桜・紫陽花・椿な足立さん■桜_精神美・純潔
ふと見上げると、はらはらと散ってきている桜が目に入った。
若干肌寒い日々が戻ってきている今日この頃。
あんなにも愛でられていたこの花もはかなく散っていくのか。
僕もいつかはあんな風に堂島さんの前を過ぎ去って、過去の人となり果てるのだろうか。
…今は考えずに彼の隣をただ歩こう。
いつかそんな日が来ないようにと願って。
■紫陽花_移り気・浮気・無常
堂島さんのキスや僕の身体を触っていく一つ一つの仕草で、
僕の表情、身体に色が付いていく。
堂島さんの思った通りに、堂島さんの好きなように。
あなたが欲しがるなら、僕の命だってあげますよ。
だってあなたは僕のモノで、僕はあなたのもの。
よそ見なんてしないでよ。そんな余裕がないくらい、僕に溺れて?
…そう、そうして僕でいっぱいになって、僕とあなただけの世界の中でずっと……ずっと
溺れていきましょう?
■椿(赤)_控えめな愛らしさ
ねぇ堂島さん。
たまにでいいから、僕に「好き」って言って?
僕に愛を囁いて?
あなたの周りにはいっぱい大切なヒトたちがいる。
僕はその中の一人にすぎないかもしれないけど。
それでも。
僕のことを想ってくれるなら。
その言葉を僕にクダサイ。
そうしたらもう少し…もう少しだけあなたと離れていても、
あなたを想って過ごせると思うから。