チャレンジャーの日常その後と奮闘/ポケモン 剣あてんしょん!!
此方、2019年11月15日に発売された「ポケットモンスター ソード/シールド」のネタ集です。
ソフトはソードで、男の子主人公がポケモン達とわちゃわちゃしているだけの話ですが、本編クリア後のネタバレ含みます。
プレイ中、プレイ予定の方は観覧注意で。
トレーナー名はケイ、御三家はサルノリ。
基本的に全体のレベルを上げているので、メンバーはコロコロ変わる。
以上を踏まえまして、お読み下さいませ。
大丈夫ですね?
・チャンピオン、怒る
「あのシーソーコンビ、絶対叩きのめす」
普段よりも数段低めの声が出た模様で、ソニアとネズは驚いた様子を見せて、ホップは口元をひきつらせた。
「ケイ? ケイ? とりあえず、落ち着こうな?」
「大丈夫、僕は落ち着いている。今、頭の中であのシーソーコンビをどんな風に締め上げようか考えているけど」
「全く持って落ち着いてないし、チャンピオンとしてどうかと思うぞ! とりあえず、ほんと落ち着け!」
「僕はね、ホップ。これでも、滅茶苦茶怒っているんだよ?」
数段低めの声のまま、薄ら笑いすら浮かべたケイは目が据わっていた。
(これは、よっぽどな状態だぞ)
「ザシアンとザマゼンタの大切なもの奪うわ、意に反してダイマックスさせられたポケモンもそうだし、何よりも……ホップを馬鹿にしたのは許せない。あの貴族だがなんだか知らないけども、あのシーソーコンビは僕の逆鱗に触れたんだ。それ相応の罰を受けないとね?」
素晴らしい笑顔とともに「さて、バウスタジアム行こう? 二人とも。ソニア、情報収集宜しく!!!」とケイはそれだけ言うと走り去った。ソニアは終始呆気にとられたままで、ネズは「チャンピオンを怒らせるのは得策じゃねーですね」と言いながら歩き出していた。
「……これは、荒れそうだぞ……」
ポケモン研究所にて
「僕のライバルを貶した上に、更にネズさんを貶した罪重いよ? だから、叩き潰されるのはシーソーコンビ、アナタ達だよ?」
笑顔のままで、どす黒いオーラを放つケイに、若干引きつった顔をするホップとやれやれと頭を振るネズ。
「とりあえず、ケイ。クールダウンして欲しいんだぞ」
・逆鱗
「……ふざけんな……」
「ケイ?」
「人間側の勝手な都合で、暴走させた? ふざけんな。本当にふざけんな。その腐った根性、今すぐ叩き直して、そのふざけた髪型をグタグタに切り刻んでやるわ!!!」
余りな言い分に、ついに堪忍袋の緒が切れた音がした。ムゲンダイナの時もそうだった。人間側の勝手な都合で、あの子も苦しんだのを見た。
「自分達が王だと言うならば、人間もポケモンも等しく守る、愛するのが王の筈だ!」
ボールを放り投げて、ムゲンダイナが現れる。嫌な記憶がある場所に、この子を連れてくるのは心苦しいと思っていたが、僕の方を向いて頷いてくれる。僕も頷き返し、この子の期待に応えねばと思う。
「さっさと通して貰うよ。こんなふざけた茶番は終わらせてやる……行くよ、ムゲンダイナ!!!」
・ザマゼンタ暴走後のザシアンと
「ザシアン! こんなやつ頭からバリバリ食べたらおなか壊すから駄目だよ!!!!!!(ザシアン! 傷付けちゃ駄目だ!)」
「おい、チャンピオン。本音と建て前が逆ですよ」
「あ、いけね☆」
・シーソーコンビからの謝罪を受けて
「僕に謝るよりも、ホップやソニア、それとザシアンとザマゼンタに謝ってください。これでも、まだ怒っているんですから」
「俺は久々にケイが怒ってるの見て、別の意味で大変だったけどな!」
「ケイも怒ることもあるんだな」
「チャンピオンになるだけの器だと思いましたよ。色々とね」
「ネズさん、それどういう意味ですか? 僕はどう言われようと構いませんけど、好きな人達やポケモン達が貶されたり蔑ろにされるのが許せないだけなんです」
ここから、ヨロイ島話です。
今回は大幅なネタバレ含みます。今後ソード/シールド プレイ予定又は本編orヨロイ島を未クリアの方でネタバレされたくない方は回れ右して下さい。
読まれた後の苦情等は受け付けられませんので。
「わあああ、すっごいなぁ!!!! ここがヨロイ島か!!!!」
凄くウキウキしてしまう! だけど、仕方がないよね!!!! ここは、ガラルとは違うポケモン達が生息している上に……。
「ダンテさんが修行した所なんだよね」
新しいポケモン達との出会い楽しみだな!!!!
先輩トレーナーであるクララとは色々と言うか、(余裕の無かったビート見ているみたいな感じだったけど)まぁ一悶着的なもんは合ったけども、和解できて良かったかな。そんな中で、出会った“秘伝のヨロイ”ことダクマが新しく加わることになったんだけども……。
「かっわいいなぁ!!!!(宜しくね、ダクマ!)」
「ケイちん、ケイちん。本音と建て前が逆だよ~ん」
余りの可愛さに本音と建て前を逆にしてしまった……やらかした。後で、ランダ君が呆れた顔するのが浮かぶ……。
「えっと、僕はケイって言うんだ。宜しくね、ダクマ」
完全に屈んで、ダクマに向けて右手を差し出して待つと、恐る恐るだけどマスタード師匠の後ろから出て来てくれて手を握ってくれた。
(ちっちゃい手。可愛いなー抱き締めがいがあるなぁ~(*´ω`*))
「ケイちん、ケイちん。顔が凄く歪んでいるよ~ん」
マスタード師匠、そこはツッコまないで。
ダクマと仲良くなって来てくれと言われ、余り道場の外に出たことが無いとの事だったから、マスタード師匠が言っていたとおりに景色が良いところ見に行って来ることに。自転車を押しながら歩いていると、少し遅れてポテポテと歩く足音。
「ダクマ、大丈夫? もう少しゆっくり歩こうか?」
そう声を掛けると大丈夫と両腕を上げるダクマ。うーん、ほんと可愛い!!
(途中で木の実拾いながら、キャンプしてもいいなー)
そんな風に思いながら、時々ダクマに話し掛けながら景色の良いところ巡りをした。ダクマが小さい体を使って、「凄い! 凄い!!」と喜んでいる姿は凄く可愛いなぁ~とデレデレしていたら、ロトムからも「顔がだらしなくなっているロト~」とか言われた。ロトムもツッコまないでよ……まぁ、可愛いダクマのムービー撮っていたから許す。
途中で、景色巡りを中断してキャンプする事に。
「ダクマ、カレー食べるの初めてだよね? 美味しいの作るから、皆と待っていてくれるかな?」
「べあーま!」
「んじゃあ、皆。新しく加わったダクマだよー仲良くしてね!! 何かあれば、ゴリランダー君に聞くんだよ? この子は僕の初めての相棒だから、頼りにしてね」
そういって、側に居たゴリランダーが少し屈んでダクマに挨拶すると、他の子達がいる方へ歩いていった。
「ふふ、可愛いなぁ~ほんと。さて、カレーの具材と木の実は何にしようかねぇ~」
ウキウキしながらリュックから、木の実と食材を吟味してから調理開始! ダクマの為に、美味しく作るぞ!!
「ダイオウドウ級かな……美味しい? ダクマ、皆」
そう伝えると、皆一様に美味しいと声を上げてくれる。良かった。
「おかわりあるから、欲しかったら言うんだよ」
そう伝えると、僕も冷ましながら食べ始める。今日のカレーは、ピリ辛なフサカレー。のんびり食べながら、今日のメンバーであるゴリランダーとダクマと色違いで来たヌメラ(ユズ)とドラメシヤ(ライ)とザシアンとムゲンダイナの様子を見る。最初はムゲンダイナを怖がっていたユズとライは、今では遊んでくれと突撃するくらい仲良くなったようで良かったなーとか思いながらモグモグ。
微笑ましい光景を見ていると足をちょんちょんと叩かれる。足元を見てみると、ダクマがカレー皿を持って、もじもじしていた。
「美味しかったみたいで良かった。おかわり、どの位欲しい?」
頭を撫でながら、カレー皿を受け取って、おかわりをよそっていると他の子達も「おかわり!」と合唱してきた。美味しかったようで良かったけど、待ってね。
「大きなったねぇ」
マスタード師匠との試練も終えて、道場に向かいながら改めて見上げる。立ち止まって手を伸ばすと、屈んでくれたので、そのまま頭をなでる。そうすると嬉しそうに笑ってくれた。
「君は進化しても、撫でられるの好きだね」
こうやってポケモン達が成長するのは、僕もトレーナー冥利に尽きる訳なんだが……。
(進化して大きくなると、抱っこできないのが残念だな)
そう思っていると、ウーラスが抱き締めてくれた。顔に出ていたのかも知れない。
「あーごめん、ごめん。ウーラオスになっても大好きだよ?だから、拗ねないで」
案外寂しがりなこの子は、身体が大きくなっても変わらないね。
「待ちくたびれたぞ! ケイ。ルミナスメイズの森と違って、ムシムシしてて汗ビッショリだ……」
「あーごめん、ついレイドが合ったもので」
「相変わらず、自由だなー」
苦笑して笑うホップは、ジムチャレを始めた頃の感じを取り戻していて嬉しかった。ウジウジ悩んでるホップはホップらしくないしねとか思っていたんだけども。
「僕も懐かれたい(ドレンディア連れてくるから待っていて)」
「ケイ、ケイ。本音が出ている」
チュリネに足をしがみつかれているホップ……う、羨ましくないよ? 羨ましく……とか思ってたら、ウーラオスが抱きついてきた。ちょっと寄りかかられ気味だから重い。身体大きいんだから潰れちゃうんだけども、僕。
「ウーラオス、重い。重いんだけど」
チラッと後ろを見ると、ちょっと拗ねた表情のウーラオスが。
「ケイが本音漏らしたから、拗ねたんだろうな」
「……!!!! ウーラオス~ごめんね。機嫌直して、ドレンディア一緒に探してくれる?」
頭をなでなでして訴えると、少しだけ機嫌を直してくれて、探しに行こうと訴えてくれる。
「本当に良い子だねぇ、ウーラオス~」
逆に抱きついたら、頭撫でてくれた。あぁ、ランダ君といいウーラオスもヨノワールも撫でるのも好きだよね。
「んじゃあ、ホップにチュリネ行ってくるね」
「頼むな~」
「迷ったー……え、ホップ、マジで何処行ったの? え、何処??」
ドレンディア見つけたのは良いけど、ホップ達が行る場所が分からなくなって半泣きに。ウーラオスが教えてくれなかったから、本当にたどり着けなかった(´;ω;`)
そんなこんなで、カジッチュ探しも見付けたら見つけたで一騒動。頭にミツ漬けられた……とか思ったら、ホップ、君。
「頭についたの、なんで舐めちゃうのさ」
「え、いや、ついていたから」
「君は、本当にあのダンテさんの弟なんだなと思うよ。そういう突拍子ない事するの」
マスタード師匠との対戦、どの子で行こうか悩みながらキャンプしているけど……。
「身体が大きい子多すぎないか?」
ウィンディが丸くなって、アーマーガアが隣でウトウトしている。最高に嬉しいけど!!!!
「動けないなー」
カレー作ろうかなと食材漁っているうちに、囲まれた。起こすのも忍びないし困ったなーと思っていたらヌメ君が近寄って、小首傾げているし。
「あーごめんね、ご飯もうちょい待ってね」
頭を撫でようと腕を伸ばすと、ヌメ君も身体を下げてくれる。
「いい子だね~ありがとう、ヌメ君」
「ヌメェエエ~♪」
とりあえず、メンバーはゴリランダー・アーマーガア・ヨノワール・・ウインディ・ヌメルゴン・コハクで行こうかなと思いながら、両脇の子達を起こさないように具材を何にしようかな。
(ウーラオスも連れて行きたいけど……多分、タイプ相性的に悪い気がするんだよな)
ダンテさんの師匠だなと思うよ、マスタード師匠。
(やっぱり強い)
なんとかこっちが優位に立っているけど、まさかアーマーガアが同士討ちで倒れるなんてね。
(コハクのふぶきが当たって、相手のアーマーガアが氷漬けになったから良かったけど。いつひっくり返されるかな……)
ああ、楽しくて口元がにやけるなぁー僕、バトルジャンキーじゃないんだけどね。ただ、
(こうやって色々考えて、バトルするのは嫌いじゃない)
マスタード師匠のウーラオスとゴリランダーとの一騎打ちで、僕のゴリランダーが勝った。マスタード師匠が意味深な事言ったけど、まぁーうーん。
「とりあえず、起きてからで良いかな。あれこれ考えてもしょうがないし」
「のんきな事言うな」
「だって、マスタード師匠が時がくれば分かる言ったんだ。だったら、今無駄に身構えるだけ無駄無駄~。それよりも、ぼくは有意義にポケモン達とじゃれあいたい!!!!」
「ほんと、ケイは変わらないなー」
ホップが隣で笑いながら皆と道場に戻ることに。クララと再戦の約束した上で、僕が勝つ宣言したし、ウーラオスにも出会えたし!
「勘違いから始まったとは言え、楽しい修行だったな」