ペルソナ5 小ネタ集5アテンション!
こちら、アトラスから発売された『ペルソナ5』の小ネタ集的なもんです。
特にモルガナ関係で、主人公がおかしくなっています。
カッコイイジョーカーは存在しません。
パレス潜入時はコードネーム表記、日常は通常呼びで書き分けてます。
・主人公名
鈴川 和哉(すずかわ かずや)
普段はきちんとしたリーダーなのに、モルガナ絡みではそんな面影は無し。
メンバーもそれを理解して、ツッコみつつ付き合ってくれてる。
トルゥーエンドまで+オマケ
モルガナのデレ
和哉「最近、モナが冷たい…」
机に頭を起きながら、重いため息。
春「モナちゃんと喧嘩した……訳では無さそうね」
真「モルガナと喧嘩したのなら、天変地異でも起きる程よ?」
祐介「むしろ、モルガナと喧嘩すると言うイメージしすら浮かばん」
杏「何、とりあえずなんでモルガナ冷たいとか思うわけ?」頭ぽんぽんと叩く
和哉「最近、戦闘で追い討ちするのが、祐介率高い」
竜司「それはしょーがなくねーか?」
和哉「その代りに状態異常治すときと庇ってくれるのモナで、うっかり萌え死に仕掛けたけど!!!!! 特に、庇ってくれるとき! 羊姿のモナ可愛すぎて、うっかり昇天しかけたよ! マハ系食らった時の衝撃だ! なんだ、あの羊姿した天使な猫は!!!!! マジで、天使か!!!!! 」握り拳作る
双葉「それでリーダー務まってるのが、不思議だ」
和哉「ますます、皆冷たくないか? モナの事で真剣に悩んでるのに」
竜司「いやー……なぁ?」
杏「誰よりもモルガナ好きってのは分かり切ってるし?」
祐介「第一に、毎回それだから真剣に聞くのもな」
真「だいたい、和哉の愛情表現がしつこいからじゃなくて?」
和哉「なん……だと?」
春「そんなに驚くことでも無いかなと思うよ?」
双葉「いつも暇な時は撫で回しーの、抱きしめーのしてるもんな、和哉」
和哉「夜はブラッシングもしてる」
竜司「どんだけ、モルガナ構ってんだよ! つーかさ、そんなに構われてるなら、モルガナ離れしてみたらどーだ?」
和哉「モルガナ離れ……う゛ー……」頭抱えて唸る
祐介「重症だな、これは。むしろ、モルガナを一日でも離したら、廃人化しそうだがな」
真「あり得るから、否定出来ないわ」
竜司「修学旅行の悲劇再びだな」
そんな矢先に、お散歩から帰ってきたモルガナ。
モルガナ「なんで、コイツは頭抱えて唸ってるんだ?」
和哉「モルガナおかえりぃぃい……」まだ唸ってる
モルガナ「た、ただいま?」
春「モナちゃん、こっちこっち」手招き
春に誘われるままに側に寄ると、さっきの話を耳打ちする。
モルガナ「呆れた……」
春「そう言わないであげて。和哉君、ずっと悩んでたみたいし」
モルガナ「……とに、世話の焼ける。おい、和哉」机の上に飛び乗る
和哉「?」顔上げる
モルガナ、和哉の頬に頭を擦り付ける
モルガナ「そんなに言うなら、今日一日デレてやるよ」
モルガナがゴロゴロ喉鳴らしながら、頭を擦り付ける。当の和哉は吃驚したまま動かず。
モルガナ「なんだ? 不満か?」小首傾げる
頭をそのまま打ち付けて、和哉動かなくなる。
モルガナ「ちょ、おい! 和哉!」
竜司「あ、これ、無事に昇天してる」
杏「マハ系食らった時と同じ衝撃だっけ?」
祐介「それでいて、この世に降りてきた天使な猫だったな」
真「ほんと、モルガナ好きよね」
双葉「その好きずきが過ぎて、常に語録崩壊」
春「それと同じ位、モナちゃんも和哉君の事好きだよね。羨ましい」
真「そこは、羨ましがるのは違うわよ」
モルガナ「オマエラ、のんきに話してるなよ! とりあえず、起きろ! 和哉!!!」肉球ペチペチする
混濁していた世界が崩壊していく。その中で、モルガナと俺達の距離が離れていく。
「モルガナ!!!!」
手を伸ばしても、届かない。モルガナと隔てる壁をぶち壊せたら良かったのに。こんな時に、力が使えないなんて馬鹿げてる。何がトリックスターだ。
「モルガナ!!! モルガナ!!!」
居場所を作ってくれた仲間を、大切な家族を、このまま見送る事しか出来ないだなんて。
「モルガナ!!!!!!」
世界を取り戻して、大切な仲間であり家族を失った
和哉とモルガナ帰還
モルガナが皆からのお叱り受けた後、何も言わず抱き締める。
モルガナ「おい、野良猫生活長いんだから……」
和哉「モルガナ、ほんと、なんなんだよ……野良猫生活してたってなんだよ……」お腹辺りグリグリ、半泣きの声
モルガナ「……」
和哉「モルガナは大切な家族なんだ。もう会えないかと思って、ほんと……」
モルガナは少し体を伸ばして、和哉の頭をポンポン叩く
モルガナ「和哉。……おかえり」
和哉「……ただいま。それとおかえり、モルガナ」お腹うずめたまま
モルガナ「ただいま」頭ポンポン
そのやり取り見て、微笑ましく笑う面々。
再アテンション!
全員で、主人公送った後の話で、全員で主人公宅に送って、尚且つこの一年間の話をしようと言う流れになった感じです。
ついでに、この親にしてこの子あり的な話になってますので。
大丈夫な方はどぞー
色々、オーケー?
緊張した面持ちで、一年前に出ていった自宅を見上げる。何処も変わってない、無実を証明されたとしても、結局ついて回るレッテル。何も変わらない。変わらない中に、一つの変化があったとしたら、かけがえのない仲間と協力者。そして……
「おい、和哉。……大丈夫か?」
「……うん、大丈夫。一人じゃないし」
鞄の中から顔を出したモルガナの頭を一撫でし、後ろに控えてる面々にも安心させるように笑う。意を決して門をくぐる。玄関の扉をいざ開けようとした、そのタイミングで扉が向こうから開いた。
「あっ」
「……和哉……」
扉を開けたのは母親だった。その後ろに父親も居た。玄関先は、なんとも言い難い雰囲気が三人を包んでいた。それもそうだろう、冤罪とはいえ前科付きになった上に、世間を騒がせた怪盗団のリーダーだった訳で。そんな息子に、どんな顔して、どんな態度で接すればいいのか戸惑うのも無理ないだろう。
「あっ、えっと……」
「ただいま」
「……お、おかえりなさい……」
「……おかえり、和哉。ああ、お友達も一緒か。……ともかく、家に入りなさい」
父親はそう告げると、リビングに入っていた。母親も逃げるようにリビングに入っていく。その様子を見送った後、もう一度「ただいま」と告げる。
一先ず全員をリビングに通しそれぞれ座ると、ぽっつりぽっつりとこの一年間に起きたことを、話せる範囲で話した。二人は黙って聞いていた。旅立つ前に冴島 冴から冤罪の件を、惣治郎から生活態度等の話はされていると聞いてた。故に、すんなりと話を聞き入れて貰えた。全てを話終えると、暫しの沈黙。
「……そうか。良い友人や人々に恵まれたんだな……」
「仲間達のおかげで、俺はここに居る。皆が俺を助けてくれたんだ」
「……和哉、ごめんなさい。私達が貴方を守れなかった……ごめんなさい」
「……」
「謝って済む話じゃないのは分かってる。親としてお前を守れなかった……本当にすまなかった」
二人は涙して謝って来た。その様子を見て、和哉は一年前を思いかえる。世界に絶望した、あの日の事を。あの時は、何故守ってくれなかったのかと恨めしく思った。だが、無理な話だったのだろうと、今は思う。いきなり息子が犯罪者にされた、周りから白い目で見られ、全てが変わってしまった。そんな環境な所で、他人を気遣う余裕など合ったのだろうか?
「……気にしてない、それに俺には大切な仲間も出来たし、こいつに出会えたし」
そういうと、脇に控えていたモルガナを抱き上げる。
「だから、もう謝らないで欲しい。俺は間違ったことはしてなかった。それだけ、分かって貰えたら、それでいい」
モルガナを膝の上に抱きかかえ直し、優しく背を撫でる。それを何も言わず見上げるモルガナ。
「和哉……」
「母さん、父さん。紹介するよ、この猫はモルガナ。俺の大切な仲間で、家族で、心の恋人」
「ちょっと待て、猫じゃねーし、心の恋人じゃねえ!!!」
「ふふふ……こんな可愛らしい恋人出来たのね、和哉ったら」
「おい、なんで普通に受け入れてるんだよ! お前の母親!!」
「しかも、美猫ねえ。和哉、手入れをきちんとして上げてるのね」
「当然。モルガナの可愛さを失ったら世界の破滅だから」
「規模がでかいな!!」
「ああ、確かにモルガナちゃんの可愛さはどの子にも勝るわ。可愛さを失う=世界の破滅ね」
「親子揃って、規模でかいな!! つーか、そういう所は母親譲りか!!!」
モルガナや竜司のツッコミを華麗にスルーしながら、母と息子の会話は続く。それを脇で聞いてる父親は苦笑しながらも、嬉しそうに眼を細めていた。
きっと、この靴下猫が居れば、この親子の絆も新たに結び直すことも難しくないだろ。
(「和哉、そういえば近所のクロナちゃん来てたわよ」「え?!」「でも、モルガナちゃん居るから、クロナちゃんは私の心の恋人ね」「うぐぐぐぐ……」「まず、クロナって誰だよ、和哉」「……近所の猫」「……ほお?」「え、ちょ、モルガナ? モルガナああああああああああ」)
この後一か月ぐらい拗ねられて、チャットでモナ不足を嘆いている和哉が居た。