足立さんを精一杯の口説きでお持ち帰りしようとする番長君は…
周りに恵まれて、才能に恵まれて
そりゃ人並みに悩みもしたのかもしれない
けど、最終的には「あっち側」だったわけだ
僕には「それ」がない
君と同じように悩みもしたさ
だけど誰もよってこなかった
才能もとりわけたものもない
結局平等に何かを与えられるはずがない
それがこの世の中なんだと思ってるよ…今もね
…何?何か言いたそうだね
言ってみなよ、悠くん
今まで誰かに救われたり共に何かを成そうとか
そういう機会がなかった…
足立さんはそう思ってるんですね
その通り
それがどうかした?
じゃあ、俺があなたの「初めて」の救いになります
あなたが「初めて」共に在りたい人になります
…足立さん、いっしょに帰ろう
…あなたと共に在りたい
あなたのことをもっと知りたいし
あなたにもっと愛を囁きたい
あなたに愛を知ってもらいたい
できればあなたに愛されたい
…ダメですか