華族令嬢テツナちゃんとお兄様の緑間君、赤司君②
七つの時、妹ができた。赤ん坊が産まれた訳ではない、六つの子供が突然家にやってきて、オレの妹になったのだ。母さんは父さんのいる時こそ大人しかったが、彼が家を留守にした途端、荒れに荒れた。『汚らしい売女の子が!!』とヒステリーに叫び、使用人に止められるまで子供の顔を叩き続けた。
家が没落しなければ、宮家に嫁ぐこともできた出自の人だ。夫とはいえ格下の男爵ごときに、自分が蔑ろにされたという事実が許せなかったのだろう。もっとも、父や妾ではなくその子供に当たる神経は、未だオレには理解できないが。
一方の子供はといえば、母さんとは反対に静かだった。叩かれすぎて鼻から血を流していたが、泣きもせず、荒れる義母を黙って見ていた。その顔は能面そのもので、憐れみより不気味さの方が勝った。
突如できたテツナという妹に、オレは戸惑った。先述のとおり第一印象は最悪で、顔を合わせればあの空色の目がじっとオレを見てくる。赤司家に嫁いだ叔母様の目も同じ空色だったが、彼女の温和な人柄が表れた眼差しと違い、テツナは何を考えているか読めず、その目で見られる度居心地が悪かった。
気まずさからテツナを避けるようになると、今度はテツナからオレを避けるようになった。最初の頃こそ走り去っていく背中を見かけたが、いつしか気配を感じることもなくなった。そして同じ屋根の下で暮らしているというのに、食事の時以外会うことはなくなった。
事の発端はオレなのだから、後ろめたさが全くなかったという訳ではない。しかし、歩み寄ろうとしない奴に自分から歩み寄る必要はないと、オレはテツナを放っておいた。今思えば、征十郎や叔母様を意識して、意固地になっていた面もあるのだろう。勝手な話だが、オレを差し置いてテツナが征十郎たちにばかり懐くのが、心の奥底では面白くなかった。だが、オレから声をかけるのは媚びを売っているようで、幼い自尊心が許さなかった。
妹ができたのに、妹ができる前と変わらない生活は、しばらく続いた。その日も以前と何ら変わらない日で、オレは人目を忍んでピアノを弾いていた。あまりにオレがピアノに熱を上げるので、母さんからピアノ禁止令を出されていたが、幸いピアノは離れに置いてある。時間帯さえ選べば、誰にも知られずに弾くことができた。
ただし、時間が限られているので、毎日少しずつしか練習できない。先日征十郎からもらったバッハの楽譜を、どうにか一通り弾けるようになった時には、終わりの時間が差し迫っていた。最後に頭から弾いて終わりにしようと、譜面を捲った時だった。
突然後ろからガタンと物音がし、オレは慌てて後ろを振り返ったが、あるのはきちんと閉められた押入れだけ。念のため障子を開け外を見たが、人の姿はなかった。
あの音は気のせいか、もしくは押入れの中で物が崩れただけ。そう結論付ければ全て終わるのだが、何故かオレは押入れが気にかかった。襖に手をかけ勢いよく開けると、久しぶりに見る妹がいた。
「……何をしている?」
「押入れに入っています」
「見ればわかるのだよ」
それがオレたちの、初めての会話らしい会話だった。
押入れの下の段に、テツナは体を丸くして座っていた。出るつもりはないらしく、そのままの姿勢でオレを見上げてくる。押入れに人がいたということにもちろん驚きはしたが、オレの苦手な水色の目で向けられると、居心地の悪さが勝った。いっそ見なかったことにして、そのまま襖を閉めてしまおうかとも考えたが、それではあまりに薄情な気がした。
「私のことは気にしないで、続けてください」
「できるか」
「お邪魔はしませんから」
「ピアノが聞きたいなら、征十郎に聞かせてもらえばいい」
投げやりに言った言葉に、しまったと思うが後の祭りだ。これでは征十郎に嫉妬しているのがわかってしまうし、何よりテツナを拒絶してしまった。せっかくテツナから歩み寄ろうとしたのに。泣かせてしまったかと様子を窺うが、意外にもテツナはけろっとしていた。
「確かに征お兄様の方がお上手ですけど、私は……真太郎、お兄様? のピアノの方が好きです」
オレを兄と呼ぶということより、そもそもオレの名を呼ぶこと自体に違和感があるようで、テツナは小首を傾げた。けれど言葉は止まらない。
「征お兄様自身、自分は上手に弾けるけどそれだけだって言っていて、その時は意味がよくわかりませんでしたが、真太郎お兄様の演奏を聞いていたら、何となくわかった気がします。音が違うんですよね。征お兄様の音は綺麗だなで終わるんですけど、真太郎お兄様のはもっと聞きたくなるというか」
たかがピアノでと思うかもしれないが、オレはその時、緑間家の息子でも赤司征十郎の従兄弟でもない『緑間真太郎』という人間を評価された気がした。演奏を褒められたことは、これが初めてではない。だが、それは技術面のことだったり、オレが緑間家の者故だったり。紡ぎ出す音そのものを褒めてくれたのは、テツナが初めてだった。
顔が熱を帯びるのを自分でも感じ、オレは慌ててそっぽを向くと、さほど重要じゃない点に逃げた。
「お兄様は止めろ、オレのことは名前でいいのだよ」
「……」
「オ、オレはお前のことを……その、妹だとまだ思えないし。第一、お前にとっての兄はどうせ征十郎だけなんだろう! ただ、お前がどうしてもと言う……」
「真太郎君」
人が喋っている途中だというのに、テツナはこれでいいですかと聞いてくる。オレは返事の代わりに、テツナを押入れから引っ張り出した。
「この部屋はオレしか使わない。だから、次からは押入れに隠れなくてもいいのだよ!」
テツナは何も言わなかった。人目を避けるため、押入れに隠れていたというのは、やはりばつが悪いのだろう。だが、悪い雰囲気はしなかった。空色の瞳が、少し晴れたように見えた。
オレはテツナを大人しく繊細で、控えめな女だと思っていた。しかしそれはとんだ誤解で、次にオレがピアノを弾くため部屋を訪れると、堂々とピアノの椅子に座っていた。連弾椅子しかないことを、あれほど後悔したことはない。
「男女七歳にして席を同じうせずという言葉を知っているか」
「知っています」
知っていて、ここが一番の特等席だからと言ってのける女が、大人しく繊細で控えめな筈がない。まあ、テツナの他人との距離感がおかしくなったのは偏に征十郎のせいだから、テツナばかり責めるのもどうかと思うが。横で食い入るように見られれば、当然集中できず、オレは何度も間違えた。お前も試しにやってみろと言ったのは、そんな状況に耐えられなくなったからだ。
オレは叔母様のピアノを聞いたことがあり、彼女はまさに流れるようなと比喩するに相応しい、華麗な指使いだった。容姿が似ているテツナにも自然と同じことを求めたが、それはオレの過剰な期待だったらしい。人が卵を持つ手が基本だと何度も注意するのに、すぐ手が潰れてしまい、果ては卵は案外丈夫だからこの程度では潰れませんと言い始める始末。風が吹けば倒れてしまいそうな見かけに反し、気が強く物怖じしない性格だった。
テツナと接してわかったことは、色々ある。見かけと中身が全く合っていないこと。自己評価が低いくせに自尊心は強く、しっかりしているようで間が抜けている。テツナはオレの予想外の行動ばかり行い、テツナという人間を知れば知るほど、アイツを放っておけなくなった。
こんなこともあった。珍しくオレとテツナが、一緒に赤司家へ招かれた時のことだ。叔母様にお願いされオレはピアノを弾き、止めろと言うのに、テツナはオレの隣に座った。仲がいいのねという叔母様の言葉が火に油を注いだのか、征十郎は櫛を手に取ったかと思うと、テツナの髪留めを外した。
「征お兄様?」
「動かないで。髪が絡まっているから、梳いてあげる」
「ありがとうございます」
どう考えても嘘だ。庭で遊んでいたならともかく、室内にいて髪が絡まる筈がない。それなのにテツナは征十郎の言うことを真に受けて、大人しくされるがままになっている。男の前で髪をたらし、好きなように触らせているのが、はしたなく映ったし、汚されているようにも思えた。
オレは征十郎の手を叩いた。ピアノの音の代わりに、櫛の落ちる音がした。
「男が女の髪に触れるな、破廉恥なのだよ。テツナもちゃんと断れ」
意味がわからないとでも言いたげに、瞬きを繰り返すテツナに苛立ちを感じる。
「周りから悪く言われるのは、征十郎より身分が低くて女であるお前なのだよ。そのことをもっと自覚しろ」
テツナを立たせると、叔母様の元に連れていく。叔母様は頬に手を置かれ、ごめんなさいねと謝られた。
「けれど、征十郎さんに悪気はないのよ? わかってあげてください」
オレには少しもそんな風に見えなかったが、叔母様の手前、わかっていますと答えた。
「申し訳ありませんが、テツナの髪を結ってくださいませんか? こいつは一人では結えませんので」
「ええ、よろしくてよ。……征十郎さん、櫛と髪留めを」
テツナを隣に座らせると、征十郎に櫛と髪留めを持ってくるよう言いつける。すれ違いざま征十郎は瞳孔を開いてオレを睨み付けたが、その時の顔を思い出すと、今でも胸がスカッとする。
「テツナさんもごめんなさいね」
「いいえ、私は何も気にしていません。ただ真太郎君がお節介で、」
口うるさいとでも続くのだろうと思ったが、続いたのは意外な言葉だった。
「優しいだけですから」
言葉を詰まらせるオレに、ほんの僅かだが、テツナは微笑んだ。
「言い方は素直ではありませんが、キミはとても優しいです」
テツナはいつもオレの予想に反した行動をする。だから放っておけない。その後叔母様は亡くなり、テツナは征十郎と距離を置くようになった。何かあったのかと聞けば、いつまでも男の人を頼るのははしたないでしょうと、実にテツナらしくない物言いをした。それではオレはどうなんだと聞けば、キミは私の本当のお兄様ではないですかと珍しく作り笑いをした。
テツナは図太くて、並の男では敵わない根性もある。けれど時々、酷く繊細にもなる。本当に厄介な存在だ、その危うさから目が離せない。
「人くらい平気で殺せそうな目だね」
「嫁入り前の妹が、不埒な輩に傷つけられたんだ。殴らないだけマシと思え」
テツナが走り去り、場にはオレと征十郎だけになった。征十郎はテツナを抱き締めた拍子に落ちた帽子を拾うと、人くらい平気で殺せそうな目でオレを見た。
「それは僕の台詞だ。お前はいつも僕の邪魔をする。あの子がお前の背中にしがみついているのを見た時、本当に殺してやりたいと思った」
ぎらつく目が、決して冗談でないと告げている。だが、怖気づきなどしない。こいつの本性は十分知っているし、何よりテツナのため引き下がれない。
「父さんが何故あそこまでお前との結婚を反対するのか、オレにも理由はわからんが、そんなことどうでもいいのだよ。オレはアイツが不幸せになる結婚など許さない」
「本人がいない所では、随分素直じゃないか! いつもの照れ隠しの言い草はどうした?それにテツナが不幸になるとは、聞き捨てならないね」
「勲功華族の、しかも芸者の娘が。由緒ある伯爵家に嫁いで、幸せになれると本気で思っているのか?」
緑間は西南戦争での活躍により、華族となった家だ。同じ華族といえど、新華族は華族たる家柄ではないと蔑視される。それは事業を成功させ、財を築いた後でも変わらない。母さんが良い例だ、あの人は今も成り上がりの血の卑しい家だと緑間家を馬鹿にしている。
古臭く馬鹿らしい考えに過ぎないが、そんな悪意を向けられる場所に、むざむざテツナを置くなどさせはしない。
「テツナはお前が思うほど弱くはないし、あの子に害をなす者は僕が許さない。それに赤司にとって、緑間は別格だ。『双子』を産んだ家の者を虐げるなど、赤司の中では自殺行為に等しいね」
痛い所を突かれ顔に出てしまったのだろう、征十郎が得意げな顔をした。
双子といえば、畜生腹など言われ嫌われることが多いが、赤司家では家に繁栄をもたらす存在と重んじられている。当主は双子もしくは双子の婿が優先して就き、そういった当主は他に類を見ない良い働きをするのだという。赤司ほどの開けた家が、大正の世になってまでそんな迷信に囚われるとは俄かに信じがたいが、オレはその実例を目のあたりにしている。
片割れは死産だったが、征十郎は双子だ。双子を産んだことで、叔母様は破格の待遇を受けていた。双子を産んだ途端、赤司は緑間への支援を全面的にするようになり、叔母様は義母や自分の夫を差し置き、当主の隣に座ることを許された。病で赤司嫡男の妻としての働きはできずとも、何ら非難されることなく自分の姪を屋敷に招けたのも、彼女の権力を窺わせる出来事だ。宮家から嫁いできたとしても、これほどの力を得られなかっただろう。
「……双子が生まれなかったらどうする?」
「双子である僕の妻だ。その程度のことで文句は言わせない」
「男女の双子が生まれたら、どうする?」
腹の中で、男と女が交わっている。
いくら双子を重んじる赤司家とはいえ、男女の双子は別だ。生まれる前から禁忌を犯す子供らは、家に災いを招くとされている。オレも伝え聞いた話でどこまでが本当か定かでないが、男女の双子が生まれれば、生まれた子供はもちろんのこと、その親まで亡き者にされるらしい。分家ならその家自体潰すというのだから、酷い話だ。
「そうだね……」
征十郎が薄らと笑う。
「テツナと似てない方を殺して、もう一人と同じ性別だったと言い張るかな?」
「悪趣味な」
「生まれたばかりの赤ん坊の性別なんて、あってないようなものじゃないか」
「オレが言っているのは、そこじゃない」
「相変わらず潔癖だね」
何がおかしいのかクスクスと笑い、真太郎とオレの名前を呼ぶ。
「諦めろ。どう足掻いてもお前は、テツナの兄だ」
何もかも見透かしたかのような言いぶりに、思う壺だとわかりながら言葉が出ない。滑稽なオレを、征十郎は今度は声を上げて笑う。
「あの子は生まれた時から、いや、生まれる前から僕のものだ」
気をつけて帰れよとオレの肩を叩くと、征十郎は家の中に入っていた。残されたオレは、ただ拳を握りしめることしかできなかった。
オレとテツナは、実の兄妹ではない。オレがその事実を知ったのは、テツナの誕生日のための夜会でだった。それまでは母さんの反対があって開けなかったのだが、家が困窮していると誤解されかねないと押し切って、初めて夜会を開いたのだ。こんな目立つことはしたくないとテツナは拗ねたが、どうしたってお前が目立つのは無理だと言ってやれば、怒りながらも笑ったのを覚えている。
夜会が始まる前、オレは父さんの書斎に呼び出された。周りが準備で慌ただしくしているのが、壁越しに聞こえてきた。そんな中、父さんは黙って葉巻を吸い続け、言葉を選んでいるようだった。
「お前には、話しておこうと思う」
そう前置きして、テツナは自分の娘ではないと言った。
「事情があって私が引き取ることになった。あの子には、私たちより高貴な血が流れている。決してぞんざいな扱いはしないでくれ」
確かに最初はこんな不気味な奴が、オレの妹なのかと思っていた。けれど時を重ねるうちに、口にしたことはないが、テツナはオレの大事な妹になっていた。
『よくわかった。血が繋がっていなくても、アイツはオレの妹だ。これからも大切にする』。父さんはそんな言葉を待っていたんだろうが、オレにはとても言えそうになかった。これ以上何を言っても無駄だと判断したらしく、他の話をすることなく父さんはオレを下がらせた。
夜会が始まっても、会場に行く気は起らなかった。どんな顔をしてテツナに会えばいいのか、わからなかった。気付けばピアノのある離れにおり、無心でピアノを弾いていた。
夜会でオレがピアノを弾いてやる約束をしていたが、あれはどうなったのだろうとふと思う。征十郎がいれば問題ないだろうと頭を振ったが、征十郎がピアノを弾く隣にテツナが座っている図を想像すると、途端目の前が真っ暗になった。衝動のまま、鍵盤を強く叩いた。
「……真太郎君?」
出鱈目な音に紛れ、か細い声がする。声のする方を見れば、ドレス姿のテツナが立っていた。白に近い薄い桜色の夜会服で、お前は髪と肌は冬のように寒々しいのに服は春で、季節がごちゃ混ぜになっているのだよと服を見せてきた時にはからかったのだが……。
からかいの言葉以上の思いはなかった筈なのに、オレはテツナから目を逸らせなかった。
「何かありましたか?」
約束を破ったオレを連れ戻しに来たんだろうに、眉を八の字にしてオレの顔を窺う。そして当然のようにオレの隣に座り、間違って触れた鍵盤からポーンと高い音がした。
オレがピアノを教えていた時から、テツナの手は大きくなっていた。自分の手は小さいから卵が潰れてしまうんだと口応えしていたものだが、このほっそりと長い指なら届くだろう。だが大きくなったといっても、オレの手と比べれば一回りも二回りも小さいし、男の手と違って曲線的だ。
テツナの手は、女の手になっていた。オレは浅ましい人間だ、妹でないとわかった途端、その手に欲情した。
レースの手袋から覗く白い肌に喉が鳴り、思わず手を掴めば、オレの手の中に容易に収まる。柔らかな感触に、手がじっとりと汗をかくのを感じた。
オレの突然の行動にも、テツナは声を上げず、未だ心配そうな顔をしてオレを見上げてくる。このまま体を押し倒し、白い指に指を絡め、甲に唇を落とし、愛を囁けば……。一体どんな目でテツナはオレを見るのだろう。兄としての信頼を失ったとしても、男として見られる方が、ずっと魅力的に思えた。
もし、この時廊下から足音が聞こえなければ、オレは己の欲望のまま行動したに違いない。足音で正気に戻り、急いでテツナの手を離した。それでも思いの外強く握ってしまったのか、手をさするテツナの姿が毒で、オレはその場から逃げた。
自分の思いを自覚したオレは、全寮制の学校に入り、もっともらしい理由をつけて名前でなく兄と呼ばせるようにした。けれどテツナはあの日の出来事を何とも思っていないらしく、未だオレを名で呼び、他意なく腕に手を添える。
オレを信頼しきった空色の目を見れば、これで十分じゃないかと思うこともある。だが、征十郎の存在がオレを刺激する。本来なら、オレもアイツと同じ位置にいる筈だったと。オレがテツナの手をとり、求婚することもできたのだと。
――奪ワレル前ニ奪ッテシマエ。
――やめろ。
――征十郎ニ奪ワレルノヲ、指ヲ咥エテ見テイルツモリカ。
――テツナは妹だ。たとえ血がつながっていなくとも。
――妹ダト?笑ワセルナ。
――アイツハ、オレノ女ダ!!