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    【閃華27サンプル】沼地のある本丸ー雲の峰がひときわ高く立つころー【修行に拗らせお手のもの!3】見られた背中




     この本丸の初期刀は山姥切国広。
     初鍛刀は薬研藤四郎。
     この二振は、この本丸の最初期から顕現したため、本丸を切り盛りし、育て、共に成長し、現在二つの柱となっている。

     そして、僕は、六振目に顕現したにっかり青江。
     この本丸で短刀以外に初めて顕現した大脇差だ。



     自分の目の前で一緒に洗濯物を畳んでいる堀川の、光りを受けているようにいつもキラキラと輝いている浅葱色の瞳は丸くクリクリとしていて、本当に自分と同じ刀種なのかと最初は疑ってしまった。その小柄な体躯と相まって、自分と同じ脇差と一瞬気付かなかったくらいだ。まあ、すぐに自分のほうが例外なのだと後々鯰尾と骨喰が来た時に気が付いたのだけれど。
     本日は、錬度の統一のため初期刀殿が短刀たちを率いて戦場へと出かけている。まだ本数が少なく、太刀が不在で短刀たちが主力を務めるこの本丸では、定期的にこうして錬度の調整を行っていた。全員で出陣しては一斉に家事をやっていた時もあったが非効率的ではないか? と話題になり、最近は試しに二振り程度居残って家事当番を行うことにしている。
    で、現在脇差二振りで食事の準備や洗濯などの家事を済ませているところだ。まあ、これはこれで家事の得意不得意があるため、当番には改善の余地がありそうだが。
    「青江さん、今日の夕飯どうしましょうか?」
    「主が今日は発注していた野菜が届くって言っていたよ。なにが届くかは知らないけれど。
    昼すぎだと言っていたから、みんなが帰ってくる前に風呂の準備をしている頃合いには届くんじゃないかな。それを見てから献立を決めようか」
    「そうですね。野菜は大丈夫だけど、お肉はあったかなぁ」
    「後で冷凍を見ておくよ」
    「ありがとうございます! まだ、料理はあまりうまく考えられなくて……」
    「僕だって切って煮るか、炒めるくらいだよ。主がそれしか出来ないっていうから」
     そんなたわいもない会話が途切れ途切れ続きながら、お互い手を止めることなく、洗濯をして、干して、乾いたものを取り込むところまで来た。
     僕の次に顕現した脇差は「堀川国広」。
     ここの初期刀である山姥切国広の兄弟刀と聞いた。
    最初は二人ともぎこちなかったけれど、いつからか互いを「兄弟」と呼び合う仲になったようだ。あの初期刀はなかなかに責任感が強いのに、肩の力を抜くのが下手くそで、時々部屋で丸まっていたのを知っていたから、息をつける相手が出来たことは、素直によかったと思ったものだ。
    あの当初のぎこちなさを見たときは、余計にまんばの重荷にならないかと不安にならなかったといえば嘘だけれど。
     堀川は、まるで「脇差」の見本みたいに他人の世話を焼くのが上手かった。
     自分にはどう接すればいいのかと恐る恐る接していた短刀たち(薬研以外)が、堀川にはあっという間に懐いていたのを見て、自分の至らなさを見せつけられたような気がした。
     そもそも、自分は頼られるような刀ではないのだ。
     どうすればいいのか、わからないから。

     の、はずだった。
     気が付いたら、ここに顕現してからというもの、日々の雑事に追われている。
    基本思考がネガティブな初期刀が落ち込んでいる暇もないほど、生身の身体というのはただ生きるためだけに要することが多過ぎた。
     短刀が多いから、高所にあるものを取るために必要な身長だけを求められて踏み台代わりに呼ばれては食器を出し、トイレットペーパーを補充し、掃除道具を片付ける日々。
    面倒くさくなってまんばと一緒に低い位置に戸棚をカスタマイズしたのが自分から最初に起案した仕事だった。
     お風呂に入ったらすぐに眠くなるのが今剣。ひどい時は食事をしながら眠ってしまうのが秋田。風呂からこっそり逃げようとするのが小夜。姿が見えないと思ったら狭くて暗いところならどこでも寝てしまうから一日の終わりに愛染を探すのがもっぱらの日課になっていた。
     みんな最初は「青江さん」と声をかけるのにも躊躇いがあったのに、「慣れない」なんて言っても毎日は来るもので、戦に出て、帰ったら食事を作って、ワッと食べて(作るのは大変なのに食べるのは一瞬なのはなぜなんだ)、風呂の用意と入ってからの片づけをしてたらアッという間に夜。
    そこらじゅうに転がってる短刀たちをまんばと一緒に拾って布団に放り込んで最後の灯りを消すのが自分の役割になっていた頃、堀川がやってきた。
     毎日を暮らし、生活をするのに精一杯で、自分らしさなんて、考える暇もなかった。
     そんな僕は、大層格好悪かったに違いない。

     堀川は、料理こそ初めてでわからないとボヤいたのを見たものの、掃除にしろ、洗濯にしろ、慣れるのが早かった。
     話せば朗らかで、明るくて、なにをしていても楽しそうだった。
     短刀たちより少し大きいくらいで親しみやすかったのだろう。僕と違って踏み台にされているのを見たことはなかった。今でも今剣は僕をわざわざ呼びつけるというのに。
     洗濯物をたたむのが早くて上手い。気が付いたら洗濯は堀川の領分になっていた。
     小さな小夜の着物や愛染のTシャツを、器用に丁寧に、しかし手早く畳んでいく。自分のほうが早くこの身を得ていたはずなのに、堀川のほうがよっぽど手先も、態度も、人間のようだった。
     自分よりも、よっぽど、堀川のほうが、頼りになる。



    「意外だなぁ。青江さんて、そんな他人の評価なんて気にするような刀だったんですね」
     うっかり、堀川は自分と違ってすごいね、と零したのが最後、聞き上手は恐ろしい。
     しかも、さりげなく貶されているような。
    ただ、言葉の強さと表情は噛み合っていない。彼は、すごく、笑顔満開だった。悪意の欠片も見られない、清々しいほどの笑顔である。
     久しぶりだった。こんないい顔の、堀川なんて。

    手作りのすすめ




     この本丸の初期刀は山姥切国広。
     初鍛刀は薬研藤四郎。
     この二振は、この本丸の最初期から顕現したため、本丸を切り盛りし、育て、共に成長し、現在二つの柱となっている。

     そして、俺は、十六振目に顕現した和泉守兼定。
     格好良くて、強~い兼定派にして、堀川国広の相棒だ。



     国広がいない。
     それは別によくあることだ。内番だったり、出陣だったり、万屋に出掛けたり、山籠りに同行したりと、相棒のいるところは毎日違うので、必ず把握しているわけでもないが、今日は遠征で本丸にはいない。
     かなり多くの刀が遠征に行けるようになり、今日は三部隊全部が遠征に出ている。今まではそこまで刀数を割けなかったが、部隊全部を出してもなお、ようやく本丸に残るだけの余力が出てきたところだ。
     この本丸では、朝晩は厨当番がいるので用意されるが、昼食は各自自由だ。料理が好きな刀がいれば、昼食も含めて作ってくれることも多いが、今日は誰も厨にいない。残った刀たちで粗方の内番を終わらせ、ようやく一息ついたところで、昼食の準備をしようと厨に向かっていた。残っているのは、俺と、初期刀である別の国広の山姥切、そして秋田、五虎退、愛染と初期からいる短刀たちばかりだ。
    知ってる限り料理が得意なものたちもいないので、適当に握り飯でも用意しようと思い立った。作り方くらいは、いっつも国広が差し入れてくれるのでわかっている。黒いインナーの袖を捲り上げながら厨の入り口にかかった暖簾をくぐると、サイズは違うが見慣れた赤茶色のジャージが立っていた。
    「まんば」
    「カネサン」
    「その呼び方やめろ。言うならもうすこし滑らかに言え」
    「そうか。カネサン、腹減ったのか? これからまとめて作るから暇なら手伝え」
    「相変わらず人の話を聞かねえな。ていうか、え、お前が作るのか?」
     厨に入る時は絶対に布を外せ、という主命があるため、厨にいる間は布を外しているが、きちんとエプロンと三角巾を締めている。その顔が少し苦味を含んだ口元を作り、憮然とした声を返した。相変わらず煽り耐性がめちゃくちゃ低い。こちらとしては単純な疑問を口にしただけなのだが。
    「見くびるな。簡単なものならひと通り作れる。今日は本数も少ないしな」
     思わずといった風に「へ〜」と声が出てしまう。
    「手伝いに来たんだろ。一緒にやってもらうぞ」
    「へいへい」
    「ただし、味に文句をいうなよ」
        
    たまの酔狂




     見惚れるようなさらりとした流れる金髪に、翡翠の輝きを放つ瞳。白磁のような肌と無駄のない筋肉に覆われしなやかに大地に伸びる手足。爪先までが作り物めいた造形をして、個別に見ても、全体としても「美しさ」を表現しているように見える。
     だが、その姿は薄汚れた布で全身を覆っている。隠されれば見たいと思うのは心を持つ者の性分であり、美しい姿を隠すのは雲隠れする月のようだと揶揄される。しかし、本人はそう言われればすぐさま噛みつくように応えるのだ。「綺麗って言うな」と。
     そう噛みつくその視線こそも、気高いものにしか許されない鋭くも全てを見つめる強い光を宿すというのに。



     思えば出会いは最悪だったと思う。
     アイツは初期刀。俺は初期刀候補でありながら「選ばれなかった」一振り。通常の顕現を待つ身として、ここに呼び出されてみれば、すでに新選組の仲間たちは全員揃っていて、初期とまでは呼べない頃合いの本丸に顕現を果たした。
     俺の名は、加州清光。二十三振り目に顕現した打刀。
    元主を同じとする大和守安定に歓迎されて、今ここに至る。
     この本丸の初期刀は、山姥切国広。その目を見張るほどの美しい姿は、しかし本人の本意ではないらしい。
     そんな見目をしていながらにして、自らの美しさを否定するような言動を取るアイツが、俺は気に入らなかった。
    「清光君、兄弟にキツイこと言ったでしょ。昨日から落ち込んでて大変なんだから」
    「言った? いつ?」
     朝洗面台で顔を合わせた堀川が苦笑いしながら俺に問う。記憶になくて思わず洗顔しようとしていた手を止め、昨日の記憶を思い出そうと空中に指を立てた。
    「ああ、もしかして、昨日の目線合わないってやつかも?」
    「多分それ」
    「仕方ないじゃん。アイツ、短刀相手だとちゃんと視線合わせるくせに、打刀以上だと顔も合わせようともしないんだもん。相手に失礼だろ。
     一緒の部隊で出陣するっつって打ち合わせしてんのに、やる気あんの? 命預けあうんだぞ?」
    「まあまあ。最初は誰に対してもあんなものだから。慣れてきたらわかるようになるって」
    「堀川は兄弟だからって甘やかしすぎ。甘くすんのは和泉守だけにしてよ」
    「そうかなぁ。甘やかしてるつもりもないんだけど」
    「これだから身内贔屓は……」
     そういうものの、堀川に対しての嫌悪感は全くない。旧知の仲でもあるし、現在は部屋も一緒だ。ここに顕現してからの人間の生活の仕方はほとんど堀川が教えてくれたし、感謝をしている。
     だが、お前の兄弟はダメだ。
    「ま、今日初めて一緒に出陣するんでしょ? それなら楽しみにしてて」
    「はあ? 初陣では必ず初期刀と一緒に出陣する慣わしっていうのは聞いたけど、別にそんなのいらねーし。お前とか安定から聞くからいいよ」
    「安定君も顕現したばかりなんだって。僕とは錬度も違うし、刀種も違うでしょ。同じ打刀なんだから、兄弟の戦い方はしっかり盗んできてよね」
     そういって送り出してくれた堀川の気持ちを俺は無下に扱った。

     こんな、自分のことを卑下して見下しているような奴に、一体何を学ぶというのだ。
     ここの主は本当に見る目があるというのだろうか。
     顕現したての俺の率直な気持ちはコレだった。

     初めての出陣の手順を山姥切国広からレクチャーされ、工程を確認する。
     教え方は丁寧だとは思った。だが、目は合わないし、声も小さい。
     思わず時々「聞こえないんだけど」と突き返す。時折、一緒に出陣していた和泉守が「いびるなよ」とやんわり宥めてくるくらいには機嫌も悪かった。
     だが、いよいよ戦場に出て、すわ戦闘だ! となった瞬間からが、見物だった。
     正直、舐めていた。本当に。
     それを見抜けなかった自分も情けなかった。
     山姥切国広は、本体を抜いてからがすごかった。
     全身を覆っているはずの布は明らかに視界を遮っているように見えるのに、どこに目がついているのか、どこからの敵の攻撃も読んでいたように素早く身を翻し、無駄な動きがなかった。前も後ろも、部隊の一振一振の様子も、それぞれのケガ、刀装の状態など、一目で判別して無理のない範囲で下がり、無茶な指示は決して出さない。
     むしろ指示を出さずに、隊員の意見を聞く。流されるわけでもなく、かといって人の意見を横取りするでもなく、穏やかに、たおやかに、静かなのに時に苛烈に鋭く部隊をまとめる様は、慣れてるなんてもんじゃなかった。
     とっくに、当たり前かもしれないが、歴戦の戦士の表情だった。
     戦っている最中のアイツの顔は、美しいだけじゃなかった。強くて、恰好よくて、自信に満ち満ちていた。
     写しと侮っていたのを、確かに後悔したのは、俺のほうだ。

     初陣では敵ではなくて、山姥切国広に圧倒されて帰っただけだった。
     自分の刀を振るうことにがむしゃらで、周りの様子なんてほとんどわからなかったし、仲間の動きも、敵の陽動や作戦も考えるまで頭が回らなかった。
     なんにも出来なかった。
     俺は、アイツの域になんて足元にも及んでいない。まさにそんな状態を突きつけられた。こっちは顕現したて、アイツは初期刀、つまり一番戦闘経験が豊富、比べるのもおこがましい。だけど、実際に現実を突きつけられて、愕然とした。
     悔しくて、悲しくて、なにがムカつくって、普段のアイツとのギャップだったけど、結局責任を押し付けてる時点で俺のほうが弱いことになるから、この想いは全部自分で引き受けてこれから俺が見返してやるしかない。どうせ、アイツにとっては新しく増えた刀剣の一振りでしかないだろう。
     絶対に、横に並び立ってやる、と思った。
     出て来た時とは、全く逆の気持ちになっていたことに、自分で気が付きもしないほど俺はアイツの戦い方に魅入られていた。
     そんな苦過ぎる初陣を終えて本丸に帰還すると、堀川が待っていた。
    「お帰り」
    「ただいま」
     それぞれが挨拶をしたり、気を抜いて言葉を発す。山姥切国広は兄弟と目線を合わせると、「主に帰還の報告をしに行く」と言ってさっさと行ってしまった。残されたのはいつまでもその背中を見ていた俺と、そんな俺を見ていた堀川だけ。和泉守は知らぬ間に風呂に向かっていたらしい。
    「どうだった? 強いでしょ? うちの兄弟」
     堂々と宣戦布告され、思わず苛立ち、睨み付けるが、俺の表情なんて見慣れている堀川は満面の笑みだ。
     全く、この兄弟バカめ。
    留守の守り




     この本丸の初期刀は山姥切国広。
     初鍛刀は薬研藤四郎。
     この二振は、この本丸の最初期から顕現したため、本丸を切り盛りし、育て、共に成長し、現在二つの柱となっている。

     そして、俺は、十七振目に顕現した鯰尾藤四郎。
     一期一振を筆頭とする粟田口刀派の、一振にして、脇差。
     過去のことはあんまり覚えていないけど、ここで起こったことは、結構覚えているつもりだ。
     いや、ずっと、覚えていようと思っいる。
     たくさんの、弟たちとの思い出について。



     俺が顕現した頃は、弟たちと一緒に出陣することが多かった。
     太刀の数がまだ少なくて、皆で交代して出陣していた頃のことだ。錬度の差もあまりなく、俺たちはまだまだみんな横並びで楽しかったからよく覚えているのかもしれない。

     だが、次第にいよいよ戦いは苛烈さを増してきていた。
     かつてない強敵に、打ち砕かれる刀装。途中撤退が続く日も多く、どうすればこの状況を打破できるのかと、日々どこの部屋からも誰かが話し合っていた。
     第一部隊を率いるのは、初期刀の山姥切国広さん。通称まんばさん。今までも多くの戦いの先陣を切ってきた切り込み隊長として活躍していたが、この本丸最高錬度の彼の実力を持ってしても、統率するのに困難が見え始めていた。まだまだ、部隊全体、いや、本丸全体の経験が足りていなかったのだ。
     軍議が開かれるのは、その時の近侍部屋として与えられていたまんばさんの部屋。
     部隊員の入れ替えも随時行われていたけど、主力となっていたのは、山姥切国広、燭台切光忠、大倶利伽羅、堀川国広。あとは随時打刀の誰かが入れ替わる。
     そして、短刀・薬研藤四郎だった。

    透明な森




     この本丸の初期刀は山姥切国広殿。
     初鍛刀は、我らが粟田口短刀が一振、薬研藤四郎。
     この二振は、この本丸の最初期から顕現したため、本丸を切り盛りし、育て、共に成長し、現在二つの柱となっています。

     そして、私は、二十五振目に顕現した一期一振。
     粟田口刀派にして唯一の太刀、そして、長兄です。



     粟田口は数が多い。
     本丸での生活に当たって、数が多いというのはそれはそれで生活するのに必要な工程が増えるということである。まるで「人間」のように食事や洗濯をしなくてはならないし、なによりその準備がどれほど大変かというのは当然だが本丸に顕現してから初めて知ったことだった。
     生身の身体というのはなんて不便なのだろう、という思いとともに、こんなにも面倒くさいことが次第に尊いことだと気付いた。たくさんの弟たちの笑顔を引き出せる。弟たちが楽しそうに過ごす、その一つ一つが、この本丸での生活で得られたことだ。
     一緒になにかを行うことが、これほどに絆を深めることになるとは、これもまた、まさに顕現し、人の身を得なければわからなかったことである。
     ただ、やはり、食事の準備も洗濯も、掃除も、数が多ければ多いほど必要とすることは多い。主力となって家事を行ってくれているものに協力するのは当然のことだと刀派の長兄として考えた。
     私自身は、料理はあまり得意ではないが、それ以外の人海戦術が必要とされるものならば、数の多い粟田口の本領発揮である。
     配膳や、大掃除、洗濯もの畳みなどを兄弟で分散し、時に一斉に行う姿は、いつしか本丸の日常風景となっていった。

     しかし、現在夜戦を中心とした京都を攻略中の弊本丸では、昼夜逆転した生活を送る短刀たちが続出していた。
     なのに、なぜこの弟はここにいてゴロゴロしているのだろうか?
    「薬研。
     寝るのなら、部屋に行きなさい。先ほど見たら秋田と乱も仮眠を取っていたよ。お前もまた今夜出陣なんだろう?」
    「ん~、まあな」
     生返事だけが返ってきたが、動く気配はない。
     仕方ない、連れて行ってあげるべきだろうか。と、思わず腰を上げかけたところで、大量の洗濯物に囲まれていた堀川殿が声を上げた。
    「まあまあ、一期さん。別にいいじゃないですか。そういう時もありますよ」
     堀川殿は、この本丸でも比較的早くに顕現しており、薬研とも夜戦も昼戦も含め多くを共にした戦友のような関係だ。薬研を見つめる目もとても優しい。思わず、その言葉に上げかけた腰を下ろした。
    「しかし、堀川殿。こうして貴方が仕事をなさっているところで、こんなゴロゴロしているのはさすがに失礼ですし……」
    「僕なら気にしていませんから。大丈夫ですよ」
    「はあ、そうですか。かたじけない」
     そういっている間も薬研は珍しくゴロゴロと何をするでもなく、本当に床に転がっている。
     実際には、薬研がこんな風に転がっているところなど、ほとんど見たことがなかった。



     薬研藤四郎は、この本丸で最初に鍛刀された刀だ。主殿からも大切にされているのがよくわかり、顕現した時にその話を聞いた際は真っ先に誇らしさが先に立ったのをよく覚えている。
     一方で、最初に皆を引っ張る立場となったからなのか、薬研は他の兄弟たちと違い、なかなか甘えることをしない。
     時折、脇差の鯰尾にはひっついているのを見かけたことはあるが、それもかなり珍しいことのようで鯰尾に聞いても「ここまで手なずけるの、大変だったんだから」と小言を言われる始末。
    つまりは、私の顕現が遅い、といまだにチクチクと言われているのだった。
     だが、薬研が心置きなく甘えているであろう人物が二名いる。
     一振り目は、初期刀・山姥切国広。まんば殿には、かなり遠慮のない言葉使いをしているし、話すときの表情も明るい。その表情が私に向けられることは今のところはあまりないというのに。
     そして、もう一振りはこの堀川国広殿。まんば殿の兄弟刀である。やはり初期から共に本丸の運営に深く関わってきた仲であり、互いに意見をぶつけ合った結果の信頼の賜物なのだろう。裏表のない関係性はここにも垣間見える。正直、羨ましい。
     秋田や五虎退、乱など、甘えるのが上手い短刀たちは私の顕現を目に見える形で喜び泣き、身も心も飛びついてきた。
     少し大きい鯰尾や骨喰などはそこまで過剰な表現こそせずとも、それでもきちんと喜びが目に見えていたものだ。
     薬研ただ、一振りが、少し遠くから、私を見ていたのが、初日の話。私を鍛刀したのは、薬研だというのに。
     今なら、それが、どう接すればいいのか困惑していたのだとはわかっていても、なかなか縮まらない距離に、兄である私のほうが情けなくも肩を落とす日々である。

     そんな薬研が、ゴロゴロしている。
     私の前では、そんなみっともない姿をさらしたことなどなかったのに。
    「薬研君、お茶でも入れる? お昼ご飯は食べたの?」
    「食った。ちょうど起きたら燭台切の旦那がいてうどん作ってくれた」
    「それならよかった。でも、僕喉が渇いたからお茶いれるよ。一期さんもいりますか?」
    「あ、は、はあ。かたじけない。では、お言葉に甘えて……」
    「はい。ちょっとお待ちくださいね」
     そういって脇差らしい素早さですぐに部屋を出ていった。ふと時計を見るとそろそろ八つ時だ。なるほど、厨の様子を見に行ったのかと合点する。
     転がっていた薬研がこちらを見ていた。が、目が合うと、すぐに顔を逸らされた。
    「薬研。本当に、今日はどうしたんだい?
     珍しいじゃないか。そんな風にゴロゴロして。普段は堀川殿と同じように、誰がどうしたこうしたって呼ばれては出ていって、呼ばれなくても騒ぎがあったら首から突っ込むのがお前じゃないか」
    「……いち兄、俺のことそんな風に思ってたのか?」
     うつ伏せになって、顔だけをこちらに向けた薬研が不服そうな声を上げた。額の上にあった眼鏡をかける。どうやら転がるのには飽きたようだ。もう一度身体をごろりと回転させて仰向けになり腹筋だけで起き上がって軽く胡坐をかいて私の隣に座った。黙々と続けている洗濯もの畳みをどうやら手伝ってくれるらしい。常に手袋で覆われている黒い手が粟田口の刺繍のあるタオルをおもむろに手に取った。慣れた仕草で畳みながら世間話を始める。
    「聞いたか? いち兄。あの話」
    「あの話? どれのことだろう?」

    沼辺にて




     俺は、山姥切国広。
     この本丸で最初に顕現した、通称「初期刀」だ。

     明日、この本丸で初めて鍛刀した刀が、修行に行く。ここでは、初めての修行だ。
     いつか、言い出すだろうとは思っていたが、先ほど、主に言われた。もっと前から決まっていたのだろうに、知らされたのが前日というのが、今とても身に堪えている。受け止めきれていないのは、俺だけだというのだろうか。



     朝型の刀は多い。
     むしろ寝坊をするような刀は決まっていて、呑兵衛か、怠惰のどちらかだ。それでも戦闘や日常生活に支障のある生活をしている奴はいないのが救いだが。
     俺も決して朝一番というわけではないが、最初期から早くに目が覚めるので早くから行動をしていた。
     今も朝飯前に手合わせに行く連中を見送って、静かに屋敷を出てきたところだ。

     この本丸には「沼」がある。

     この本丸の屋敷の裏に、ゆるやかな丘と竹藪があり、先が見えないほど生い茂っていた。
     最近の刀たちは知らないだろうが、その先には何があるのかと、初日に主と薬研と三人で探検をしたのだ。

     池ではない。湖でもない。
     大きすぎず、小さすぎず、本丸の池よりは大きかった。無理に渡れないほどでもないので、湖ではないとのことだった。俺も薬研も、池と沼と湖の違いもわかっていなかったが、ここを「沼」だと覚えた。
     泥や水中の草木が多く、中を見通せない。しかし、水がひどく濁っているようでもなかった。手を入れて水をかき混ぜると泥水のように濁るが、しばらくしたらまた水の流れで回った土が下に落ち着いて上部に綺麗な水が残る。
     深さがどれほどかはわからないが、本丸の囲いの外ではあったので、放っておくことになった。力仕事の出来る振り数が揃ったら、間違えて誰か滑り落ちないように柵でも作ろうと言って。
     この沼の先になにがあるのかはわからなかった。
     沼の先には、見えにくいが、不透明な膜のようなものがこの本丸全体を覆っているのが見えたから。
     あるじが言うにはこれが、本丸の周囲を守る「結界」とのことだった。この結界の近くに居座る沼。俺は、この沼を、好ましく感じ始めていた。

     基本的には、屋敷の周囲に張られた柵の外に出ることは禁止されていた。
     馬に乗って充分に走らせても事足りるくらいの敷地は用意されていたし、畑用の敷地や、中庭の池、振り数が増えるに連れ増設された居住部分、それだけでも十分な広さがあったが、さらに柵から外に出る手段は、戦場に行くために通る「正門」、通称「ゲート」のほかに、裏門、西門、青龍門、朱雀門、など、各々が生活していく中で勝手につけた名前がいつの間にか定着し、必要があれば増設し、正門の大きな門以外にも小さな勝手口がいくつか作られた。この小さな出口の使用用途は、本来外に出ることが禁止されているので、洗濯物が飛んで行ってしまったり、馬が逃げていったのを追っていく時、包丁がかくれんぼで外に出てしまったのを探す時くらいなどだったが、皆、おおむね柵の中の生活で皆満足していたのだろう。
     誰からも「沼」の話を聞いたことがなかった。

     中庭の池の話はよくみんな話題に出す。
     海の話も浦島が好んでするし、テレビからの映像でも兄弟の瞳のような海の映像を俺も見たことがあった。
     だが、誰からも綺麗ではない「沼」の話は聞いたことがなかった。もちろん、俺も話したことなどない。あの最初の日に主と薬研と話してから。
     裏門から出て、生い茂る竹藪を通ると、次第に坂道になる。少し息切れするくらい昇っていき、少し下ったかと思うあたりで、突然目の前が開けて、沼が現れる。うっそうとした竹林の中、光りがそこにだけ射しているように。
     池と違って鯉のような大きな魚は泳いでいないが、小さな骨みたいな魚は見かけることがあった。オタマジャクシに蛙や昆虫、鳥を時折見かけることはままある。
     雨上がりに行くと、沼の中が澄んでいるのがよく見えた。通常は逆らしいのだが、不思議なことにここではそうだった。
     本丸の敷地内の外れに当たるので、誰かが来ることはほとんどない。
     雨上がりの早朝にだけ、俺は一振りで、ここに来る。

     そして、俺以外にここに来るのは、俺が知る限り、たった一振り。

     だから、雨上がりの翌日の晴れた朝、そいつに逢うためには、ここが一番よかった。
    「やっぱり来たな」
    「それはこっちのセリフだ」
     いつもは朝に弱い薬研が、すでにそこに待っていた。
    みどり(aomidori003) Link Message Mute
    2022/09/03 18:02:51

    【閃華27サンプル】沼地のある本丸ー雲の峰がひときわ高く立つころー【修行に拗らせお手のもの!3】

    2022/9/3追記
    通販はこちら
    https://pictspace.net/items/detail/276500

    ================
    閃華の刻27参加します。刀剣乱舞初参加です。
    『沼地のある本丸―雲の峰がひときわ高く立つころー』
    80P/600円/小説/全年齢
    初期刀・山姥切国広と、初鍛刀・薬研藤四郎の本丸の、立ち上がりから、初修行まで。
    ほのぼの、時折シリアス風味。連作短編集です。
    支部に乗っけている本丸と同じ本丸です。
    サンプル部分は各話冒頭になります。

    内容は以下
    ・輝ける碧(薬研藤四郎・山姥切国広) ←支部の話の加筆修正
    ・見られた背中(にっかり青江・堀川国広)
    ・手作りのすすめ(和泉守兼定・山姥切国広)
    ・たまの酔狂(加州清光・山姥切国広)
    ・留守を守る(鯰尾藤四郎・薬研藤四郎)
    ・透明な森(一期一振・薬研藤四郎)
    ・沼辺にて(山姥切国広・薬研藤四郎)
    ・所有刀剣紹介文
    書いていませんが、初期の頃の話なので、初期に鍛刀されている短刀たちがよく出てきます。

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    • ナルキッソスの終局初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。審神者視点の話です。

      山姥切国広、修行から帰る、の巻。
      審神者の過去あり。若干暗めです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ②ツイッターで上げてた三池兄弟の現パロ小話まとめ②
      (実は血が繋がってない)三池兄弟が、なんか手作りの店をやっている話。時々、幼馴染の友人として古備前がいます。
      日常ほのぼの小話多め。時々、ソハヤの鉛食ってるみたいな話があります。

      ①お揃い
      ②探し物はなんですか
      ③ひだまり
      ④独立宣言
      ⑤醤油と山椒は欠かせない
      ⑥黄色い果実
      ⑦優しさに包まれて
      ⑧君と今年

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ
      みどり(aomidori003)
    • その腕を伸ばせ霊力フェス2!用 無料配布です。
      ソハヤ中心のCPなし、男審神者ありのどたばたオールキャラ風味の事件物です。
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎の本丸です。
      戦闘シーンはありませんが、若干痛い描写はあります。最終的にはハッピーエンドです。
      DL版と中身は変更ありません。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #男審神者 #霊力フェス‼︎2 #霊力フェス2
      みどり(aomidori003)
    • 【サンプル】こりゅうと!2【長船DASH】2022年10月16日 閃華の刻38内プチオンリー「長船DASH」参加します。
      『あたらしい橋をわたる』みどり 西1ホール ク32b
      新刊『こりゅうと!2 ー沼地のある本丸ー』 58p/A5/600円

      新刊は以前出した『こりゅうと!』と同コンセプトの『こりゅうと!2』(まんま)です。
      前作読んでなくても問題ないです。前作『こりゅうと!』も再販します。
      よろしくお願いいたします!!

      ツイッターで書き下ろし以外はほぼ読めます。
      長船たちがわちゃわちゃ本丸での平和な暮らしをしている小話たちと(炭作ったり、衣替えしてたり、かき氷食べたりしています)、
      書き落としは謙信くんの修行に伴い自分の行く末に悩むとも悩んでないような感じだけど、やっぱり修行行く決心をする小竜さんの話。最後だけ初期刀がいますが、あとはほぼ景光兄弟中心の長船。いろんな刀の名前は名前だけ出てきます。
      表紙はいつものようにすあまさんがやってくれました。本当に忙しいところありがとうございます……。

      サンプルは各話冒頭。
      上記に書いたように書き下ろし以外はツイッターで大体読めます。(https://twitter.com/aomidori003/status/1576498463780372480?s=21&t=ersI-MzJs0nDH1LOXbLH_w)ツイッターであげたものに加筆修正をしています。
       愛の詰まったお弁当   ……長船全員。謙信のお弁当をみんなで作る話
       薄荷の香りを撒き散らし ……小豆、謙信と衣替えをする話。南泉と堀川派がいる。
       ブルーハワイの夢    ……小竜と大般若が謙信と小豆にかき氷を作ってもらう話。
       望んでもない      ……光忠兄弟+景光兄弟。髪の短い小竜さんの話。ちょっとだけ獅子王。
       砂糖まみれに固めて   ……長光兄弟+景光兄弟+五虎退、日向。みんなで花の砂糖漬けを作る話。
       全て洗ってお湯に流して ……景光兄弟+長義。炭を作って風呂に入る話。
       酔っ払いたちの純愛   ……長船全員+長義。タイトル通り飲み会の話。日本号いる。
       二人の景光       ……書き下ろし。小竜さんが修行に行くまで。

      #刀剣乱舞 #小竜景光 #謙信景光 #長船派 #景光兄弟 #長船DASH #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • ただの少年ですゲームDP。男の子主人公がチャンピオンになった後、なかなか助手のヒカリちゃんと会えなくてずっと主人公を探していたヒカリちゃんの話。
      主人公の名前は「ニコ」くんです。
      恋愛未満なDP主人公ズが好きです。

      pixivからの移行です。

      #ポケモン #DP #ヒカリ #男主人公
      みどり(aomidori003)
    • 未来を見ないで(2021年5月29日追記)
      2021年5月30日の0530超エアブー 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      A5/50P/600円/小説/全年齢
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。男性審神者がいます。
      肥前忠広と出会った前田藤四郎と男審神者がとある事情から一緒に同行し、戦いを介して、
      肥前の本丸の陸奥守吉行、南海太郎朝尊との関係を探っていく物語。
      土佐組の関係性のあり方の一つとして、肥前を中心に描いています。
      こちらの話を加筆修正したものです。ラストは追加されています。

      全編シリアス。ブラック本丸、刀剣破壊表現、間接的ですが流血、暴行描写があります。
      なんでも平気な方向け。

      通販はこちら
      https://pictspace.net/items/detail/276503

      よろしくお願いいたします!

      ===========================

      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。個性の強くない男審神者います。
      単発で読めます。
      土佐組中心というか肥前くんメイン。審神者が事情ありそうな肥前くんと出会ってドタバタする話。

      ・流血、負傷、嘔吐シーンなどあります。
      ・ブラック本丸表現あり。刀が折れるシーンもあります。
      ・最後はハッピーエンドです。

      5月30日のインテックス大阪・超閃華の刻2021に加筆修正を加えて出す予定です。
      おそらく通販になる予定です。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #土佐組 #肥前忠広 #前田藤四郎 #男審神者 #陸奥守吉行 #南海太郎朝尊
      みどり(aomidori003)
    • 自覚のない可愛げ初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初鍛刀・前田がめちゃくちゃにかわいいと思っている審神者と、自分の言動が短刀らしくなくかわいくないというのが自覚あって軽いコンプレックスな前田の話。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 誰が為のお茶初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者が出てきます。鶯丸が夜寝る前にお茶の準備をしている話。大包平が顕現したてで鶯丸が浮足立ってる。
      単品で読めますが、この話の続きみたいなものです。
      >「本心はぬくもりに隠して」(https://galleria.emotionflow.com/115535/635572.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 理由はいらない単発。これだけで読めます。
      本丸内で寝無し草をしていた小竜さんと、小竜さんに世話を焼かれていたけど本当は一番小竜さんを受け止めていた謙信くんの話。
      それとなく長船派が大体出てきます。

      ついでに、この堀川くんは、この堀川くんと同一です。本丸もここ。
      『そして「兄弟」となる』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626036.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #長船派 #景光兄弟 #小竜景光 #謙信景光
      みどり(aomidori003)
    • 闇こそ輝くと知っていた初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。山姥切国広視点の話です。
      山姥切国広、修行に行く、の巻。

      実際には私は即出しましたけど。
      でも、山姥切国広は「修行に行く」と言い出した時点で修行完結と思ってる派なのでそれだけで尊いです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎 #薬研藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ①2021年7月11日の『閃華の刻緊急SUMMER2021』に参加します。
      【凍結ぶどう】青海Bホール テ64ab
      『鈍色の日々』(にびいろのひび)
      70P/600円/小説/全年齢
      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276506

      ======================================
      ツイッターで上げてた現パロ三池兄弟の小話をまとめました。
      とりあえず10本です。

      こちらの内容に加筆修正して書下ろしを追加したものを7/11閃華に出す予定です。
      ツイッターにはもう少し載っています。

      気がつけばすごいたくさん書いていた……。
      色々感想いただけて三池界隈の優しさに甘えています……。ありがとうございます。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ #物吉貞宗 #包丁藤四郎 #大包平 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 家族になろうよ昔サイトに載せてたプラ澪+正宗くん関連小話まとめ。
      一応おそらく時系列順。

      妄想過多。過去捏造。
      子ども時代~修行時代~本編~プラ澪告白編から結婚まで。
      短い話の連なりです。なんとなく全編がゆったり繋がってます。

      なんとなく明姫のプラ澪もこの前提ですけど、子どもはいないので時系列は少し違います。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #神吹白金 #火神楽正宗 #湟神澪 #プラ澪
      みどり(aomidori003)
    • どうか全力で構わないからイナイレ二期の真帝国戦後の鬼道さんと円堂さんの話。
      ほんと、あそこの春奈ちゃんのこと考えると鬼道さん殴りたいけど、鬼道さんも誰か抱きしめてあげて、みたいな気持ちになる。円堂さんも豪炎寺抜けて傷心中だし。
      二期鬼道さんの良妻ぷりが、好きだけど、鬼道さんももっとワガママ言ってほしかったな、という話です。書いたのは結構前です。

      pixivからの移行です。
      #イナズマイレブン #イナイレ #円堂守 #鬼道有人 #音無春奈
      みどり(aomidori003)
    • まがい物の恋初期刀加州本丸の、ソハさに。
      神様ムーブなソハヤと、ソハヤに片思いをしていたけど鈍感な審神者の話。ハッピーエンドです。
      ちょっと女性の生理描写あります。

      ソハヤ視点の補足のような何か→「作り物の気持ち(https://galleria.emotionflow.com/115535/635625.html)」

      ソハさにがめちゃくちゃキている。これはこれで終わりなんですけど、続きというか、補完があるので、また適当にあげにきます……。とにかく一週間くらいで4万字以上ソハヤ書いてて、書かないと日常生活に支障が出るレベルでソハヤいいです……。ソハヤぁ……。神様ムーブしてくれえ……。
      あと、毎回毎回糖度が低い。どうしてなんだろう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱夢 #ソハさに #女審神者 #ソハヤノツルキ #加州清光
      みどり(aomidori003)
    • 変わらない寂しさ明姫の続きものその⑥。番外編。
      明姫です。が、ほぼ明神とエージ。
      初期三人組が大好きすぎて書いた。明姫が付き合い始めて寂しくなるエージと、でもそれに派生してそれぞれ寂しさを抱えてる明神と姫乃、みたいな感じですけど、エージと明神には永遠に兄弟みたいでいて欲しいです。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明姫 #桶川姫乃 #眞白エージ
      みどり(aomidori003)
    • ライオン強くなりたいエージと、明神の話。
      昔出したコピー本です。

      #みえるひと #明神冬悟 #眞白エージ
      みどり(aomidori003)
    • 本心はぬくもりに隠して初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初太刀・鶯丸からみた主の話。近侍で明石が賑やかしにいます。

      話の中で大包平が十数万貯めても来なかった、という話は、実話です。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #明石国行 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • あまやどり昔出したみえるひとの同人誌です。
      明神冬悟と正宗くんの話と、ひめのんとプラチナの話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #神吹白金 #火神楽正宗
      みどり(aomidori003)
    • 君に花束をn番煎じのタイトル。光忠が顕現してからの福島の兄ムーブと己を大事にしすぎる言動に頭を悩ませているけど、福ちゃんは福ちゃんで弟との距離感に諦観感じていた話。最後はハッピーエンドです。
      加筆修正して、光忠兄弟ワンドロで書いた話たちとまとめて春コミに出す予定です。

      光忠、なんでも器用に出来る男が全く頭回らない癖強兄に振り回されてほしい。

      #刀剣乱舞 #光忠兄弟 #燭台切光忠 #福島光忠 #不動行光 #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • こんな苦味も口に含めば初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。甘いものが好きなんだけど、ずっと隠し続けていた審神者と、それに気付いて色々と察した安定が審神者と甘いものを食べに連れ出す話with骨喰。
      脇差たちには元気いっぱいもりもり食べててほしいです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #大和守安定 #骨喰藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • ここから単発。これだけで読めます。
      ソハヤの顕現から、大典太の顕現して、三池兄弟が「兄弟」となるまで。
      兄弟のすれ違い話好きすぎて、堀川派と貞宗派と三池で書いてる……。
      同じようなものですが、兄弟好きなので許してください。

      ソハヤのポジに見せかけたネガがめちゃくちゃ好きです。あと、大きな刀が小さい刀とわちゃわちゃしてるの好きです。徳川組かわいい~~~、好き~~~という気持ちで書きました。

      ついでにこの物吉くんは、多分この物吉くんです。
      「うちのかわいい太鼓鐘(https://galleria.emotionflow.com/115535/635603.html)」


      以下、余談。
      刀ミュ、三池兄弟、本当にありがとうございました……。
      ソハヤツルキ、最高でした……。本当に、東京ドームシティに帰ってきてくれてありがとう……。推しが自ジャンルに来る経験初めてなので、挙動不審ですが、応援していきます……。
      本編より、推しの観察に費やす経験初めてしました。ソハヤしか観てない。健やかでいてくれてありがとう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #三池兄弟 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #物吉貞宗 #包丁藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 夕陽の向こうの顔明姫。GW前。雨降って地固まる系の話。
      いつもどおりの展開で、愚鈍な明神と、情緒不安定なひめのん。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 一瞬だけの信頼みえるひと小話。サイトにあげてたもの。2008年くらい。本編前の明神師弟の話。
      冬悟がひたすらにネガティヴボーイで、師匠もつられてネガティヴになってる。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明神勇一郎 #黒白師弟 #明神師弟
      みどり(aomidori003)
    • 二人で見る月みえるひと、学パロ冬姫(明姫)です。
      以前書いていた『もっともっと』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626025.html)の前日譚というか、くっつく時の話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 花火の夜明姫。7月、夏休みの話。
      R15くらいかなぁと自分比で思っていたんですが、特に大したことはなにもしてなかったです。おかしいな……。書いてる間は死ぬほど恥ずかしかったんですが。二人で花火を見に行く話、ですが、花火は見れませんでした。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • シンフォニアまとめ十数年前に書いたTOSの短い小話のまとめです。ほぼCP要素なし。時折ロイコレ風。
      ロイド、ゼロス、ジーニアス多めです。9本。
      本当に、名作で、ロイドくん、一生好きな主人公です。

      最近ひとさまのテイルズシリーズの実況を見てはちゃめちゃに好きだったことを思い出したので昔のを引っ張り出してきました。
      は~~~、ゲームやりたいな~~~~~~。

      pixivからの移行です。

      #テイルズオブシンフォニア #TOS #ロイド #ゼロス #コレット
      みどり(aomidori003)
    • 隣室の明石くんとソハヤくん(2022年3月17日追記)
      2022年3月21日の閃華春大祭 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      【凍結ぶどう】東2ホール ケ43ab
      『隣室の明石くんとソハヤくん』
      100P/文庫/1,000円/小説/全年齢
      カバー、表紙はいつものようにすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!!!推し二人描いてもらえてめちゃくちゃ嬉しい!!!!

      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276508

      よろしくお願いいたします!

      ===========================

      単発。隣室になっている来派の部屋の明石と、三池の部屋のソハヤが大して仲良くならずに隣人として過ごしている短編集です。日常ほのぼの~シリアスまで。

      全話に明石とソハヤ。時々、愛染国俊、蛍丸、大典太光世、虎徹がちょっと、名前だけは他の男士も居ます。
      明確なセリフはありませんが、審神者います。
      CP要素はありません。

      なお、最後の「⑦隣に立つもの」ですが、戦闘描写あり、流血、重傷表現があります。

      pixivからの移行です。
      みどり(aomidori003)
    • ドラクエ2~8まとめ十数年前に書いたドラクエ2~8の短い小話のまとめです。
      2は5本。CPなし。3人組がわちゃわちゃしてるだけ。
      3は3本。CPなし。パーティは勇者・盗賊♂(賢者)・武闘家♀(遊び人→賢者)・商人♀(賢者)の4人。
      4は6本。CPなし。勇者、クリフと、ライアン、マーニャ。
      5は5本。主ビア。主人公単独とCP物。
      6は3本。とても短い。ミレーユとテリーが好きです。主人公の名前は「ボッツ」。
      7は4本。CPなし。ほぼキーファの影を引きずってる話。主人公は「アルス」。
      8は5本。若干主姫。パーティ4人がわちゃわちゃしているのが好きです。

      11を書きたくて、昔の整理しました。
      ドラクエ、一生好きですね。

      pixivからの移行です。

      #ドラゴンクエスト #DQ2 #DQ3 #DQ4 #DQ5 #DQ6 #DQ7 #DQ8 #主ビア
      みどり(aomidori003)
    • 【ペーパー】コンクリの森【閃華春大祭2021】春コミおよび閃華春大祭 2021お疲れ様です。ありがとうございました。
      マジで前日に作ったペーパーです。少部数だったので、無配で終わりなんですがせっかくなのでこちらにも。
      明石と不動(極)が一緒に現代遠征に行く話です(単発)。
      表紙はすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!

      前提は、初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      ほとんど姿のないセリフのみ男性審神者が出てきます。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #明石国行 #不動行光
      みどり(aomidori003)
    • そして「兄弟」となる初期刀・山姥切国広、初鍛刀・薬研藤四郎の本丸に権限した、十振目の堀川国広が、山姥切と山伏を心から「兄弟」と呼べるようになるまでの話。うちの本丸始動話でもあります。

      堀川派の「脳筋」と呼ばれているけれど、実際には三人とも内に籠るタイプなのがめちゃくちゃ好きです。他者に向かわず、自分自身ときちんと向き合うタイプの国広ズ、推せる。

      pixivからの移行です。
      #刀剣乱舞 #堀川派 #堀川国広 #山姥切国広 #山伏国広 #国広三兄弟
      みどり(aomidori003)
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