骨壺とーく珍しく稲羽で殺傷事件が起こった。
犯人はすぐに近くで発見され、取り押さえのためナイフを持った状態の相手と格闘することになり、
僕はなんとか取り押さえたものの、
右腕をナイフで切りつけられて負傷。
その影響で意外と出血したので病院で手当てを受け、利き腕負傷のため、堂島家で数日お世話になることになった。
たまたま堂島家は悠くん菜々子ちゃん共に不在で堂島さんと二人きり。
…まぁお互い好き合っているもんだからこんな状況だがセックスはしちゃうわけで。
すまん、足立…
申し訳なさそうに、でも性欲は素直に堂島さんは僕を抱いた。
事後、いつものように他愛のない話をしていて、ふと千里さんの骨壷の話になった
俺より先に死んで欲しくはないが
俺が死んだら、お前、俺と千里と同じ骨壷に入ってくれよ
…お前、俺がいなくなったら絶対一人でどこかに逃げそうだからな
菜々子にしっかり言っておくからな、絶対だぞ
…絶対なんて僕約束したくないです
何でだ
この世に絶対なんてないでしょ
堂島さんがずっと僕を愛する絶対はないし
そう言うと、堂島さんは凄く寂しそうな顔をしたが
こう返してきたのだ
じゃあ、俺が寂しくないように
死んでも俺の居るところ(骨壷)に戻ってきてくれよ
俺を死ぬまで愛してくれるならな
…僕が堂島さんを愛さなくなるなんてない
…『絶対』
…そこで僕は既に絶対だと思っている想いをもっているのだと気づき
堂島さんの願いに小さく頷いたのだった