2月17日【2月17日】
これは夢だと気がついたのは、化け物に追いかけられている最中だった。
背後から追いかけてきている化け物は、バラバラになった人間達を無理やり繋げたかのような見た目をしている。
思いのほか足が早く、このままでは捕まってしまいそうだった。近くに見えた公園に逃げ込んで、滑り台を駆け登った。あの太さなら、細い階段を登れないと思った。
しかし、化け物の手がボコボコと膨らんで、そのコブから不格好な手が何本も生えてきた。
早く、早く起きないと。頼むから目を覚ましてくれ。
必死に祈る自分の足首を、どろどろの手が掴んだ。
その瞬間、意識が浮上した。