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GALLERIA[ギャレリア]は創作活動を支援する豊富な機能を揃えた創作SNSです。

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    君とデート 昼食はようやく見つけたファストフードに近いどこにでもあるコーヒーチェーン店だった。
     いつもはどこでもカッコつけているけれどコイツもこんなサラリーマンがたくさんいるような店で、ただ食事をすることだけを目的とした店に入るんだなぁ、なんて自分が遅刻して待たせたくせに明神冬悟は感心した。座席は元々プラチナが明神を待つために入ったので外から入ってくる人がすぐにわかるよう道路に面した入口横のカウンター席だった。しかし彼に言わせると「え、向かい合って食事したくないし」と冷静な反応を返された。
    「こういうところ、普通に来るんだな」
    「こういうところ?」
     店限定のポイントカードを出して会計していた彼に、横並びで座ったところでそういうとプラチナはキョトンとした顔をした。
    「あんまりファーストフードみたいなの、好きそうじゃないだろ」
    「いや、どんなイメージなのよ。来るって。マックも行くし、ケンタも行くし、モスも行くって」
    「オレ、マックと松屋と吉野家くらいなんだけど……」
    「それは知らないけど」
    「でも湟神連れてかねーじゃん、そういう安いところ」
    「当たり前でしょ……って、なんで知ってんの!?」
    「本人から聞いてる」
     まさにぎょっとした表情で明神の顔を睨み付ける。
    「はあ? とんだところに伏兵がいたもんだな! 正宗くんよりも君を先に潰しておくべきだったか?」
    「いや、お前らもう結婚してるだろ。血迷うなよ」
     あと少しで襟ぐり掴まれて怒り出しそうな勢いである。
     もうすでに夫婦となっているのに、今でも彼女に近づく異性には少し強い警戒心がむき出しになるプラチナにはもうとっくに慣れているものの、うたかた荘にはヒメノと雪乃、アズミがおり、茶飲み友達としてよく顔を出しにくる湟神の話題は別に一緒にいなくとも彼女たちを通じて話題はよく聞かされているので知りたいわけでもないのに、詳しくならざるを得ない。特にヒメノは年上のお姉さんとして仲良くしているが、同時に「初めての恋人」の話題を心置きなく話せる相手なので姉妹のように仲が良い。湟神は湟神で女友達が少ないためか、ヒメノには姉のような威厳を崩さない程度に夫婦間の相談をしたり、年相応の「恋バナ」をしているようだった。
     いつもこの店のホットドックを頼むと、マスタードだけがついてきてケチャップを頼むのを忘れるということを商品を受け取ってから気が付くのだが、今日も同じことを繰り返し、量だけは奮発して一番大きいアメリカンを口に含むと、セットになっているもう少しちゃんとした肉の入っているサンドを食べていたプラチナが自分の左手の薬指を確認していた。
    「いや、まあ、そうなんだけど、万が一ってこともあるじゃん……」
    「あいつ、愛されてんな~」
    「君に言われるって、世も末だよね」
    「うるさいな」
    「そんなこというと、もう俺帰るけど」
    「うそ、待って。ここ奢るから」
    「もう払ってるよ」
     しかし、寄せた眉根は、出来の悪い弟を見る兄のような視線がきっと似合う。少し薄暗い店内でもサングラスをしているプラチナの見えにくい視線に、少し明神は照れくささを感じた。

    ***

     明神冬悟はバレンタインを一日遅れでもらった。
     そのお返しは三倍だという。世間ではそういうことなのだそうだ。
     彼女がくれたチョコレートは一粒しか入っていなくてキョトンとしたら、つまり、三倍であっても彼に返せるような金額という設定らしい。いくら自分の収入が安定しないとはいえ、年下の女の子がそんなことまで慮ってチョコを用意してくれたことに違う意味で涙が出そうになった。あまりにも、侘しい。
     初めての、付き合って、バレンタインなんだし、世間のことはよくわからないが、それでも明神はなにか彼女に返礼をしたかった。
     世間っぽいことを。
     あまりにも世間ずれしている自覚もある。しかし、彼女には「普通」の生活をしてほしいと望んでいるのはなによりも自分のほうだし、「当たり前」の恋人のようなことくらいさせてやりたい。
    「なにか、ほしいものとか、してほしいこととか、ある?」
     それを聞くだけでも三月に入ってから明神は心の臓を何度も叩いてからヒメノに確認した。
    「え? ないよ?」
     なのに、彼女の返事は釣れないものだ。本当にキョトンとしている。
    「え、別にいいよ。いや、そりゃチョコは三倍返しって言ったけど、冗談だから。あんなの今頃無いって!」
     ケラケラと笑われてしまうが、さすがにそれでは引き下がれない。
    「いや、大丈夫。なんでも言って。がんばる。いや、なんでもは厳しいけど、いや、善処する」
    「それ、出来ないパターンでしょ」
     そういうと、彼女は本当に申し訳なさそうに言うのだった。彼の手を取って。
    「毎日、無事に、帰ってきてくれたらいいよ」

     三日三晩、それが夢に出た。
     うれしいのと、彼女に小さなくだらない希望を言わせる甲斐性がない自分への怒りと情けなさと、自分の仕事が彼女にかけている負担の大きさに、頭を抱えた。この仕事は天職だから、替えることも出来ないし、彼女もそんなことを望んでいない。でも年頃の女の子の望むことがわからない。なにをしても、生きているだけで「よかった」と微笑んでくれる少女が恋人では、もうなにをしたら喜んでもらえるんだ。生きてるだけでいいって、ハードルが低すぎるだろ!
     そんなことに日々頭を抱えた明神に助け船を出したのは、少女の母親であった。
    「それなら、いいものあげるわよ」
     様子がおかしいと買い物ついでに呼び出され、カクカクシカジカと緊張しながら伝えると、娘さながらあっけらかんといいものをもらった。
     某有名ホテルのデザートビュッフェのチケットだった。
    「そうなのよ、これ、前に町内会でイベントの時に頂いたんだけど、ヒメノ連れて行こうと思ってたのよね~。でも、冬悟さんいるしな~って悩んでたのよ。それならやっぱり冬悟さん、ヒメノ連れて行ってあげて~」
    「え、でも、それならお母さん一緒に行かれたほうが……」
    「喜ぶのは、あなたとだと思うわ」
     明神には、甘いものを一緒に食べてあげることが出来ない自分より、母親との女子トークのほうが嬉しいんじゃないだろうか、と思ったものの、「ね」と言って顔と雰囲気はまだどこか少女のような面影があるが、指先は年齢が彼よりも上だということを現している手からチケットを断りきれなかった。
     結局受け取ってしまったのは、自分が知らない「母親」が「娘」を思う気持ちに負けた、ということにしている。

     が、それでもまだ問題は解決していない。
     場所が問題だった。カップルが集まる有名な港町の繁華街など、行ったこともないし、興味もない。
     いつもは汚い山やら廃墟やら、繁華街でも裏道とか飲み屋街とかのほうが見慣れているし歩き慣れているが、恋人を連れていったことなど当然ない。
     再度頭を抱えた。やばい。いつもなんやかんやで案内屋の仲間が出来てからはそこそこ安定して仕事が入ることが多くなっていて、仕事が増えると当然昼夜逆転の生活が多くなり彼女との逢瀬は短くなる。元々欲の少ないヒメノと一緒に出掛けるにしてもファミレスや近くの喫茶店とかがほとんどで、歩いていける範囲内だし、一番一緒に行っているのが公園という無料スポットで碌々「デート」をちゃんとしたことがないのだ。思いを伝え合い、確認しあってから、もう三か月以上経つのに。
     着ていく服がわからない。ていうか、持っていない。この一張羅に中を着込んで冬は越してしまったし、ズボンなんてジーンズとジャージくらいしかない。
     食事をするところがわからない。ホテルってなんだよ。食事だけ出来るの? ここ、25階とか書いてあるけど、どういうこと? 大体「チケット」ってなんだ。牛丼屋の前券みたいなもんか? どうすればいいんだ?
     そもそも、デートって、なに。
     怒られることを知りつつ、明神は、一番ちゃんと教えてくれそうな相手の携帯番号を、仕事以外の件で初めて連絡をした。

    ***

     とりあえず、腹ごしらえは終わったので長居は無用とばかりに二人そろって歩きだした。
     街はもうすぐ来るお返しの祭りの色や文字があちこちに飾られているが、明神にとってはそんなもの気にしたことがないので、まるで世界は初めてみるような有様だった。
     いや、本当に初めて見た。知らなかった。世間がこんなにも騒がしいことなんて。それにこんな大きなビルばかりが建っているところになんて来る用事がなかった。
    「ねえ、ほんと、お上りさんみたいで恥ずかしいからやめて、キョロキョロしないで。一応東京生まれ東京育ちなんでしょ?」
    「知らねーよ、生まれた時の記憶ねーもん」
    「そこじゃない」
     それなら俺もだよ、なんて律儀に返すプラチナは、動揺して電話をかけてきた明神にとりあえずチケットの写メを送れと指示し、チケットを確認してから予約を入れさせ、ホームページでどれくらいの値段の、階層のホテルなのかを説明し、毎年その時期になると特にバレンタイン時期はそこのビュッフェは予約を取るには二ヵ月以上前の予約が必要だが、ホワイトデーはそこまでの倍率ではなく、無事に予約をすることが出来た。
     さらには雪乃に連絡までして、服装の下合わせまでしたのだった。
     雪乃のテンションも上がり、せっかくだから少しくらいいいワンピースでも買ってあげようと母親が乗り気になり、プラチナは明神の勝負服を購入しに、今一緒に丸の内に来たのだった。
    「で、なに買うの?」
    「全部だよ」
    「はい?」
    「俺、先週電話で説明したよね? ちゃんと聞いてた?」
    「聞いてたけど、なに言ってるかよくわからなかった」
    「この~!!」
     メンズの階まで真ん中が吹き抜けになっている高いビルのエスカレーターを昇りながら、プラチナがもう今日何度目になるかわからない青筋を立てた。
    「全部! 一式! 買うの! 上から下まで! ジャケットとボトムとシャツとベルトと靴と靴下とインナーとパンツだよ!」
    「ほんとに全部じゃん!」
    「今の恰好でデートに行かせられないからだろ!」
     そう怒られてしまうと、自分の服装を改めて見直してしまう。
     黒い着古したコート、白いインナー、穴の開いたジーンズ。いつもの恰好に、コートの中には薄いダウンを忍ばせ、首元はマフラーを巻いている。
    「でも、コートも湟神が結界張ってくれて普通の人からは普通に見えるんだろ? 耐久力も上がってるし」
    「耐久性の問題じゃないの。TPOの問題だから」
    「正宗だっていつも同じ格好じゃないか」
    「あの人のあれは軍用の服を卸してるだけだから。あれはああいう趣味嗜好の人の服装だからね。あれでデートは行かないからね。あと、意外とあの人の服高いから。アウトドア系とか、高機能系の服は高いかわりに見た目を捨てても命を守るだけの耐熱耐冷、速乾撥水防水機能があるんだよ」
    「オレの恰好ばっかり安っぽいみたいに言いやがって……」
    「はい! そのシャツいくら!」
    「千五百円くらいかな……」
    「ダウトー!!」
    「えーー!!」
     そうして、長い旅が始まった。



    「高くない?」
    「高くない」
     コソコソと明神がそわそわしながらプラチナの後ろを背を縮めて店内をついてくる。
     色々と本人に着せてみるが、丈が合わない。腕周りが合わない。本人が素材感を嫌がる、となかなか何一つとして決まらないまますでに二時間ほど経過していた。
    「いや、ありえなくないか。このパンツ、オレの今着てるシャツより高いのかよ……パンツだろ……嘘……」
    「君、百貨店行ったら卒倒するね。
     で、そのシャツは?」
    「高い」
    「値段の話じゃない! きついかきつくないか! 首回りは? 胸周りは!?」
    「なんか、二の腕と胸の辺りがパンパンなんだけど」
    「もう霊力で全部足に回せよ、筋肉!」
     三件目の店でも値段に納得できず、疲弊したまま二人は次の店へと向かう。ありがたいことに平日の昼間なので休日よりは人は少ないのだろう、時折二人の目立つ外見に興味本位の視線を感じるものの、今のところはそれほど気に入るものがない、以外の苦労はない。店員の接客はすべてプラチナが断っていた。
    「で、結局なにを基準に選んでるんだよ。全然わかんないんだけど」
    「いや、俺、ここに来る途中でちゃんと説明したよね?」
    「聞いたけど、よくわからなかった」
    「いい加減殴るぞ。ったく、いいかい、もう何回言ったか忘れたけど、ここで気に入ったデザインとか、似合うものがあったら、それと同じものをもっと君に届く値段の店で探すために冬悟くんが気に入りそうなものを探してるんだからね? まずは、気に入るものを探して。それからサイズが完璧に身体にフィットしてたら流行とか関係なく長く着れるから、とにかくぴったりのサイズ感を覚えてほしいの。だから面倒でも何回も試着してるんだから」
    「でも、こういうクタクタしたのが着やすいんだもん」
    「もん、じゃない。かわいくない。
     あのねえ、一応ホテルに食事しに行くの。わかってる? ヒメノちゃんは雪乃さんが誂えた新品のかわいいお洋服来て、お化粧して、おしゃれしてくるの!!
     君が不格好じゃ、女の子に失礼なんだよ!」
    「……はい。それに関しては返す言葉もございません」



    「これ好き」
    「ああ、悪くないね」
     ようやく、サイズ感のちょうどいいパンツを見つけた。グッグッと屈伸をしてひざ裏の伸びを確かめるがすぐに窘められた。
    「そこ、戦闘準備しない」
    「お客様、サイズはいかがですか?」
    「一応もう一つ上のサイズも試着していいですか?」
    「はい。かしこまりました」
    「えー、これでいいじゃん」
    「ライン見えすぎ。太ももパンパンじゃないか、ふくらはぎも形がちょっと見えすぎるかな。一応大きいのも履いて確認するだけしてみて。あとついでにこのシャツも試着」
    「はーい」
     だんだんと着せ替え人形のようにさせられることに抵抗がなくなってきたが、プラチナの視線がふと気になった。
    「どうかしたか?」
    「君、それ、折らずに履けるんだな」
    「え?」
    「他の商品よりは気持ち短めなんですけど、やっぱり大抵は折るか切るかするんですよね~。お客様、丈感までジャストフィットでスタイルの良さが際立ちますね~」
    「はあ」
    「あー! これだから体格に恵まれてるくせに自覚がない奴は! ほら! さっさとこっちも着て!」
    「わ~! 怒った~!」
     店員の忍び笑いが、カーテンの向こうからうっすらと聞こえた。
     ポイントカードを作れば初回に二十パーセントの割引があるとのことを言われ、二人で予算を突き合わせてOKが出た。
     ようやくズボン(ボトムと呼ぶらしいが明神はかたくなにズボンと呼んだ)を買ったことでプラチナの顔にも余裕が出てきた。
    「身体の多くを占めるからとりあえず最低でもボトムスさえちゃんとしたのはいてりゃまあ、なんとか見れるもんになるでしょ」
    「ふうん」
    「色も紺だし、大体なんでも合うから」
    「へえ」
    「よし! 次!」
    「え?」
     もうすっかり終わったつもりになっていたが、終わってはいなかった。



    「あれ? ここでいいのか?」
    「いいの、ここで」
     こんな大都会の真っただ中に、明神でもよく買い物に来る廉価洋品店が入っていた。いままで散々一桁違う商品ばかりが置いてある店ばかり回っていたので、急に見慣れたロゴに落ち着きを取り戻す。
    「いや、もう、君、シャツが壊滅的に似合わないから、セーターにしようと思って。それならデザイン選ばないし、ジャケット羽織ればいいんだし……」
    「じゃあなんでシャツにそんなにこだわってたんだよ」
     これでもかと色々と着させられたのに、結局似合わないといわれてしまうと、それはそれでこちらとしても納得がいかない。
     思わずムッとして言い返すとプラチナは真顔で応えた。
    「一年中着れるからだよ」
    「あ、はい」
     色違い買えばもっと持つし、という声は聞き流しつつ、よくよく考えなくても、この年までろくな服の着方についてわかっておらず彼に引っ張りまわされているとはいえ、あまりにも時間をかけているのを思うと、確かにその選択肢は正しいのかもしれない。
    「でもなんでシャツなんて似合わないんだ……? 当然だけど学生の時は制服で着てたぜ? いくらオレだって全く着た事がないわけじゃないよ」
    「あのねえ、それは昔の話でしょ? 人の体形は変わるの。君は明神さんについて修行をしたことと、この数年間の実地経験の中で筋肉もついて大人の体型になったんだよ。使えば使うほど筋肉は大きくなる。俺と君の体型が全然違うのは、使う筋肉が違うからだよ。持って生まれた性質だけの話じゃないの」
    「へー」
    「首も、肩も、腕も、筋肉ゴリラな空の案内屋の人はだからそんなおんなじような恰好しても違和感ないんだよ」
    「悪かったな」
    「俺なんかほんっとVネック似合わないんだよな~。Vのセーター、何度買って挑戦しても結局シャツインしないと着れないし……」
    「ごめん、全然言ってることがわかんない」
    「うるさい。ごつい人間には細身の人間の苦労はわかんないんだ」
     そして結局ここで白いセーターと黒ジャケット、靴、ベルトを購入した。最後のほうはプラチナも面倒になったのか「いいんじゃない?」と雑な対応だったのが気になったが。
    「は~やっと終わった~! 助かったよプラチナ~!」
    「まあ、これで春まではなんとかなるかな……。夏は夏で、半年後にまた買い物行こう……」
    「え……?」
    「なに驚愕って顔してるんだ。当たり前だろ、服は消耗品だし、流行り廃りもあるんだから。今回のは全部ベーシックなデザインにしたから古くなるまで着れるだろうけど、頼むからこの服着て戦ったら一貫の終わりだから気を付けてね」
    「でも、霊が出てくるタイミングわかんなくない……気を付けるけど……」
    「も~、冬悟くんも俺みたいにスーツにすればいいのに~。結構丈夫だから~」
    「そんな金あるわけないだろ」
     無事に買い物が済んだ祝いに、一応、ささやかながら明神の奢りでコーヒーを飲んでいると、スッとプラチナが紙袋を取り出した。
    「これ、大したものじゃないけど、俺からのプレゼント。ヒメノちゃんの隣に並ぶならダサい見た目はやめてスマートに対応してほしいからね」
    「え、嘘。マジで? いや、そんな、ここまで付き合ってもらってその上こんな……」
     くいっと顎で、中身を見ろと暗に指示され、中を開けてみると、薄い紫色のハンカチと、四角い小さな箱。
     箱の中身を確認する。
    「パンツじゃん」
    「うん」
    「おまえ、バカじゃねーの? なにこれ、パンツじゃん」
    「いや、最後の勝負に必要かなって。ホテルだし」
    「泊まらないし、行くの昼だし、おいなんだよこれ、ハートマークじゃん! っていうか、これ今日買ったベルトより高いじゃん!」
    「大事に使ってくれよな!」
    「彼女とその母親が洗濯機の中見るのにこんなの履けるかよ!」
     そして、その反応をわかっていたというように、口から洩れるように「くふふ」っと口元を押さえた笑いをいつもはするプラチナが大きく口を開けて机に突っ伏して声を上げずに笑ったのだった。

    ***

    「ふうん、そうなんだぁ」
     どことなく、彼女の声は冷たい響きを持っている。とても珍しいことだ。
    「いいなぁ、プラチナさんと一緒にそんなすごい都会に行ってランチしてお買い物かー! いいなー! 私も行きたかったな!!」
    「あ、はい」
     おっかしいな~と首をかしげつつ、どこで間違えたのかわからない。
     雪乃からもらったから、といえばヒメノは喜んで外食デートに乗り気になってくれた。初めてのデートだね! という弾んだ声に、うれしくなる。
     思わず、今日プラチナと一緒に過ごした数時間の様子を簡単に伝えると、とたんに冷たくなった空気に自分の言動を振り返った。
    「あのさあ」
    「はい」

    「それなら、私と一緒に行けばよかったんじゃないですか?」

     最近は少なくなってきた敬語が、途端に二人の距離を遠ざけたようだ。
    「あ、はい」
    「そういうところですよ、明神さん。そういうところ。なんで明神さんの一番最初の、そういうの、私に相談してくれないのかな~?」
    「あ、いえ、そういうわけでは」
    「なんで敬語なの」
    「あ、つい」
    「もー! 明神さんの、バカ!」
     ほんっと女心がわからないんだから!! といって帰ってしまう彼女の後姿を慌てて追いかける。
     でも、明神にだって男のプライドがある。
     当日のお楽しみの一つなんだよ、と言い訳をして、小柄な彼女の速足に大股で追いつくと手をつないだ。
     それは振りほどかれることなく、うたかた荘までしっかりと握ったままだった。

    ***

    「こんな朴念仁の君がおしゃれしようなんて人も変われば変わるもんだね」
     笑い疲れて大きなため息をつきながらプラチナがまだ涙を流しながら言う。
    「へいへい、そうですか」
    「そうだよ。照れなくてもいいじゃない」
    「うるさいな。大体、お前も同じなんだぞ」
    「え?」
    「飲んでたら隙だらけなのに、お前、アイツの前だと隙ないもんな。普段のそういうのも見せてやればいいのに」
     突然の明神の反撃にまさに鳩が豆鉄砲を食らったような顔をして、そしていつもの彼女のことを思っているのだろう表情にゆっくりと移行した。
    「君にそんなこと言われる日が来るなんて、思ってもみなかったな。
     君らといる普段の俺って、そんなに気緩んでるの?」
    「さあ? 俺はそっちのが見慣れてるけど、湟神が愚痴ってるよ。
     男だけで飲んだ後のラーメンとか、立ち食い蕎麦屋とか、こういうやっすい飯屋とか、お前不味いコーヒーの店好きじゃん」
    「別に不味いのをわざわざ飲みに行ってるんじゃないよ」
    「似たようなもんだろ? 息抜きで行ってるんだし。
     そういうところにアイツも連れていってやれよ。行ってる話も聞くし痕跡もあるのに、絶対にそういう店には一緒に行かないって」
    「えー、やだよ。澪ちゃんの前ではかっこよくいたいのに」
    「それ。ヒメノとお前の嫁さんが言ってたぞ。男はギャップがあるほうがいいってよ。
     オレもお前も、イメージのまんまだってダメ出しされたよ」
    「ははははは、そういうことか」
     もう空になったカップを無意味に口元に添えていたのをソーサーに戻して、困ったようにそう打ち明けてきた明神に、プラチナは同じような表情で苦笑いを返した。
    「そういうのって、結構勇気いるよね」
    「お前は崩すだけでいいんだから簡単だろ?
     オレなんてカッコつけなきゃいけないんだぞ」
    「カッコつけさせてくれる相手でよかったじゃないか」
    「お前も、そのみっともないところも見たいなんて言ってくれる奥さんでよかったな」
    「あげないよ」
    「いらないよ、あんなおっかない女。お前にしか、かわいくないだろ」
     そういいながら、明神は次にプラチナがするだろう表情に気が付いていた。
    「それが、いいんだよね」
     そういって恥じらうような笑顔は、こちらも照れくさいけれど、ここまで惚れこまれたら、そりゃあ湟神のほうが根を上げるわけだ、と二人の関係に憧れのような羨望を抱いた。同時に、オレの彼女も、かわいいけれど、というのは、口に出来なかった。
    みどり(aomidori003) Link Message Mute
    2022/08/07 15:46:47

    君とデート

    明姫の続きもの。その⑦。ホワイトデー前。
    明姫とプラ澪前提。明神がヒメノとのデートに行くために洋服を買いに行く話。ヒメノほとんど出ない。
    延々と明神とプラチナが話してるだけ。

    そしてホワイトデー本番の話はありません。

    pixivからの移行です。

    #みえるひと #明神冬悟 #明姫 #神吹白金 #プラ澪

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    • ナルキッソスの終局初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。審神者視点の話です。

      山姥切国広、修行から帰る、の巻。
      審神者の過去あり。若干暗めです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ②ツイッターで上げてた三池兄弟の現パロ小話まとめ②
      (実は血が繋がってない)三池兄弟が、なんか手作りの店をやっている話。時々、幼馴染の友人として古備前がいます。
      日常ほのぼの小話多め。時々、ソハヤの鉛食ってるみたいな話があります。

      ①お揃い
      ②探し物はなんですか
      ③ひだまり
      ④独立宣言
      ⑤醤油と山椒は欠かせない
      ⑥黄色い果実
      ⑦優しさに包まれて
      ⑧君と今年

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ
      みどり(aomidori003)
    • その腕を伸ばせ霊力フェス2!用 無料配布です。
      ソハヤ中心のCPなし、男審神者ありのどたばたオールキャラ風味の事件物です。
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎の本丸です。
      戦闘シーンはありませんが、若干痛い描写はあります。最終的にはハッピーエンドです。
      DL版と中身は変更ありません。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #男審神者 #霊力フェス‼︎2 #霊力フェス2
      みどり(aomidori003)
    • 【サンプル】こりゅうと!2【長船DASH】2022年10月16日 閃華の刻38内プチオンリー「長船DASH」参加します。
      『あたらしい橋をわたる』みどり 西1ホール ク32b
      新刊『こりゅうと!2 ー沼地のある本丸ー』 58p/A5/600円

      新刊は以前出した『こりゅうと!』と同コンセプトの『こりゅうと!2』(まんま)です。
      前作読んでなくても問題ないです。前作『こりゅうと!』も再販します。
      よろしくお願いいたします!!

      ツイッターで書き下ろし以外はほぼ読めます。
      長船たちがわちゃわちゃ本丸での平和な暮らしをしている小話たちと(炭作ったり、衣替えしてたり、かき氷食べたりしています)、
      書き落としは謙信くんの修行に伴い自分の行く末に悩むとも悩んでないような感じだけど、やっぱり修行行く決心をする小竜さんの話。最後だけ初期刀がいますが、あとはほぼ景光兄弟中心の長船。いろんな刀の名前は名前だけ出てきます。
      表紙はいつものようにすあまさんがやってくれました。本当に忙しいところありがとうございます……。

      サンプルは各話冒頭。
      上記に書いたように書き下ろし以外はツイッターで大体読めます。(https://twitter.com/aomidori003/status/1576498463780372480?s=21&t=ersI-MzJs0nDH1LOXbLH_w)ツイッターであげたものに加筆修正をしています。
       愛の詰まったお弁当   ……長船全員。謙信のお弁当をみんなで作る話
       薄荷の香りを撒き散らし ……小豆、謙信と衣替えをする話。南泉と堀川派がいる。
       ブルーハワイの夢    ……小竜と大般若が謙信と小豆にかき氷を作ってもらう話。
       望んでもない      ……光忠兄弟+景光兄弟。髪の短い小竜さんの話。ちょっとだけ獅子王。
       砂糖まみれに固めて   ……長光兄弟+景光兄弟+五虎退、日向。みんなで花の砂糖漬けを作る話。
       全て洗ってお湯に流して ……景光兄弟+長義。炭を作って風呂に入る話。
       酔っ払いたちの純愛   ……長船全員+長義。タイトル通り飲み会の話。日本号いる。
       二人の景光       ……書き下ろし。小竜さんが修行に行くまで。

      #刀剣乱舞 #小竜景光 #謙信景光 #長船派 #景光兄弟 #長船DASH #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • ただの少年ですゲームDP。男の子主人公がチャンピオンになった後、なかなか助手のヒカリちゃんと会えなくてずっと主人公を探していたヒカリちゃんの話。
      主人公の名前は「ニコ」くんです。
      恋愛未満なDP主人公ズが好きです。

      pixivからの移行です。

      #ポケモン #DP #ヒカリ #男主人公
      みどり(aomidori003)
    • 未来を見ないで(2021年5月29日追記)
      2021年5月30日の0530超エアブー 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      A5/50P/600円/小説/全年齢
      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。男性審神者がいます。
      肥前忠広と出会った前田藤四郎と男審神者がとある事情から一緒に同行し、戦いを介して、
      肥前の本丸の陸奥守吉行、南海太郎朝尊との関係を探っていく物語。
      土佐組の関係性のあり方の一つとして、肥前を中心に描いています。
      こちらの話を加筆修正したものです。ラストは追加されています。

      全編シリアス。ブラック本丸、刀剣破壊表現、間接的ですが流血、暴行描写があります。
      なんでも平気な方向け。

      通販はこちら
      https://pictspace.net/items/detail/276503

      よろしくお願いいたします!

      ===========================

      初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。個性の強くない男審神者います。
      単発で読めます。
      土佐組中心というか肥前くんメイン。審神者が事情ありそうな肥前くんと出会ってドタバタする話。

      ・流血、負傷、嘔吐シーンなどあります。
      ・ブラック本丸表現あり。刀が折れるシーンもあります。
      ・最後はハッピーエンドです。

      5月30日のインテックス大阪・超閃華の刻2021に加筆修正を加えて出す予定です。
      おそらく通販になる予定です。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #土佐組 #肥前忠広 #前田藤四郎 #男審神者 #陸奥守吉行 #南海太郎朝尊
      みどり(aomidori003)
    • 自覚のない可愛げ初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初鍛刀・前田がめちゃくちゃにかわいいと思っている審神者と、自分の言動が短刀らしくなくかわいくないというのが自覚あって軽いコンプレックスな前田の話。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 誰が為のお茶初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者が出てきます。鶯丸が夜寝る前にお茶の準備をしている話。大包平が顕現したてで鶯丸が浮足立ってる。
      単品で読めますが、この話の続きみたいなものです。
      >「本心はぬくもりに隠して」(https://galleria.emotionflow.com/115535/635572.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 理由はいらない単発。これだけで読めます。
      本丸内で寝無し草をしていた小竜さんと、小竜さんに世話を焼かれていたけど本当は一番小竜さんを受け止めていた謙信くんの話。
      それとなく長船派が大体出てきます。

      ついでに、この堀川くんは、この堀川くんと同一です。本丸もここ。
      『そして「兄弟」となる』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626036.html

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #長船派 #景光兄弟 #小竜景光 #謙信景光
      みどり(aomidori003)
    • 闇こそ輝くと知っていた初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。山姥切国広視点の話です。
      山姥切国広、修行に行く、の巻。

      実際には私は即出しましたけど。
      でも、山姥切国広は「修行に行く」と言い出した時点で修行完結と思ってる派なのでそれだけで尊いです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #山姥切国広 #前田藤四郎 #薬研藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • 現パロ三池兄弟まとめ①2021年7月11日の『閃華の刻緊急SUMMER2021』に参加します。
      【凍結ぶどう】青海Bホール テ64ab
      『鈍色の日々』(にびいろのひび)
      70P/600円/小説/全年齢
      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276506

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      ツイッターで上げてた現パロ三池兄弟の小話をまとめました。
      とりあえず10本です。

      こちらの内容に加筆修正して書下ろしを追加したものを7/11閃華に出す予定です。
      ツイッターにはもう少し載っています。

      気がつけばすごいたくさん書いていた……。
      色々感想いただけて三池界隈の優しさに甘えています……。ありがとうございます。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #三池兄弟 #現パロ #物吉貞宗 #包丁藤四郎 #大包平 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • 家族になろうよ昔サイトに載せてたプラ澪+正宗くん関連小話まとめ。
      一応おそらく時系列順。

      妄想過多。過去捏造。
      子ども時代~修行時代~本編~プラ澪告白編から結婚まで。
      短い話の連なりです。なんとなく全編がゆったり繋がってます。

      なんとなく明姫のプラ澪もこの前提ですけど、子どもはいないので時系列は少し違います。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #神吹白金 #火神楽正宗 #湟神澪 #プラ澪
      みどり(aomidori003)
    • どうか全力で構わないからイナイレ二期の真帝国戦後の鬼道さんと円堂さんの話。
      ほんと、あそこの春奈ちゃんのこと考えると鬼道さん殴りたいけど、鬼道さんも誰か抱きしめてあげて、みたいな気持ちになる。円堂さんも豪炎寺抜けて傷心中だし。
      二期鬼道さんの良妻ぷりが、好きだけど、鬼道さんももっとワガママ言ってほしかったな、という話です。書いたのは結構前です。

      pixivからの移行です。
      #イナズマイレブン #イナイレ #円堂守 #鬼道有人 #音無春奈
      みどり(aomidori003)
    • まがい物の恋初期刀加州本丸の、ソハさに。
      神様ムーブなソハヤと、ソハヤに片思いをしていたけど鈍感な審神者の話。ハッピーエンドです。
      ちょっと女性の生理描写あります。

      ソハヤ視点の補足のような何か→「作り物の気持ち(https://galleria.emotionflow.com/115535/635625.html)」

      ソハさにがめちゃくちゃキている。これはこれで終わりなんですけど、続きというか、補完があるので、また適当にあげにきます……。とにかく一週間くらいで4万字以上ソハヤ書いてて、書かないと日常生活に支障が出るレベルでソハヤいいです……。ソハヤぁ……。神様ムーブしてくれえ……。
      あと、毎回毎回糖度が低い。どうしてなんだろう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱夢 #ソハさに #女審神者 #ソハヤノツルキ #加州清光
      みどり(aomidori003)
    • 変わらない寂しさ明姫の続きものその⑥。番外編。
      明姫です。が、ほぼ明神とエージ。
      初期三人組が大好きすぎて書いた。明姫が付き合い始めて寂しくなるエージと、でもそれに派生してそれぞれ寂しさを抱えてる明神と姫乃、みたいな感じですけど、エージと明神には永遠に兄弟みたいでいて欲しいです。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明姫 #桶川姫乃 #眞白エージ
      みどり(aomidori003)
    • ライオン強くなりたいエージと、明神の話。
      昔出したコピー本です。

      #みえるひと #明神冬悟 #眞白エージ
      みどり(aomidori003)
    • 本心はぬくもりに隠して初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。初太刀・鶯丸からみた主の話。近侍で明石が賑やかしにいます。

      話の中で大包平が十数万貯めても来なかった、という話は、実話です。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #明石国行 #鶯丸
      みどり(aomidori003)
    • あまやどり昔出したみえるひとの同人誌です。
      明神冬悟と正宗くんの話と、ひめのんとプラチナの話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #神吹白金 #火神楽正宗
      みどり(aomidori003)
    • 君に花束をn番煎じのタイトル。光忠が顕現してからの福島の兄ムーブと己を大事にしすぎる言動に頭を悩ませているけど、福ちゃんは福ちゃんで弟との距離感に諦観感じていた話。最後はハッピーエンドです。
      加筆修正して、光忠兄弟ワンドロで書いた話たちとまとめて春コミに出す予定です。

      光忠、なんでも器用に出来る男が全く頭回らない癖強兄に振り回されてほしい。

      #刀剣乱舞 #光忠兄弟 #燭台切光忠 #福島光忠 #不動行光 #サンプル
      みどり(aomidori003)
    • こんな苦味も口に含めば初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      男性審神者がメインです。甘いものが好きなんだけど、ずっと隠し続けていた審神者と、それに気付いて色々と察した安定が審神者と甘いものを食べに連れ出す話with骨喰。
      脇差たちには元気いっぱいもりもり食べててほしいです。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #男審神者 #大和守安定 #骨喰藤四郎
      みどり(aomidori003)
    • ここから単発。これだけで読めます。
      ソハヤの顕現から、大典太の顕現して、三池兄弟が「兄弟」となるまで。
      兄弟のすれ違い話好きすぎて、堀川派と貞宗派と三池で書いてる……。
      同じようなものですが、兄弟好きなので許してください。

      ソハヤのポジに見せかけたネガがめちゃくちゃ好きです。あと、大きな刀が小さい刀とわちゃわちゃしてるの好きです。徳川組かわいい~~~、好き~~~という気持ちで書きました。

      ついでにこの物吉くんは、多分この物吉くんです。
      「うちのかわいい太鼓鐘(https://galleria.emotionflow.com/115535/635603.html)」


      以下、余談。
      刀ミュ、三池兄弟、本当にありがとうございました……。
      ソハヤツルキ、最高でした……。本当に、東京ドームシティに帰ってきてくれてありがとう……。推しが自ジャンルに来る経験初めてなので、挙動不審ですが、応援していきます……。
      本編より、推しの観察に費やす経験初めてしました。ソハヤしか観てない。健やかでいてくれてありがとう……。

      別途、イベント情報などはツイッターのほうが多少お知らせしているかと思います。よければどうぞ。>https://twitter.com/aomidori003

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      #刀剣乱舞 #三池兄弟 #ソハヤノツルキ #大典太光世 #物吉貞宗 #包丁藤四郎
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    • 夕陽の向こうの顔明姫。GW前。雨降って地固まる系の話。
      いつもどおりの展開で、愚鈍な明神と、情緒不安定なひめのん。

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      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 一瞬だけの信頼みえるひと小話。サイトにあげてたもの。2008年くらい。本編前の明神師弟の話。
      冬悟がひたすらにネガティヴボーイで、師匠もつられてネガティヴになってる。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #明神勇一郎 #黒白師弟 #明神師弟
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    • 二人で見る月みえるひと、学パロ冬姫(明姫)です。
      以前書いていた『もっともっと』(https://galleria.emotionflow.com/115535/626025.html)の前日譚というか、くっつく時の話。

      pixivからの移行です。

      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
      みどり(aomidori003)
    • 花火の夜明姫。7月、夏休みの話。
      R15くらいかなぁと自分比で思っていたんですが、特に大したことはなにもしてなかったです。おかしいな……。書いてる間は死ぬほど恥ずかしかったんですが。二人で花火を見に行く話、ですが、花火は見れませんでした。

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      #みえるひと #明神冬悟 #桶川姫乃 #明姫
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    • シンフォニアまとめ十数年前に書いたTOSの短い小話のまとめです。ほぼCP要素なし。時折ロイコレ風。
      ロイド、ゼロス、ジーニアス多めです。9本。
      本当に、名作で、ロイドくん、一生好きな主人公です。

      最近ひとさまのテイルズシリーズの実況を見てはちゃめちゃに好きだったことを思い出したので昔のを引っ張り出してきました。
      は~~~、ゲームやりたいな~~~~~~。

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      #テイルズオブシンフォニア #TOS #ロイド #ゼロス #コレット
      みどり(aomidori003)
    • 隣室の明石くんとソハヤくん(2022年3月17日追記)
      2022年3月21日の閃華春大祭 【凍結ぶどう】みどりの新刊です。
      【凍結ぶどう】東2ホール ケ43ab
      『隣室の明石くんとソハヤくん』
      100P/文庫/1,000円/小説/全年齢
      カバー、表紙はいつものようにすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!!!推し二人描いてもらえてめちゃくちゃ嬉しい!!!!

      通販はこちらから。
      https://pictspace.net/items/detail/276508

      よろしくお願いいたします!

      ===========================

      単発。隣室になっている来派の部屋の明石と、三池の部屋のソハヤが大して仲良くならずに隣人として過ごしている短編集です。日常ほのぼの~シリアスまで。

      全話に明石とソハヤ。時々、愛染国俊、蛍丸、大典太光世、虎徹がちょっと、名前だけは他の男士も居ます。
      明確なセリフはありませんが、審神者います。
      CP要素はありません。

      なお、最後の「⑦隣に立つもの」ですが、戦闘描写あり、流血、重傷表現があります。

      pixivからの移行です。
      みどり(aomidori003)
    • ドラクエ2~8まとめ十数年前に書いたドラクエ2~8の短い小話のまとめです。
      2は5本。CPなし。3人組がわちゃわちゃしてるだけ。
      3は3本。CPなし。パーティは勇者・盗賊♂(賢者)・武闘家♀(遊び人→賢者)・商人♀(賢者)の4人。
      4は6本。CPなし。勇者、クリフと、ライアン、マーニャ。
      5は5本。主ビア。主人公単独とCP物。
      6は3本。とても短い。ミレーユとテリーが好きです。主人公の名前は「ボッツ」。
      7は4本。CPなし。ほぼキーファの影を引きずってる話。主人公は「アルス」。
      8は5本。若干主姫。パーティ4人がわちゃわちゃしているのが好きです。

      11を書きたくて、昔の整理しました。
      ドラクエ、一生好きですね。

      pixivからの移行です。

      #ドラゴンクエスト #DQ2 #DQ3 #DQ4 #DQ5 #DQ6 #DQ7 #DQ8 #主ビア
      みどり(aomidori003)
    • 【ペーパー】コンクリの森【閃華春大祭2021】春コミおよび閃華春大祭 2021お疲れ様です。ありがとうございました。
      マジで前日に作ったペーパーです。少部数だったので、無配で終わりなんですがせっかくなのでこちらにも。
      明石と不動(極)が一緒に現代遠征に行く話です(単発)。
      表紙はすあまさん(https://www.pixiv.net/users/158568)が描いてくれました!

      前提は、初期刀・山姥切国広、初鍛刀・前田藤四郎のとある本丸の話。
      ほとんど姿のないセリフのみ男性審神者が出てきます。

      pixivからの移行です。

      #刀剣乱舞 #明石国行 #不動行光
      みどり(aomidori003)
    • そして「兄弟」となる初期刀・山姥切国広、初鍛刀・薬研藤四郎の本丸に権限した、十振目の堀川国広が、山姥切と山伏を心から「兄弟」と呼べるようになるまでの話。うちの本丸始動話でもあります。

      堀川派の「脳筋」と呼ばれているけれど、実際には三人とも内に籠るタイプなのがめちゃくちゃ好きです。他者に向かわず、自分自身ときちんと向き合うタイプの国広ズ、推せる。

      pixivからの移行です。
      #刀剣乱舞 #堀川派 #堀川国広 #山姥切国広 #山伏国広 #国広三兄弟
      みどり(aomidori003)
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