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    争乱 1注意事項序章 鶴丸は語る第壱章 嵐の前の静けさ注意事項
    【ATTENTION!!】読む前に確認お願いします

    ・「刀剣乱舞」の二次創作作品です。

    ・原作登場刀剣男士の女体化があります。

    ・カップリングとして「くりんば」が含まれます。

    ・モブ(オリジナル主人公及び登場人物)がかなり話します

    ・創作設定が多くでてきます

    ・文章は拙いです

    ・ご都合主義です

    上記の点確認の上、自己回避よろしくお願いします
    なんでも許せる方のみお楽しみくださいませ!
    序章 鶴丸は語る
     審神者とは眠っている物の想い、心を目覚めさせ、自ら戦う力を与え振るわせる技を持つ者のことを言うのは知っているな?

     彼らは本丸を拠点として刀剣男士達と共に歴史改編を食い止めている

     彼ら、審神者の数は敵の数に対応するかの如く増加の一途を辿っていった

     そんな彼らを統括する時の政府は更なる戦力の増強に審神者同士の相乗効果を目論んだ

     定期的に報告される戦果を元に選出された『上位戦力保持審神者』たち

     彼らはその強さと風格に憧れと畏怖をもって『上位者』と呼ばれた

     これはそんな『上位者』に選ばれた1人の女審神者が巻き込まれる争乱の一幕

     舞台は「上位者会議」

     数多の上位者、政府関係者が参加し戦略、戦術について意見を交わす

     いわば敵対抗戦力の最高峰が集う場所

     なんでこんなところで、って思うだろ?俺も思うぜ!

     だが、戦いが起こったのは事実さ。だって俺もそこにいた当事者だからな

     さあ、耳を澄ましてよぉく聞けよ!聞きたいって言ったのはそっちなんだからな!

     よし。では語るとしよう。この鶴丸国永が見聞きした、上位者会議襲撃事件の全容を、な

    第壱章 嵐の前の静けさ
    「おっ。」 「あら?」

     同時に発された二つの声。それは別々の本丸を運営する審神者が発したものだった。

    「こんなところで会うたぁ、奇遇だな。智蕾の。」
    「えぇ、本当に。奇遇ですね、嶺染の。お変わりなくお過ごしですか?」
    「あぁ。息子共々元気でやってるさ。」
    「それは何よりです。うちの子達も元気ですよ。」
    「そら、上々だな。」

     智蕾、嶺染という名は彼らの本丸の屋号だ。元々は本人達が言い出したのではなく、周りが勝手につけたあだ名のようなものだったが、その名をこれまたじゃあそれでと、気に入ってしまった本人たちが本丸の名前にしてしたのである。
     
     智略を尊び蕾の如く固い守りを誇る彩綾率いる智蕾本丸
     
     山の頂きに手を伸ばすが如く、自ら敵の体を屠り、その身を敵の血で染める丈留率いる嶺染本丸
     
     彼らのこれまでの経歴は華々しく、片や習熟が極めて困難と言われる結界術師の高位実力者、片や型破りの戦闘系審神者となれば周りが放っておくはずがない。いわば彼らはこの場での「時の人」であった。
     だがしかし、彼らの周りに人の群れができることはない。なぜなら、双方が、自他共に認める親バカならぬ刀バカであるという事実もまた、周知のことだからだ。二つの本丸同士も交流があり、しばしば情報交換をおこなう仲だ。
     
     そんな二人が談笑しているこの場こそ、上位審神者だけが集められる会議の会場である。有名どころがいるからか厳粛ささえ感じるこの場所だが、時にはイレギュラーが発生するのが世のことわり。会場の片隅で小さなどよめきが起こったことに、あの二人も含めて会場中の視線が集まろうとしていた。
     
     side 丈留

    「あの、今の言葉、訂正してください。」
    「あ、主。気にしなくていい、もう慣れたから。」
    「なんだと?」「主!」
    「今、貴方がおっしゃった言葉を訂正してくださいと言っているんです。」
     
     注目の的となっていたのは、一組の男女。言い争っている審神者の側で近侍であろう刀剣男士達がオロオロと手をこまねいている。しいて特徴を言うとすれば、女審神者の近侍は珍しく女体で顕現した個体のようで、それが諍いの原因らしい。
     
    「うちの近侍の山姥切国広が女型だからと、なりぞこないのように扱う発言を、謝ってくださいと言っているんです!」

     男審神者の方が圧倒的に体格が勝るというのに、女の方に引く気はないようだ。ありゃ、相当に気が強いな、と所詮他人事と見物をしていると、隣の腐れ縁が顔を歪めるのが見えた。
     
    「この声は…蓮ちゃん?!」
    「知り合いか、智蕾の。」
    「ええ、前に話した山姥切国広の女型のいる本丸の審神者さんです。」
    「あぁ、あの。智蕾のが後ろ盾になった本丸か。」
    「…巻き込んでも?」「構わないぜ。」

     ——ちと、確認してぇことも出来たしな

     そうして、二人の審神者が足を踏み出した時、もう一つの影が動き出していたことは誰も知らない。

      〜※※※〜


     彩綾と丈留が騒動の中心に近づいた時、丈留はあることに気がついた。正直なぜ気づかなかったのかと己に問いただしたいところだが、そうも言ってられない。

    「……どうやら、俺を選んだことに意味はあったみたいだぞ。」
    「どういうことですか?」
    「相手方、ありゃあ俺んとこの元見習いだ。智蕾の、迷惑をかけたな。」
    「それはそれは……。」

     苦笑されるのを止める権利はない。俺自身もため息をつきたいくらいなのだから。まさか、己が一度は教育を任された奴が騒動の中心にいるとは思いもしなかった。それもおそらく、悪いのは男の方だと彼女に近づくにつれてわかっていた。

     そんなことを考えながら歩みを早めていると、相手方の近侍が本体に手をかけている。そろそろ爆発しそうだ。俺はすぐさま男の後ろに回り込み頭に手刀を叩き込んだ。

    「おい、何してやがる。こんな所で。」
    「いだっ!お師匠?!」「お師匠殿。」
    「蓮ちゃん、ひろちゃん、大丈夫?」
    「あぁ。」
    「私は大丈夫です。けどこの男……!」

     きっと睨みつける視線は随分と険しい。それもしょうがないだろう。自分の刀剣が馬鹿にされることほどムカつくことはない。根拠は俺自身の経験だ。
     
    「すまねぇな、嬢ちゃん。こいつは俺の元見習いだ。どこか尖った見方をすることがあってなぁ。不快な思いをさせただろう。責任持って俺が預かる。……その前に、お前は嬢ちゃんに謝りやがれ!あんだけ実力差を計り間違えるなって言っただろうが!」
    「いだだだだっ!!おししょ、も、離してくださいぃい!!謝りますっ謝りますから!すいませんでした!!」
    「…お前、今度の一週間、俺の本丸泊まり込みな。せいぜいきばれや。厚と薬研が待ってるからなぁ?安心しろ、俺直々に相手してやるし、お前の本丸の奴らには話を通してやるよ。いいだろ?歌仙。」

    「ぇ。」「お師匠殿が言うなら仕方ないね。」

     ——僕は、本体に戻るよ?主
     ——俺も戻る。何かあったら呼んでくれ

     男が絶句したのも無理はない。なぜなら、この丈留という審神者は審神者の中で僅かに存在する戦闘系審神者というやつで。元々の剣道の有段者だったことに加え、日々、命を削り合う戦場に戦友(とも)と、息子達と共に自ら進んで赴き、剣技を磨き上げた猛者なのだ。そんな師匠の泊まり込み訓練が辛くないわけがない。それを知る審神者達は一同に心の中で男に合掌した。

    「謝ってくれましたので、もういいです。ところで彩綾さん、この方はどなたですか?」
    「ああ!ごめんなさいね。紹介が遅れて。」
     
     謝罪を受け取ったからか、先ほどまで刺々しかった雰囲気は鳴りを収めていた。改めて正面から相対するとその華奢さに驚く。このなりで男に全く引くどころか押していたというのだからなかなかの胆力の持ち主だろう。まあ、そうでもなければ腐れ縁と縁が結ばれるわけもないが。

     そう彼女を内心見定めるのと同時に、俺は己も彼女との縁を持っておきたいと思っていた。己の勘が、何か面白いことがおこるぞ、と囁きかけている気がしていた。
     
    「俺から言わせてもらおうか、智蕾の。名乗るのが先だったな、失礼した。俺は通称嶺染本丸を運営する審神者、丈留だ。この度は誠に申し訳ない。」
    「貴方が…、いいえ、あなたのせいではありませんから。私も申し遅れました。龍泉本丸を率いる審神者、白蓮と申します。日頃から彩綾さんにはお世話になっています。」
     
     目の前で美しい礼を見せる姿に先ほどの勘が当たっていたことを実感する。まさか、アイツの大事な姫さんが彼女とはな。当たりも当たり、大当たりだ。

    「堅っ苦しいのはなくていいぜ。……にしても嬢ちゃんが愛し子の言ってた審神者だったか。」
    「…彼をご存知なんですか。」
    「まぁ、昔ちょっと協力してもらった縁があってな。」

     アイツの関係者なら問題ない。きっと面白いことになるはずだ。そう確信していた。
     しかしそんな三人の談笑が続くかと思われたその時、アナウンスが入った。

     あー、テステス。これより、上位者会議を行います。皆さまお近くのお席にお座りくださいますようお願いいたします。

    「あら、残念だけどお話はここまでね。蓮ちゃんも一緒に行きましょう?」「いいんですか?ぜひ。」

     和やかに会話する二人を見て、丈留は逃げようとしていた男に小声で囁く。

    「おい、お前今何年目だ。」
    「うぐっ、三年目です…。」
    「チッ。じゃあうっすらしか見えてねぇのも仕方ねぇか。俺の目を貸してやっから、あの嬢ちゃん見てみな。」

     男の額に俺は術を施す。俺は、元来素質があったのか、刀剣男士の神気に触れて見えざるものが見えるようになってしまった者の一人だ。この男もそうなのだが、まだ経験が浅く、うっすらとしか見えていないのが現状である。

    「はい…?んなっ、あの光…!」
    「はぁ、ようやく分かったか。相手のことが。だからテメェは甘いんだよこのボケが。いいか?あの嬢ちゃんは刀剣男士の神気に紛れちゃいるが、別の、それも結構高位の神の加護を間接的に受けてる。お前、そんな相手に喧嘩売ったんだぞ。次はねぇ。……死にたくねぇならもうすんなよ。」
    「はい…(正直それが分かるようになってるアンタも怖いんすけど……物理的にも精神的にも)」
    「あ、一週間泊まり込みは嘘じゃねぇから。」
    「そこは嘘って言ってくださいよ師匠!!」

     女性陣が離れ、周りは皆、自分の席に向かって行く。周りの喧騒の中、一人の青年が気配を消して近づいてきた。

    「…だってよ、愛し子。どうする?」
    「気づかれていましたか、流石ですね。その愛し子っていうのやめて下さいって言ってるのにいつまで経っても直してくれないんですから。コホン。もちろんその場合はルールに則った然るべき処罰を受けてもらいましょうね。どちらがいいですか?」

     —今なら、選ばせてあげますよ?

    「エッ。」
    「愛し子、またあの神さんに飲もうって言っといてくれや。」
    「ええ、わかりました。この方、お預かりしますね。」
    「おう、持ってけ持ってけ。簡単には潰れねぇから安心しろ。」
    「まっおししょ、お師匠?!」
    「自業自得だな。話、つけといてやっからよ。遠慮なく逝ってこい!」
    「ぇ」「ちゃっちゃか歩いて下さいね。」

     ——こいつも大概俺と一緒で優しくねぇよなぁ。まぁ、あの嬢ちゃんがらみだからっていうのもあるんだろうが

     こうして、ある男の犠牲はともかく、上位者会議は淡々と始まったのだった。

    夕霞 Link Message Mute
    2020/12/24 12:00:00

    争乱 1

    こんばんは、夕霞です。
    久しぶりの投稿です。
    今回は以前別名義で投稿していたものを手直ししたものです。

    それでは注意事項を読んでからお読みください!

    #二次創作 #オリキャラ #刀剣乱舞 #くりんば

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