ある日の稲羽署稲羽署でのヒトコマ。
堂足前提。
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『堂島さんって、普段しかめっ面で怖い感じだけど、
困ってるときさらっと助けてくれたりするよねー!』
そうそう
ドジしたときは拳骨くるけどそのあとが優しい
まさに飴と鞭?
『お子さんいるし、意外と良いパパで優しいところ多いんじゃない?
身長も高いしイケオジって感じで!』
菜々子ちゃんにはデレデレだもんなー
スタイルも良いし、渋い系のファッションはだいたい着こなせそうだもんなー
そんな感じで、婦警たちの会話を聞きながら、
僕は自分の『彼氏』の良いところを話されていて嬉しい反面…
ムカついていた。
自分だけ知っていたかった内容だっただけに余計。
そんなところに空気を読まず、当の本人がやってきちゃうわけで。
このイライラどうしたものか…と少し考えを巡らせ、思い付いたことを実行することにした。
「堂島さん…喉仏付近にキスマークあるの気づいてました?」
すっと顎を持ち上げ、僕しか知らないことを
こっそり堂島さんに告げる。
「な、何ぃ?(お前そんなところにもつけてたのか…早く言え!!)」
そして顔を真っ赤にしながら動揺する堂島さん。
(かぁーわいい。)
これを聞いた婦警たちはそそくさその場を去っていった。
ばーか
堂島さんを手に入れるなんて100万年早いっつーの