる。早くこの子達とも調査に行きたいな。
「ギンガ団を追放する」
デンボク団長から冷たく言い放たれ、コンゴウ団、シンジュ団にも居場所は無い。それもそうだ。
(僕は結局余所者だからな。時空の歪みから落ちてきた、余所者)
村を出るときに受けた心無い言葉は、見えない刃となって切り刻む。慣れたと思ってたのに・・・・・・。
(いや、慣れるわけないか)
野生のコリンクがルクシオと帰って行く姿を見て、泣きそうになった。
(僕は、ヒスイでは、一人ぼっち)
胸元の着物をぎゅっと握ると、ボールが開く音が響き、暖かい物に包まれた。
「バクフーン」
ぎゅっと抱き締めてくれるバクフーンに、僕も抱きしめ返すと顔をすり寄せてきた。
「バクフーン。ありがとう」
小さく鳴いて、僕を泣き止まそうとしてくれる優しい相棒に、僕はますます強く抱き付く。
「ありがとう・・・・・・大好きだよ」
ウォロさんが来るまで、僕はバクフーンに抱きついていた。
コトギさんの所に、シマボシ隊長のケーシィが来ていた。シマボシ隊長の手紙を見て、うっかり止まってた涙が少しだけ出そうになった。
「ありがとう、ケーシィ。宜しくね」
ケーシィの頭を優しく撫でると、ケーシィは「任せろ」と言わんばかりに鳴いて胸を張る。可愛いなと思いながら、シマボシ隊長の優しさに報いようと思った。言ってたでは無いか、「重要なのは、キミ自身がどうあるべきか強く持つことだ」と。僕は僕でやるべきことをやるんだ。きっとショウもラベン博士も帰りを待ってるんだ
「野垂れ死になんてしないし、疑惑も疑念も晴らしてやる」
そう言うと、ボールに入ってた僕の相棒達も当然だと答えてくれた。
アグノムが何度も囁く。
「諦めろ」と。
それを数回聞いた僕は、ちょっとムカついた。
「諦めろ、諦めろってうるさいな・・・・・・シズメダマが当たらないくらいで諦めてたら、僕はここに、ヒスイで生きていくことすら諦めてたよ!」
空振りになったシズメダマが周囲に蔓延する。それでもテレポート先であろう場所に振り向いて、シズメダマを投げる。
「勝手に連れてきて、諦めろとか。勝手なことだよ!!!!!」
パルキアを鎮め、ヒスイで起きていた異変が収まった。時空の歪みは無くなってしまい、僕やノボリさんが帰る手段は無くなってしまった。だけど・・・・・・。
(ヒスイの人達が、安心して暮らせるようになったのなら・・・・・・それで良いよね)
透き通るような青空が広がる空を見上げて一つ頷くと、それを肯定してくれるようにバクフーンのボールが揺れる。いつも僕の側に居てくれる、優しい相棒。
「ありがとう、バクフーン。お祭り楽しもうね」
ボールを優しく撫でて、皆の後を追う。
(我慢できずに叫んだらと言うif)
「デンボク団長の事は任せて下さい。・・・・・・ただ、ムベさん、一つだけ良いですか?」
「なんだ?」
数回深呼吸して、心の底からの雄叫びを上げました。
「ムベさんもギャップ萌えで殺しにきたぁあああああああああ!!!!! やっば、何、その死んだような目の中にあるシノビとしての忠義と言うか、使命感と言うか! あと、ムチャクチャ凄いタイプ過ぎる!!!!! どちゃくそにモロクソタイプだわ!!!!! もうシマボシ隊長といい、ムベさんといい!!!!! 僕の好みドストライクだわ!!!!! ヒスイ地方来て、マジで良かった!!!!!!!!!!」
「・・・・・・」
「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・ハァー」
数回深呼吸して、めっちゃ良い笑顔をムベさんに返す。
「ムベさん、じゃあ行って来ます! 美味しいイモモチ、絶対食べさせて下さいね!!!」
そういい残して、僕は神殿へ向かう。
「・・・・・・あやつの考えはよく分からんわ・・・・・・」
ムベさんの呟いた言葉は深く気にせずに。
マジで、ムベさん(本気モード)見て、叫ばずに進めたのは偉いと褒めたい←
「ミジュマル、モクロー改めて宜しくね!!」
ラベン博士から、ミジュマルとモクローを譲り受けたので、バクフーンとレンとルカリオとガーディで歓迎をする。
(フローゼルは畑仕事に出て貰ってて不在だった)
二人もやる気十分な様子だ! でも、まだ調査で野生のポケモンと戦える状態では無いから、少しずつだけどね。バクと一緒に出られるのが嬉しいのか、二人ともバクとわちゃわちゃしてて可愛いなぁー。あ、ガーディも加わって、レンもルカリオも加わった。かっわいいなぁ。
そんな可愛さ抜群な子達も気付いたら、最終進化までしてたよ。
「大きくなったねぇ」
ジュナイパーは軽く見上げてから、ダイケンキを見ると、バクフーンにも言った事をしみじみと伝える。あのちっちゃかった子達が、こう大きく進化するとしみじみ思う。
(抱っこも出来なくなるなぁ)
とつい思ってしまったのがバレたのかそれぞれが出来る範囲で抱きついてきた。抱っこできなくても、抱きつくことは出来るぞと言わんばかりに。
「もぉー君達、僕に甘過ぎないかな?! もー大好き!!!!」
バクフーン、ダイケンキ、ジュナイパーを纏めて抱きしめ返すとそれぞれが嬉しそうにする。皆、大好き可愛い!!!!!
ヨネさんがゾロアが化けたゴンベと自分のゴンベが見破れなかったのを見て、僕は不安になる。
「僕もバクやジュナやダイ君の事、見分け付かなかったらどうしよう」
村に戻る前に、ある程度調査してからと考えて居たのでキャンプで準備しながら思った事だ。それを聞いて側にいたバク、ジュナ、ダイ君はそれぞれ顔を見合わせて「何言ってんだこいつ」的な雰囲気を出してきた。
「何、僕も見破れないと思うの?」
ちょっとムスーとして言うと、三人とも違う違うと主張する。え、何が違うのさ。
「だってさーゴンベに化けてたゾロア、本当にゴンベそっくりだったんだよ? 僕も皆を間違えたら、本気で凹むし」
そんな風に想像して凹んでたら、バクとジュナとダイ君が抱き締めと抱きついてくれた。「大丈夫」と言うように。
「もー・・・・・・・・君達、僕に甘すぎない?」
優しい子達とつくづく思う。
「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
自分の手持ちを落とさないように、ボールを抱えてダッシュで逃げる。大大大発生の調査で、ガーディが大大大発生していたので調査に来たら、オヤブン ウインディの群れに遭遇してしまった。流石に四体オヤブンに囲まれてしまっては無理だと判断して逃げてるわけだけども・・・・・・・・。
「ウインディやっぱり足はやぁああああああああああああああああ!!!!!!!!」
まぁ、ウインディの神速から逃げるの無理だよねとか思いながら技を避けて、笛を吹ける場所まではと思う。
(ウォーグルに乗って、オヤブンの群れから逃げないと無理だな。道具は最悪落としても良い。だけど)
抱えたボールを更に抱き締めて、手持ち達を落とすまいと思いながら野を駆ける。
「もっっふもふ・・・・・・・・モフモフ・・・・・・・・」
オヤブン ゾロアが進化して、ゾロアークになったので、ゾロアークになって初めてモフモフを堪能させて貰ってる。あぁあああああああモフモフ。
ゾロアの時は(オヤブンだから身体大きかったのもあるけど、)めちゃくちゃ可愛いって感じだったけども。
「ゾロアークになったら格好良さもあるねぇー格好いいし、可愛いよ」
そう言いながら、抱き付いてモフモフ堪能。あぁ、可愛い。ゾロアークがされるがままになってると、徐に帽子を取ると、頭を撫でてきた。
「んんーゾロアーク、どうした? 僕の頭撫でても何も出ないよ? まぁ、おやつ位なら出せるけども」
当然だと言わんばかりに、更に頭を撫でてくるのでそれ以上は何も言わずにされるがままにしとく。
(ゾロアの時は素直に甘えてきたのに、ゾロアークになったら素直じゃない所がまた可愛いなぁ)
そんな事を思いながら、モフモフ堪能。
「ヒノアラシ~おいでぇえー怖くないよ」
空のボール片手に、余りの可愛さに「ハァハァ」と変態宜しくな事をやってると、側に出ていたダイ君がめっっちゃ呆れた表情してたけど気にしない!!!! 可愛い!!!! 可愛いヒノアラシが!!!! 可愛いヒノアラシが沢山!!!! 須くゲットせねば!!!! ヒノアラシ大大大発生最高!!!!!!!!
と、言うことで、無駄な使命感で沢山捕まえた!!!! 身体の大きい子や小さな子、男の子女の子・・・・・・・・はぁあああああ。
「可愛いなぁー天国だなぁー!!!!」
ポケモン農場で捕まえたばっかのヒノアラシを遠くから眺めてニコニコ、して、たら・・・・・・・・。
「ぬぉお?!」
後ろから衝撃、そして軽く押しつぶされる。
「ちょ、バ、バクフーン!!!! 重いよ!!!!」
そう抗議するも、ツーンとした顔で上に更に乗っかってくる。そこそこ身体の大きい子だから、体重掛けられると大変なんだけども??!!
「バク! バクちゃん!! バク君!!! バクフーン!!!! ごめん、君のことが一番好きだから退いて! 本当にごめん、だから退いて!! 重い!!!!」
「どーしようかなー」と言った感じで、バクはちょっと楽しそうにしてる。この小悪魔め! 滅茶苦茶可愛いけど、本気で退いて!!!!!!!!
ヒスイにしか居ないニューラが進化して、オオニューラになった。僕が捕まえた子は、男の子だったみたいで籠を抱えて運んでくれる子とは、また違った雰囲気だ。
「ふぁー君も大きくなったねー。ヒスイのニューラは皆大きくなるんだね」
見上げて感心してると、抱き付いて甘えてきた。オヤブン個体の子だったから、余計に身体大きい感じもあるけど、根本的には変わってないな。
「うんうん、いい子いい子」
そういう風に抱きしめ返して頭を撫でてたら、いつも運んでくれるオオニューラがじぃーと見ていた。それに気付いた僕は“おいでおいで”と呼んで、屈んでくれた。いい子だなぁ、君も。
「いつも僕を運んでくれてありがとう、君もいい子いい子」
嬉しそうに鳴いてくれて、抱き締めてくれた。Wオオニューラの包容、堪らん。
「よし、出来た」
もりのヨウカンというレシピを貰ったのでバクフーン、レントラー、ヨノワール、ヌメルゴン、ルカリオ、ディアルガに食べて貰いたくて作ってみた。最初の一個目は不格好になったから、自分の分として・・・と。
「さて、何処で食べようかな」
お休みしてる子達の分まで作れないから、手持ちに入れてる子達だけに限定してるからポケモン農場は無しだしなぁー。他の所と言っても、ヨノワールやディアルガのような身体の大きい子を出すとなると、変な場所は駄目だし野生の子達を刺激したくない。
「うーん・・・・・・・・あ、そっか!」
良いことを思い付いて、良いことを思い付いて、ギンガ団本部へ向かう。
はじまりの浜でボールから手持ち達を出す。バクフーンは懐かしそうに目を細め、レントラーは潮風に鼻をヒクヒクさせて、ヌメルゴンとルカリオは恐る恐る浜辺に近付いたりしている。
(ヨノワールとディアルガはそれを見守ってる)
今日は船が到着する予定も無いことも確認済みなので、ここでもりのヨウカンを食べて貰おうと思った次第で。
皆が食べる分を用意していると、皆近寄ってお手伝いしてくれる事に。うーん、本当に良い子達!!!!
そんなこんなで、準備が出来たので食べることに。
「それじゃあ、頂きます!!!!」
皆が、感謝の気持ちを伝えてから食べ始めるのをソワソワしながら見守る。美味しく出来たか、ちょっと不安なんだよね・・・・・・・・。
「どう? 美味しい?」
皆嬉しそうに食べて、「美味しい!」と笑ってくれてる。良かった!
僕も一口食べると、ころころマメの食感、よせだまのもととケムリイモのもちもち感、きらきらミツの程良い甘みが口の中に広がる。ううーん!!!!
「美味しい!!!」
そう言うと、皆も美味しいとまた反応してくれて嬉しいな。
「また材料集まったら、皆で食べようね」
この子達の喜ぶ顔が見れるなら、何度だって作って上げるさ!!
ウォロさんの事は、最初は「胡散臭い人。でも良い人?」な印象だった。博識な飄々として好奇心旺盛で・・・・・・・・それで、何処か寂しそうな人だとも。分からないけど、ずっと寂しいんじゃないかと思ってた。
だから、あの時。
利用されてたとしても、不思議と裏切られたとも思わなかった。ただ、一つだけ文句を言ってやりたいとしたら。
「アナタも一人じゃない。アナタの側に居る手持ち達は、アナタが好きだから側にいるんだ。それを否定する事。僕はそれを許さない」
「体よく利用されていた事よりも、そちらを怒るとは・・・・・・・・つくづくアナタとは相容れない」
「相容れなくて、結構! 全部が全部相容れる事が正しい訳じゃない。だけども、アナタのその考え方だけは否定させて貰いたいね!!」
(僕は戻れないんだな)
ラブトロスを見せたときに言われた一言。決定事項。まぁ、薄々分かっていた事だ。
「改めて、突きつけられると・・・・・・ちょっと凹むな」
ゴロンと寝そべる。
立て続けに調査に出ていたので休息日にした今日は、ポケモン牧場でのんびりとしていた。
僕の不安が移ったのだろう、側で寝ていたバクフーンが、心配そうに僕の顔を覗き込む。
「大丈夫だよ、バク」
優しく頬を撫でると、嬉しそうに鳴いて甘えてくる。身体が大きくなっても、そういう所は変わらなくてくすぐったく思う。
「僕も僕でこの世界の役割を果たそう。こうして、君達と出会えたんだから」
「よ・・・・・・ヨマワルの色違い!!!! きたあああああたあああああたああ!!!!!!!!」
捕まえたボールを天に掲げて喜んでると、嬉しそうにバクが拍手してくれた。周りのヨマワルは若干引いてる気がするけど気にしない。
「ありがとう! ありがとう、バク!!!! もー君は、色違いの子達を導いてくれるね! ほんと、可愛いし格好いいし優しいし最高な相棒だよ!!!!」
全力で抱き付いて、全力で褒め契りまくるとバクも嬉しそうにしてくれる。
「図鑑完成もだけど、このヨマワルも強くしてあげないとね! 頑張ろうね、バク!!!!」
そういうと、バクも任せろと言わんばかりに一声鳴いた。
「バックフーン!!!! バクフーン!!!!」
嬉しそうに叫ぶ声を上げながら、バクフーンに抱き付くテル。バクフーンはびっくりしながらも、抱き止めるバクフーンは「どうしたの? どうしたの?」と僕に甘える。
「ふふふーん、可愛いね。ほんと、可愛い。モッフモフモフモフ・・・・・・・。はっ!!! じゃなくて!!!」
バクフーンの熱い抱擁にうっとりして、本来の目的を忘れてしまいかけた。あー本当に罪深いなぁ、我が相棒は。
「今日はいつも頑張ってくれてるカッコ可愛い相棒の為に、ころころマメといきいきイナホともちもちキノコのよせ玉作ってきたんだ! 食べて食べて」
好物を見せると、目をキラキラさせて喜んでくれる。嬉しいのか、涎が出ちゃってるよ・・・・・・・く、可愛いな。涎垂らしちゃって、大きくなっても可愛さが変わらないなぁ。
「はい、どーぞ。沢山あるから、ゆっくり食べてな」
隣に座って、どれにしようか迷ったが、最初はもちもちキノコを食べる事にしたようだ。両手に持って、大きい口で一口。味わうように食べて、食感を楽しんでいる。ニコニコ顔が、更にニコニコ顔して咀嚼して食べるバクフーンを、ニコニコ顔して見る僕。 一つ食べきってバクフーンは、嬉しそうに僕にすり寄る。御礼のつもりのようだ。
「ふふ、バクフーンが嬉しいなら、僕も嬉しいよ。いつもありがとうね、バクフーン」
「や・・・・・・やっと集まった・・・・・・!!!!!」
ユラに依頼されていたともしび、107個全て集まった。なっっがいみちのりだったなぁ・・・・・・と遠い目をしていると、バク達が「お疲れ様」と労ってくれる。
「皆もお疲れ様ー・・・・・・ほんと、皆ありがとうー!!!!」
僕のことを労ってくれたように、皆の事を労う。あんまりにも見つからなくて自暴自棄に軽くなってたときに、皆が寄り添ってくれたから出来たんだし。
「本当にありがとうね、皆」
人間の煩悩と同じ数なら、一つは持っているのだろうと予測はしていた。・・・・・・ただ、思っていた予測とは違う結果だったが。
「これが最後のイタズラ」と笑った彼女の事を、僕は忘れることはないだろう。
「こんな手の込んだイタズラをしたんだ。忘れるわけ無いよ」
ギラティナを探しに、群青の海岸に向かい、改めてギラティナと向き合う。あの時のような、何とも言えない威圧感はなかった。ただ、ただ、静かに僕を待っていた・・・・・・そんな雰囲気を漂わせていた。
どんな心境の変化なのかは分からないが、やることは決まっている。
「行くよ、バクフーン」
「・・・・・・勝手な人だな・・・・・・」
「テル君?」
「いえ、こっちの話です」
ウォロさんの言付けを聞いて、つい口に出してしまった本音。最後の最後まで、本当に勝手な人だなと。
(結局、僕は元の時代に戻れないんだ。だったら)
このヒスイの何処かに雲隠れしたウォロさんと会うことだって出来る。
その時は全力でぶん殴る。そして、見せつけてやるんだ。
「完成した図鑑とアルセウスを」