…についてトレイくんのことを話そうと思う。副寮長と言うだけあってしっかりしてるし、細かいところにもよく気がつくし、案外優しいし、ああ見えて融通が効くから後輩にも懐かれてるんだよね~。リドルくんの幼なじみってことで彼の扱いも上手だから、そういう意味でも助かっちゃう。
そうそう、ノートとかもいっつも綺麗に取ってあって、板書し損ねた時にめっちゃ助かってる笑。
でさ。案外ロマンチストなところもあって。
ここだけの話、オレに告白してくれた時のこと。2年に上がる頃にちょーっと凹んでた時期があって、それにいち早く気付いたトレイくんが声を掛けてきたんだよね。どうした?って。大丈夫?とかじゃなくて、そう聞いてくれたのが何だかすごく刺さったんだよね~。
その後散歩に連れ出してくれて、中庭の池を眺めながら告白してくれたの。ねー!カッコよくない?あんまりキザだったからオレ笑っちゃったんだけど。本当は涙が出るくらいに嬉しかったんだ?!
でも、何て言うのかなあ?。トレイくんて、時々底知れない何か? 何考えてるのかわかんない感じ? あるんだよね。それが怖いっていうか、不思議~。オレの秘密も知ってたし。情報源どこなんだろ。どこまで知ってるんだろ。</div></div>
あんまり知られると困っちゃうな~。
ケイトについて話そうと思う。いつも笑っていて、物腰も柔らかいし滅多に怒らない。寮生にハメられそうになった時も、さらっと躱してしれっと謝ってそれで終わり。無駄に波風を立てずにことを済ませられるのは才能だよな。俺やリドルには難しい。
そのせいか交友関係はかなり広いし、ケイトを嫌ってるやつなんていないだろうな。助かってる。
とは言え、ああ見えて繊細なところもあるんだ。
笑ってはいても、たまに笑顔が売り切れると途端に萎れた花どころか、もう消える寸前のろうそくの火みたいになる時があるから目が離せない。どこかふらっと消えそうで怖いんだ。
だからかな。告白する気なんてなかったのに、つい口を滑らせたというか。連れ出した中庭で、あまりに横顔が寂しそうだから、つい。て言っても、好きなのは本当だったし、後悔してるわけではないんだけどな。リドルに報告したら、おめでとうって言ってくれたよ。ケイトはリドルとも仲がいいしなあ。
ただ時々、どこを見てるのかなと思う時がある。俺と話してても俺を見ていないというか。ケイトがどこにいるかわからなくなる。何かを探ってるような、怖がってる? 怯えてるみたいな顔をする。何なんだろうな。何でも話してくれていいのに。まあ、わざわざ口にする必要もないか。