争乱 幕間 智蕾伝注意事項
【ATTENTION!!】読む前に確認お願いします
・「刀剣乱舞」の二次創作作品です。
・モブ(オリジナル主人公及び登場人物)がかなり話します
・創作設定が多くでてきます
・文章は拙いです
・ご都合主義です
上記の点確認の上、自己回避よろしくお願いします
なんでも許せる方のみお楽しみくださいませ!
各々の戦
「智蕾本丸の審神者彩綾と申します。今から1分後にこのホール一帯に結界を張り安全地帯を確保します。結界術が得意な者は私の元へ」
——あぁ、もう。なんて日なのかしら!せっかく蓮ちゃんの上位者メンバーデビューの日だったのに!見かけなら落ち着いているように出来るけど、内心歴史修正者達をボコボコにしてやりたくってたまったもんじゃないわ!…まぁ、それは嶺染のの仕事でしょうし、私が口を出せるものではないけれど。私の分まで嶺染のが暴れてくれるのを期待しておきましょう。何も言わなくても暴れてくれるだろうし。ザマァみやがれってもんよ!
「お集まり頂き感謝致します。時間もないのでサクサクいきましょう。今から、このホール一帯に多重結界を施しますので、皆様には各自展開される結界に、出来るだけ均等に霊力を巡らせて下さい。我々はこちらの陣営の最後の砦。決して破られるわけにはいきません。この危機を乗り越えて、皆で我が家に帰りましょう。では、散らばって下さい!」
私の指示に結界術師の審神者がバラバラと散らばる。嫌な予感がして、術具を先に仕込んどいてこれほどよかったと思う日はない。しかし、ホールだけを結界で囲むのでは不十分だろう。
——やっぱり、建物自体もしといた方が良いかしらね。負担が大きくなるけど……よし、大丈夫。出来るわ。切国が敵を寄せ付けないと私に約束した。それだけで、充分
覚悟を決めて術の展開に集中する。多重結界は出来る限り薄く、均等な厚さで、なおかつ堅い結界を五重に重ねる最高難度の結界術である。
——相手方の数が分からない以上、これくらいしないと万全とは言えないでしょうし、私一人じゃ一時間くらいしか持たせられないけど、手伝ってもらえればそれよりかは持つでしょう。そういや平行多重結界なんてしたことないけど、皆が頑張ってるのに弱音は吐いていられないわ!
『……禁‼︎』
ぶわり、と仄かに光る五重の結界がホールを覆う。
——は、どうやら初手は上手くいったようね
けど、順調に霊力が巡っていない。上位者なだけに霊力は確かのものだが、霊力自体が完全に溶け合ってはいない。
——っち!めんどくさいわ〜!もっと私に霊力があれば全部自分でするのに!
感覚を研ぎ澄まして、巡っている数多の霊力を調整する。
——ふぅ。まぁ今はこれで良いでしょう。早く建物自体も結界をしないと……
がたんっ
クラリ、と視界が揺れる。
——……思った以上の消耗ね。でもやるしかないのだから、もうちょっと耐えて頂戴、、!
我が身に鞭打ち、もう一つの結界を発動させる。この結界は薄く、侵入者に反応する結界だからそんなに霊力は必要ない、が。
——っなんてこと!やばいわ、このままじゃ結界が定まらない……‼︎
結界というのは、固定できなければ意味を成さない。つまり、霊力が混在するこの多重結界は誰かしらの調整が常にいることになる。しかしながら彩綾もこれ以上は限界を迎えてしまいそうだ。
——っ!それなら!
「蓮ちゃん!今ちょっといいかしら」
今現場で指揮をとり続けている白蓮に声をかける。ホウレンソウ大事‼︎
「彩綾さん、どうしたんですか?」
「いやーさっき座り込むフリして術具を埋め込んどいたから、私の霊力ですぐ結界は張れたんだけど、サポート役がね、ちょっと……」
「こちらからも、増援を?」
「いいえ。さっき私の呼びかけに応えなかったと言うことは、今手伝ってくれてる方々より技術は低いと思う。だから、蓮ちゃんには結界のそばで守る人を配置したのよね?その人たちに、結界が弱くなる部分があることを知らせて欲しいの。私がもう少し頑張れば良かったんだけど……ちょっと無理そう」
「そんなことはないですよ!」
現状を伝えれば即座に対応してくれる白蓮はとても優秀なのだろう。自分の力不足を悔しく思っていたそんな時、澄んだ声が響いた。
『そうだぞ
そなたはよくやっておる』
「え?」
『我が愛し子が手助けを求めてな
そなたはいろいろ愛し子を助けてくれたようだ
我が力を貸すのも道理というもの』
目の前に立つのは、白く長い髪が美しい絶世の美女。しかし、肌にはうっすら鱗のような文様が浮かんでおり、只人ではないことを示している。
「蛟様⁉︎」
「え、この子があの愛し子の坊やの⁈も、申し訳ありませんこのような姿で」
——やばいやばいやばい!高位の神様相手にこんなみっともない姿を晒しちゃったわよ!どうしよ切国たすけて‼︎‼︎
彩綾の混乱など知ったことかというように、目の前の神様は続ける。
『気にするな
さて、我も仕事をするかの』
そう言って彼女の手に生み出された水の玉がすうっと浮かんで結界に触れると、一気に水色の光が広がり、結界が薄い水の膜で覆われた。
「あっ……」
『どうじゃ
少しは楽になっただろう?
我の力で結界を覆った
そなたの負担も減ったはずじゃ』
——すごいわ……負担がほぼなくなった。霊力まできちんと均等に巡ってる!
「本当、さっきと比べたら全然違う……。蛟様ありがとうございました」
『ふむ
礼は我が愛し子へ
我はかの子の願いを聞き届けたのみじゃ
では、我は愛し子の元へ戻る
健闘を祈るぞ、おなごと嫁子よ』
美しき神様はそういって姿を消した。
「あの、彩綾さん。とりあえずは先程の連絡って……」
「大丈夫、になったみたい。あとで愛し子の坊やにはお礼言わないといけないわね」
「彼、そんなことは望んでないと思いますけどね」
少し余裕が出来たのか、白蓮が私に向かって笑ってみせた。
「そうね」
しかし随分と助けられてしまったのだから、やはり後日きちんと礼を言わなければならn
「主!情報が来た!まとめたからこっちに来てくれ!」
白蓮が元いた場所から呼ぶ声がする。
「行って、蓮ちゃん。私にここは任せて。あなたはあなたの仕事を!」
「はい!」
そうよ。今はまだ油断ならない。私は私の仕事をやりきらないと……!
「霞ちゃん!」
「はい、ここに」
「そっちはどうかしら?」
「只今戦場に出ている審神者を怪我した人から順次治療してますね。赤、青、黄のシートを使い、怪我の状態によって分け、深いものは私が」
「そう……。刀剣男士の方は?」
「まだ軽傷や中傷のみなので手伝い札で対応してるとこです」
「無理はしちゃダメよ〜?」
「今は大丈夫です。ご心配なく」
治療に当たっている審神者たちの方も大丈夫そうだ。霞本丸の審神者である彼女は、闇本丸討伐にも加わったことのある戦場の経験者である。人の身も刀の身も癒せるその能力は重宝されており、彩綾の信頼のおける友人の一人だ。彼女に任せておけばこちらは問題ないだろう。
——約束は、守らないとね
ぱちんっ ぶわわわわわっ
「どうしたの、主」
「わぁ、あるじさま。お呼びですか?」
桜吹雪の中から姿を現したのは、彩綾の初鍛刀である小夜左文字と五虎退だ。どちらも極めた姿である。
「はぁ〜。いつ見てもうちの子天使か。
……いや違う、そうじゃないのよ、そうじゃ。よく聞いてちょうだいな。小夜、ごこちゃん。今、ここは襲撃を受けているわ。結界を張ってあるから分かるでしょうけど私はここを動けない。だから、」
「……分かった。僕はあなたを護ればいいんだね」
小夜は呼ばれた時から何かあるのを察していたらしい。それもそうか。急に呼び出されるなんて只事じゃないもの。
「ぼ、ぼくはどうしましょう?」
「やだうちの子天才かもしんない……!そうよ、小夜は私を護り、ごこちゃんにはある人の護衛を頼みたいの。私の友人なのだけれど、バレないようにお願いするわ」
「わ、分かりました……!きっとお役に立ってみせます。その御仁は誰でしょう?」
「皆に指示を出してる……見えるかしら?あの凛とした美人さんよ」
「あのお方です、ね。りょ、了解です」
「……五虎退」
「分かってます、あるじさま。僕はあるじさまを置いて折れることなど致しません!行くよ、虎くん!」
「ごこちゃん、任せたわよ!」
五虎退に白蓮を任せて見送る。これで彼女の安全はほぼ確定されたといっていいだろう。
「……主。それだけじゃ、ないんでしょ」
「小夜には勝てないわねぇ。ほんと、頼りになりっぱなしだわ〜」
「主」
咎めるような眼差しに肩をすくめるしかない。ほんと、この子はよく見てる。
『小夜左文字、私を護りなさい。折れるのも許しません。此度の戦い、切国は離れ、神の加護があるとはいえ結界がいつ壊されるやも分かりません。……その時攻める手段の無い私はいつ殺されるか分からない。でもそんなことで皆の枷になるわけにはいかないわ。貴方は私の懐刀。護ってくれますね、小夜』
「それが主の望みなら。……敵(かたき)じゃないとしても、それが敵(てき)であるならば」
——僕が貴方を守るよ
……頼もしい初鍛刀にきゅんきゅんする。
——どうしてうちの子たちこんなに男前になったのかしら。可愛いとこもいっぱいあるけど!可愛いとかっこいいの両立ってすごくない⁇おばさんだって頑張るわよー‼︎
守護の要
白蓮が彩綾の知らないうちに一報を受け丈留の元で合流して数刻後。彩綾もまた、戦闘系審神者からの衝撃的な報告に対応を余儀なくされていた。
「……霞ちゃん、お願いなんだけど、もう一回言ってくれない?おばさん耳が遠くなったのかしら。検非違使って聞こえた気がするんだけど」
「聴力は心配ありませんね。ええ、先程治療を受けに来られた戦闘系審神者様から多数の検非違使が確認されたとの報告が上がっております。どういたしますか」
「はぁ、聞きたくなかったわぁ、その報告。……霞ちゃんはそのまま治療を継続していなさいな。無理はダメよ。頼ってしまうけれど、貴女に今倒れられては、困るから」
彩綾はそう言って困ったように微笑む。彩綾としても露璃に治療班の大部分を任せている今、これ以上の被害が見込まれる報告に苦い思いが込み上げる。露璃も現在の最善を尽くしているはずだ。
だが言いたくなくても言わねばならない。本来それを告げなければいけない白蓮がいない、いやいない時だからこそ、この場を仕切る大人として、いらぬ責任を若者に押し付けぬように。
私情で動くことの許されない戦場の判断を自分ではなく他人に任せる責任を負う。露璃にその役目を託すのだ。たとえ彼女が間違った判断をしたとしても、その判断の大元は役目を託した自分にあり、その席を負うのは自分一人で済むように。
「……現状把握は出来ています。今ここで出来る私の最善を尽くします。決して倒れませんし、死ぬつもりもありません」
「えぇ。任せたわ霞ちゃん。確実にさっきよりも怪我人が増えるでしょう。厳しい戦いになるわ。覚悟はいい?」
「そんなこと。もうとっくに決めていますよ彩綾さん。我々は我々の戦を致しましょう」
「あらかっこいい。やだ、嶺染のが移ったの……⁇霞ちゃんはそのままでいいのよ?なんてね。さて、と。外が騒がしくなって来たわね。私も篭ることにしましょう」
「ご武運を。彩綾さんも無理だけはしないでくださいね」
「ふふ、私は外に出ないわよ〜?でも、絶対意地でもここには入らせないわ。霞ちゃんも頑張って」
「はい」
彼女たちはただひたすらに、前を向いて彼女たちらしく戦をするのだ。それが直接的でなかろうと、着実に敵を減らせるように。女の戦いはいつだって長期戦なのである
結界の中央で彩綾はもう一つ小さい結界を張る。結界だけに集中出来るように。蛟様のおかげで大きな結界は今手をつけなくとも正常に働いているが、いつその加護が切れるやも分からない。しかも検非違使の出現により先程よりもずっと結界が直接襲撃される可能性が上がったからである。そしてもう一つ。
「小夜、いるわね」
「うん」
「一度戻って、皆に戦闘準備をさせて置いてちょうだい。刀装も使っていいわ。検非違使が出たなら、もしかして援軍がいるかもしれない。万が一の備えだけれど、用心するに越したことはないでしょう」
「……分かった」
「小夜?」
「分かってる。僕はあなたの側を離れるけれど、直前でもいいから……ちゃんと、呼んで。あなたが僕に課した役目を僕から奪わないで」
「えぇ、約束よ。小夜、私の懐刀。必ず我が元にお呼びするわ」
「じゃあ、行くね」
「行ってらっしゃい」
小夜左文字を戻すと、目視で確認できるほど、戦闘系審神者の怪我人が増えて来た。やはり戦場は過激化しているのだろう。
——ここからが本番ってやつね……
気合いを入れ直し、彩綾は結界に集中する。
〜***~
そうして、戦いは佳境を迎え、戦闘系審神者の尽力により終結が迫った頃。
「ッ⁉︎」
彩綾が予期していた事態が訪れる。結界の霊力の流れに乱れが生じたのだ。加護が切れ、そして長期間の霊力の放出及び調節に他の審神者が次々とリタイアしているからだろう。
「こんな時に……!」
結界はもしもの際でも崩れぬ城でなければならない。皆が安心して戻る場所でなければならない。だからこそ、戦いが完全に終わるまで決して崩れるわけにはいかない。
ただでさえこの結界までには来ていないものの、建物自体の結界には検非違使が稀に侵入するほど味方の消耗も激しい。これまではなんとか侵入しても、主に切国が全て倒してくれているが、危険には変わりない。彩綾は自身の残りの少ない霊力を使い、結界を保たせる。
——きっっっっつ!これ、どこまで保つかしらね……いえ、保たせるのよ。しっかりしなさい彩綾。結界術師トップが崩れてどうするの!もう少し、もう少しなんだから!
「あるじさま!」
「っは。ご、こちゃん?蓮ちゃんは?」
「あのっ、かの御仁は愛し子様が付いておりますのでもう不要だと言われて……」
「そう。愛し子くん間に合ったのね。ごこちゃん、少し戻っていてくれるかしら。あちらは小夜に任せてあるから」
「で、でもあるじさまが!」
「大丈夫よ。さ、戻って?」
「あるじさ…」
渋る五虎退を強制的に本丸に戻す。そうでもしなければ五虎退は彩綾を止めるだろうことが分かっているからだ。
「っふぅ。は、ぁっ。くっ、」
——今ここで結界から私が離れるわけにはいかないわ。ごめんなさいごこちゃん……
手足が冷えていく。もう彩綾には外を気にかける気力もない。ただただ結界の維持だけに力を注ぐ。限界などとうに迎えている彩綾がまだ諦めずにいられるのは、愛しい息子たちとの約束と、心から信頼し、いつも隣に在る存在が決して検非違使に負けるはずないと知っているからだ。自分の身を削って結界を張り続けていると、不意に結界を外から無理矢理壊され、ずっと結んでいた結界の印を誰かに外される。その瞬間、今は一時逃げ、小夜を呼ばなければと彩綾が急いで行動を起こそうとする前に、頭に直接分からせるような声が響く。その声の持ち主は、
『おい、智蕾!聞こえねぇのか!智蕾!』
「…っは、なん、で。」
彩綾の信頼する審神者の一人、丈留である。続けて丈留が言う。
『……戦いは終わった。全部斬った。もう、やっこさんは来ねぇよ』
「そう。はぁ、も、ようやく終わったのね……」
『おう。お前さんも、もう気を張らなくていい』
少し気持ちが落ち着き、彩綾ははっとして丈留の方を見る。
「……貴方何してるの。そんなボロボロで。さっさと治療しなさいな!っうぁ」
『おいおい、ボロボロなのは認めるがそっちも結構酷いんだから安静にしてろ。……しゃあねぇからこのまま連れてくぞ』
自分よりボロボロの丈留に彩綾は治療を進めるが、その前に彩綾の身体が悲鳴をあげる。しかしそんな身体を丈留に軽々と抱き上げられてしまう。
「……ちょっと、歩けるわよ」
——嶺染の方がボロボロじゃないの。私が気づいてないと思ってんのかしら。というかこのまま連れていかれたらすごい目立ってしまうわね……どうしようかしら
『黙って担がれてろ、力はいらねぇくせに。こういうのは男に任せときゃいいんだよ。おい、こんえもん』
ぽふんっ
「こんのすけですぅ。お呼びでしょうか?」
『俺の羽織は?』
「それでしたらここに」
彩綾に丈留が突然羽織を掛ける。これでは前も見えない。そもそも彩綾が降りる理由をなくしてしまう。
「うわっ、ちょっと!」
『ごちゃごちゃうるせーな。人目気にするんだったらそれでも被っとけ。んで黙れ』
こうも丈留が強情では流石に彩綾も折れるしかない。知っているのだ、こうなったら丈留が何が何でも引かないことを。
「はぁ……もういいわ。分かったわよ、任せました!借りるわよ!」
『おぉ。』
~***~
「っ彩綾さん‼︎」
「主!」
待っていた露璃と切国に彩綾が丈留から丁寧に引き渡される。しまったなぁという笑みで彩綾が口を開く。
「心配かけてごめんなさいね、霞ちゃん」
「いいえっ、いいえ!私もお力になれず申し訳なく……」
「こういうのは適材適所よ。気にしないの。霞ちゃんだってみんなを癒してあげてたじゃない」
「……ありがとうございます。彩綾さん、完璧に霊力不足ですから丸々二日は安静にしていてくださいね。ひとまずはこちらへどうぞ」
「分かった。運んでくれる?切国」
「勿論だ」
——あぁ‼︎もううちの子凄いかっこいいわ!うちの子最高!良かったそんなに怪我してなくって。後でいっぱい褒めなきゃ‼︎
すっかりいつも通りの脳内思考に戻った彩綾はまだ気づいていない。五虎退を強制的に返したことで自身の本丸が混乱していることも、それを知った初期刀が彩綾に詰め寄る未来が待っているということも。脳内荒ぶる彩綾に丈留が別れを告げる。
『さっさと今日は帰っちまえよ』
「……助かったわ嶺染の。また次の機会に会いましょう」
「陸奥守、呼んでくれて助かった。礼を言う」
『そんなんいいきに、お互い様じゃ』
こうして審神者業界の護りの要は結界に何も通すことなく自身の使命を遂げたのだった。